私は昔、ミュージカルの勉強をする傍ら、某ドーナツショップで、7年ほどアルバイトをしていました
そのとき、「いらっしゃいませ」と言います。
これは入口に向かって呼びかけるので、少し遠くに向かって、声を出します。
それに対し、「こちらでお召し上がりでしょうか?」と聞くときは、目の前の人に言いますから、
大きな声で言う必要はありません。相手に伝わる声が大切です。
その時々で、人は自分の声をコントロールして、発していますよね?
遠くに向かう声は「遠声」、近くに伝える声が「近声」と、ボディートークでは呼んでいます。
よく、「おおきな声を出しましょう」と言いますが、それ以前に、
その時々で必要な声を使い分けられたらいいですよね
遠くに声をとだけたいなら、無理に大声を出さずに、山で「ヤッホー」「おーい」というように、
力まない自然な発声がお勧めです。
詩で言うと山村慕鳥の『雲』がいいでしょう
近くにささやく声は、同じ山村慕鳥の『梅』がお勧めです。
日ごろ騒ぎまくる子でも、この詩のように、「そっと、そーっと 静かに」と、ささやき遊びをすると、
集中するかも?!