最近、学童の低学年の子どもたちの間で、はやっている遊びがあります。
それはなんと、「命令ごっこ」。
外遊びの時にする遊びです
命令役の子が、ジャングルジムの上に陣取ります。
命令されたい子は、列を作り、指示を待ちます。
命令役が、「ブランコにタッチしてきて」 「滑り台を5回してきて
」
「鉄棒で逆上がり3回。できなかったら、前回りでもいい」 など、命令します。
命令を受けたら、指示どおりに動き、できたら、また戻ってきて列に加わります。
初日に5人ほどだったのが、2回目の昨日には15人ほどに膨れ上がっていました。
そして、一生懸命、命令に従い、次の指示を楽しみにしているんです。
驚きました
命令する子は、後半で少しは交代したものの、ほぼ、同じ子がしています。
口調も・・・正直、偉そうでした。
でも、命令される子は、それがいいようでした。
「子どもは遊びの天才」と言います。
アイディアが次々浮かんで、どんどん興味が膨らんでいく。
その中で創造性が豊かになり、創意工夫するという感性が養われます。
でも、この「命令ごっこ」は、ある種、今の子どもたち、ひいては社会の縮図だと感じました。
(モチロン、何気ない遊びなので、悪いとかダメということではありません。
それも、創意工夫の一端なのでしょうが…)
それは、ほとんど子(人)が、命令されたがっている、ということです。
自分で考え出すより、相手に与えてもらう方が、ずっとラクチンです。
相手の指示どおりに動き、時間を使っていけば、あっという間に時間は過ぎます
そしして、自分が考えるより、楽しい場合もあるわけです。
私は自分で考えて、研究して、やってみて、失敗してと、自力でやるのが昔から好きです。
ですから、みんなと強調するのが難しいこともしばしばです。
ただ、黙って従うことが苦手だからです
だからこそ、今みたいな人生を選択したとも言えます
でも中には、命令される方が好き、という人もいるのですね。
だとしたら、リーダーとなっていく、前に立つ人間のありかたが、ますます重要と言えますよね。
そんな社会的なリードを担う人たちが、本当に相手を思える人だといいのにと、思えてなりません。
私はその意味でも、ボディートークの暖かさを大切にする感性を、
教育講演などで伝えていきたいと、思いを新たにしました