脚延長手術:本当のことを知りましょう! 〜脚延長の治療の歴史③〜 | 子供の低身長改善チャレンジプログラム

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2014年7月に日本初の全年齢層を対象とした身長治療クリニック(東京イリザロフクリニック(仮名))が東京•新宿に開院いたします。


昨日はイリザロフ先生がなぜ有名になったのかをお話をさせていただきました
本日はその治療方法を少しお話いたします


一般的に骨折した場合、骨折した部分を圧迫する必要がある場合があります。イリザロフは独自に開発したリング状の創外固定器で、患者に毎日少しずつ自分で骨折部に圧迫をかけるよう指示しました。しかしその方は誤って逆に延長していたのです。イリザロフは驚いてレントゲンを撮ってみると、開いてしまった骨折部の隙間には新しい骨ができていたのです。骨の再生能力に気付いたイリザロフは、動物をもちいて実験を行いこの事実を実証しました。また骨を伸ばした場合、神経と血管も延長されますが骨と神経と血管に対して最適な延長速度も実証しました。
これらの実感結果を基に、イリザロフは12 cmの脚延長に成功しました。しかし、当時のロシア(ソ連)の医師達は骨が12cmも伸ばせるなんて誰も信じることができませんでした。
これは1950年代の話でこれはイリザロフの逸話として整形外科医の間で語られています。

イリザロフリング

延長仮骨




イリザロフの逸話はたくさんありますが、彼の名前が世界的に有名になった理由は、
1)複雑で難しい骨折の治療が創外固定で治せる
2)安全に脚延長を行うための概念(仮骨延長法)を確立した
ということです。


イリザロフ法は多くの国で応用され、イタリアではバスチアーニがリング状でなく単支柱型の創外固定を用いて脚延長を行うことに成功し、東京大学も単支柱型の創外固定器(Hi-Fixator)を開発しています。現在世界及び日本中でイリザロフ法が応用され安全に脚延長が行われています。

単支柱型延長機器


最後に髄内釘を用いた脚延長についてお話します。
脚延長法は創外固定を使わなくてもできます。
1980年代に使われていたもので有名なものはアルヂブラ法で、骨の深部に挿入した髄内釘が足を捻ることで延長することができます。斬新でしたがこの方法はあまり普及しませんでした。その理由は延長するために足を大きく捻る必要があり、この動作が煩雑で骨の形成が悪いなどの問題がありました。
この問題を解決した新しい髄内釘が開発されました。1つめは ISKD 髄内釘です。これは足を捻る角度が小さくなり、延長時のストレスも痛みもなく安全に行えます。さらにPRECICE髄内釘は内蔵された磁石が体外に設置した磁石と反発し延長ができるものです。PRECICEは延長時に全く痛みがありません。
現在延長ができる髄内釘は多数存在しますが、安全に行えるものはISKDとPRECICEのみです。


単支柱型延長機器

以上まとめますと



延長機器比較表


過去から現在における最先端の治療までご紹介いたしました。

医学的な話になってしまし分かりにくい部分もあったと思いますが
1)脚延長の歴史は1905年から本格的に始まり、100年以上の歴史がある
2)延長の方法はイリザロフ先生によって確立され、正確な知識があれば安全に行える
3)創外固定のみではなく、今では目立たずに延長が行える

ということですね


創外固定を使用しても髄内釘を使用しても、延長を行う絶対的な概念(仮骨延長法)は不変であり、これを理解していれば延長は怖いものではありません。また歴史上改良に改良を加えられた機器を使用しているため安全に行えます。

本クリニックでは、すべての方法で延長が可能な日本唯一のクリニックです
リングの創外固定を使用して延長することが全てではありません。多くの創外固定が存在し、その中から皆様がそれぞれの特性を理解して、選択し治療を行うべきです。また髄内釘を用いた延長もできます。
本クリニックには経験と知識があり多くの治療を提供いたします。

次回からは低身長の歴史をお話します