お恥ずかしい話ですが、名古屋に来てから、新聞を毎日欠かさず読むようになりました。
名古屋の情勢を知るために、読みだしたのですが、新聞には悲しい事件だけでなく、
その時々の頑張っている人たちの様子や、社会情勢や事件に対するそれぞれの意見などもあって、
なかなかおもしろいなと思えます
でも、庄原こどもミュージカルや大阪ミュージカルの指導のために、起床しているときはなかなか読めません。
そんな時は、帰ってきて、興味のあり記事だけを、拾い読みします。
この週末分では、障害の子どもたちのことについての記事をいくつか見つけました。
最近、「発達障害」という言葉をよく聞きます。
大阪で公立幼稚園によばれて行くと、クラスに一人か二人、多い時はもっといて、
その子たちをフォローする先生がいます。
子どもたちはクラスの中で、みんなと共にありながら、フォローもしてもらえて、なかなかいいなあと思います。
子どもたちは、本能的に相手を理解し、面倒見のいい子が絶えず声をかけたり、お世話したり、
また障害なんて壁は楽々と超えて、子ども世界でみんなと遊んだりしています。
その様子はとても自然です。
それが大きくなるにつれ、難しくなっていくのはなぜでしょう。
障害をもつ子の問題については、いろいろな見方もあるし、私は専門家ではないので、多くは語れません。
でも、「ミュージカルひろば」では、障害を持った子が大勢いて、みんなそれぞれに楽しそうにしています
初めて障害を持った子が出演したのは20年近く前。小児まひで車いすの女の子が、主役を務め、
舞台で車いすを降り、全身で演じました。
そこから口コミで、いろんなタイプの障害をもつ子が出演するようになりました。
演出と指導をする増田先生は、そのたびにその子にぴったりの役を与えます。
台本上にない場合は、新たに作ったりします。
それは障害のあるなし関係なく、誰の時もです。
てんかんを持っていて、ヘッドギアをしている男の子には、五男そのヘッドギアを生かした衣装を考えます。
過去にはピエロの帽子、門番のふさつき帽子、前回はトーテンポールの頭部分になりました。
その子がいるおかげで、作品のアイディアが広がると、先生はおっしゃいます。
うろうろするのが好きな子には、うろうろする役。「ダメ!」が口癖の子には、「ダメ!」のセリフ。
とび跳ねる子にはとび跳ねる踊り…という具合。
そして、何より素敵なことは、障害を持った子がいるチームほど、互いに認め合いながら練習を進めていくので、
優しくほのぼのとしたシーンになります
一緒に時間を過ごすことで、相手にたくさんの感性を刺激され、たくさん心も動くからでしょう
そして、一緒に達成できた喜びもひとしおです。
障害を持った子は、教育の中で別にされることも多いようですが、
将来的に社会で生きていくことになります。
そして、障害がない子も、そういう人たちとどこかで出会っていくのです。
できるだけ、障害のあるない関係なく、人として共存でき、よさを認めあえ、優しくなりあえる空間を、
互いにあたりまえに過ごせる場が、世の中にたくさんあるといいなと、心から思います
あなたがいるから、優しくなれるなんて、なんて素敵なことでしょう