飛ぶ本こと、製本アーティストの山崎曜です。
お盆ですが、室温20度くらいで、作業が進みます。先週初め?だっけ?までは、35度とかで、室内も温度設定27度とかにしていたのに、嘘のようですね。
なんか、頭が一人になったまま、静かに夏休みシーズン(8月は教室お休み)作業してます。
写真は、切手シートなんかを入れるスタイルのもの。
これも、前日と同じ素材で、表紙を着けます。
そんなことをしつつ、メルマガをどういう形でやるか、妄想してます。
昨日のブログでもちょっと製本教室の生徒さんのこと書いたのですが、
リアル教室を4人(私と3人の生徒さん)でやっていた時に楽しかったのは、
やりとりの中で、本(のようなもの)ができてくることでした。
色々な話題を単純にしゃべっていることだけでも毎回楽しい。
もちろん波はあったわけですけど、20年以上細く長く続いていたのが驚きます。
作っているものは、教室の場でかなりの自由度で展開(転回?)していました。
元々、私が手製本習って、身につけたのは、計画性でした。
印刷された本というものは、同じものを複数作って、内容を広く知らしめる性質を持っています。
それゆえ製本は、複数作るということを基本とした技術となっています。
計画的に作業をすることが必要になります。
一方、オーダーメイドで1点づつ作る工芸製本は、それとは違っています。
こちらについては、工芸的完成度をあげるために、試作を繰り返して寸法や手順を緻密に決めていく必要があります。
こちらも別の意味で、計画性が必要になります。
教室を長年続けることで、私の体に染み込んだことは、そうしなくても行ける、ということです。
大体が、生徒さん方は、先が見通せていない分、
途中でいろんなことを思いついてしまうわけです。
やっぱりこうしたかったな、とか、思ってた感じと違うな、とか。
その気持ちに寄り添って、可能な変更に積極的になることを憶えました。
これが知らなかった作り方や考え方の発見になることが、よくあって、それが感動するというか、大きな喜びでした。
この嬉しい感じが、多分、生徒さんにも同じだったと感じます。
こうして、今一人で自分の作業やっていて思いますけど、
自分も、途中で思いついちゃう生徒さんと同じ感覚なところがある、と感じます。
この遊び場をやることでお金をいただいていました。
インターネット上でどのようになっていくのかはよくわからないですけれど、この気持ちを大切に、進もうと思ってます。
例えば、
メルマガには、毎週、前からの生徒さんと、その作品についてしゃべって見せる動画をつけようかな、
と思います(これ周りの方々から頂いた、アイデア)。
それをやりつつ、半年単位のあるいは三ヶ月単位のオンライン講座を作りつつ、宣伝します。
『手で作る本』の約24の作例を
本文を読む音声と
解説して、作る動画と、
本文から派生するアイデアやコツ動画も随時追加する形にして、
一回購入すればいつでも見られるようにします。
もちろん、リアルのテキスト『手で作る本』もセット。
こうすれば、ウェブ上に、
『手で作る本』という本が、改めて存在し直すことになり、
私としても、とてもいいと思うのです。