摂津弁ってどんな方言?【動画あり】 | かんまのブログ

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こんにちは。

 

前回は、摂津弁を使って大阪の方言について紹介しました。

 

 

今回はいつも通りの文語体で、①前回の記事と同じ内容の紹介と ②摂津弁について私の意見 を書いていきます。

 

前回の記事はけっこうなボリューム記事(2000字超え)だったことを踏まえて、記事を2つに分けることにしました。本記事は摂津弁についての紹介です。

 

  関西弁(大阪の方言)

近年のテレビ番組などで関西弁が紹介されるようになりましたが、関西に住んでいる方の中には、関西弁という大きな括りで紹介されていることに違和感を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は私もその一人です。

 

大阪の方言には、主に摂津弁・河内弁・泉州弁の三つに分けることができます。その中でも今回は摂津弁について紹介します。私自身は摂津弁話者のために摂津弁に詳しい文章になります。よって各方言の記事内容に知識差が出てしまいますが、その点ご容赦いただければと思います。

 

 

 

 

 

 摂津弁とは?

 

摂津弁とは主に神戸から大阪北部にかけて話されている方言です。これは昔、この辺の地域で摂津国があったので、このように呼ばれています。「大阪人と言えば」で思い描くようなコテコテの話し方ではなく、また京都よりのはんなりした感じと癖のない関西弁が混ざったような、印象に残りづらい方言です。

 

様々な動画を拝見した中で「摂津弁らしい」話し方をされていると感じたのは、料理研究家の土井善晴さんです。この方言の特徴である「ほかの大阪の方言と異なった比較的やわらかく癖のない話し方」をされているのが聞いて取れると思います。コテコテの摂津弁です。

 

 

 

 

 

彼は兵庫県 芦屋市出身だそうです。聞いていて落ち着きますね。

 

 

 

ちなみに京都弁と摂津弁は非常に似ていますが、よく聞いてみると違います。(イントネーションは酷似しています)摂津弁のイメージは「大阪という豆腐京都という湯葉がうっすらと被っている」ような感じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

船場言葉(せんば ことば)

大阪市北部で話されいる摂津弁の中でも、船場(大阪市中央区のこと)では、独自に「船場言葉」が発達しました。摂津弁と同様のイントネーションですが、船場という商業の街で発展した特徴的な言葉があります。(興味があれば調べてみてください)

 

 

谷崎潤一郎の小説「細雪」の映画

船場言葉として紹介されていますが、摂津弁と大差ないように感じます。

 

 

 

 

 

ちなみに、阪神の岡田彰布監督は摂津弁と船場言葉(のイントネーション)を話しているように思います。彼は大阪市中央区出身であり、お父さんが商いをされていたそうです。

 

優しく、抑揚のある話し方から感じ取れますね。

船場言葉といえば、商いの言葉のような単語が話されていたようですが、その映像資料は見つからず…

 

 

ほとんど方言を使ってませんが、岡田監督よりも船場言葉(イントネーション)です。

参考資料にどうぞ。

 

 

 

島之内言葉(しまのうち ことば)

また大阪市中央区の中でも、島之内という限定された場所で使われた「島之内言葉」という方言もあります。この方言は摂津弁と河内弁が混ざったような話し方で、先ほどの船場言葉と同様に、現在は島之内言葉の話者が見つからないということです。しかしながら、こちらは映像資料として、女優の浪花千栄子さんが出演している映画の会話シーンにて島之内言葉を聴くことができます。

 

聞いていて元気が湧いてきますね。

 

 

 

 

  今でも摂津弁は話されているのか?

私はネイティブ摂津弁(イントネーション)を話せると自負していますが、実際に日常生活で話すことはほとんどありません。なぜなら関西圏では、現在「標準語の関西弁」が蔓延しており、多くの人がこれを話すからです。摂津弁を含め、大阪の各方言は話されなくなりつつあります。

 

 

日常でも摂津弁を使う人は60代以上の方がほとんどではないでしょうか。

(テレビの影響などを考慮して、以下の年代で話している人は少数)

 

 

実際、「標準語の関西弁」を使った方が同世代と円滑にコミュニケーションが取れるので、大変便利なんですよねえ。

まして地方から関西圏に定住する人が増加したこともあって、ネイティブ摂津弁話者がマイノリティになったことも、個人的に「標準語の関西弁」を使うきっかけになりました。(これは自然とそうなったという方が正しいです)

 

摂津に住んでいても摂津弁を知らない方のほうが多いため、実際に話しているのを耳にすることは少ないでしょう。

今後はネイティブの摂津弁を話す方がより珍しい存在になるのではないかと考えています。

 

 

 

おわりに 

 

 

私はこの未来を考えた時、自分が摂津弁を話せるというありがたみに気づきました。よって、この記事を書いた次第であります。どの国の方言も素晴らしく、文化のあるものです。「言葉は生き物」といえど、未来に残していきたいものです。

 

 

 

最後まで閲覧ありがとうございました!