寒くなってきました
でも、子どもに聞くと、「子どもは風の子だからね」と言われます。
それはとても子どもらしい、いい光景です。
それで、私たち学童保育の指導員は、一緒に寒空の中、公園に行きます
これがなかなかいい時間なんですよ
今だと紅葉も始まっていて、風の冷たさや、日の落ち方に季節の移ろいを感じます
最近、子どもに「鉄棒に乗せてほしい」と頼まれます
公園の鉄棒はちょっと一年生には高くて、上に座りたい・立ちたい時、ジャンプが足りない時、
逆上がりの補助など、子どもにはやりたいことがいっぱいなのです
私はいつも子どもだけで遊んでいたから、こういう経験って、実はあまりないんですよね
今みたいに、大人がいないと危険という時代でもなかったし。
だから、こういうのはとても新鮮です
この鉄棒での補助にはタイミングが必要です。
子どもは基本的にジャンプして、自分で上がりたいと思っています。
それに対して、大人はそのこのタイミングをつかんで、サッと手を添えるだけです。
すると、最小限の力で、こどもの自主性を大事にした補助ができます。
ボディートークにはこの感性を磨く、「キョンシー」というプログラムがあります。
(飛ぶ姿がキョンシーに似ていることから、その名前が付いています)
①二人一組になります。
②一人が両手を前にし、自分で軽く上方にジャンプしてみます。
③そのタイミングを見ていた後ろの人が、今度は前の人がホイッと飛ぶのに合わせ、腰をホイッと持ちあげます。
すると、前の人は軽々飛び上がることができます
この感性が身に着くと、人を助けるとき、
フォローというのは、手伝いすぎてはいけないこと。
フォローというのは、相手の自主性を大事にすること。
互いのタイミングが合うと、お互いが少しの力で、大きな成果を得ることができること。
というのが、自然にできるようになります。
「感性が身につく」とは、「=日常生活に活かされる」ということです。
結果的には、「生きる力がつく」となるわけです。
この感性で、私も鉄棒の補助をやっていきたいと思います
「子どもギュッとね!」プロジェクト・・・7人(計12人)
日本で生まれ育った、二年生のステファニー(仮名)の背中は、結構固い。
親が二人ともアメリカ人で、家では英語しか話さないので、日本語があまり得意ではなく、
自分の思いをうまく言えない、「我慢のしこり」がしっかり出ていました
ギュッとしながら、さりげなく背中をほぐすと、私の膝でくつろいで、
いつもくっきり刻まれた眉間のしわが、少し穏やかになっていました