「ONKYO A-912のコンデンサ交換」に関する備忘録 | tobilishi721のブログ

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サブ機の ONKYO A-912 の調子がいまいちなので分解し、掃除をしたりコンデンサーを交換してみました。

95~96年頃のモデルです。四半世紀前のものですね。DENON 390シリーズが王道なクラスです。

 

上蓋をあけるとざっとこんな感じでした。スカスカです。

フロントパネル系のコンデンサは一旦対象から外します。

電源関連?の基板のものは対象に入れてざっと36本を交換です。

 

粉ふきコンデンサ

こんな感じで粉ふいてるのが2本ありました。ザラメのような。

のちに外してからの調査で判明したのですが、粉吹いていたのはディップマイカのWAX(WAXは耐振動用?)のようです。

外す際の熱でザラメは溶けてテカテカになりました。

取り外してみると容量が一定しません。容量が小さいのでテスターで測りづらいのかもしれませんが。

表記から推測した感じですが7pFと2pFが2本ずつのようです。※A00700 SOSHIN ※A00200 SOSHIN

耐圧は300Vぐらいか?

10pF未満のものは比較的入手が困難そうなのでネットで調べた上で海神無線か桜屋電機にあたりをつけて探してみました。

同容量は購入がむずかしいようですので2.2と6.8でもいいかなと考えました。

海神無線のネット販売では2.2pFが残り一本になっていましたが、実店舗では在庫があったので6.8pFと合わせ4本を即購入しました。

耐圧は500Vとなります。

 

でかいコンデンサ

ELNAのLAOのようです。50V6800 x2本となります。

Digikeyだと安いようですが、(送料無料となる) 6,000円も買うものがないのでマルツから少々割高で購入することにしました。

納期がかかりそうなので第二フェーズとします。

このアンプは底面の一部がメンテナンス用に開くようになっているのでELNAに関してはこの窓から簡単に交換できそうです。

 

四半期経過後の容量抜けの傾向?

でかい2本、マイカの4本 を除く30本平均ですが、おおむねスペックの9割を維持していました。

半減は10μFの3本でした。優秀ですね。

47と22のみマルコン電子製、それ以外はニチコン製でした。ニチコンのものは基本はVXで330と0.33のみカスタマイズ品のようでした。
 

<容量別の結果>

2200*1、330*2 90%程度

220*4 100*3 97%程度 1本以外はフォノイコ用なので使用頻度が低い?

47*2 97%程度 フォノイコ用

47*1   87%程度 電源用

22*4 87%程度

10*12 85%程度 ※容量半減が3本 熱源に近かったもののよう

0.33*1 87%程度

 

交換作業

メインの基板はヒートシンクとくっついたままひっくり返せます。

ELNAに抵抗を当てて感電を予防してから作業しました。

 

7p*2  →ディップマイカ6.8pF

2p*2  →ディップマイカ2.2pF

6800*2 →ELNA LAO 50V6800

2200*1 →12mm径の制約あり KA 16V2200

330*2 →UTSJ 16V330

220*4 →FG 16V220

100*3 →FG 25V100  もとの耐圧は16V

47*2 →FG 50V47 フォノイコ用

47*1   →UTWRZ 50V47 電源用

22*4 →KZ 50V22

10*12 →FG 50V10

0.33*1 →MKT1813 100V0.33

 

秋月で安価に購入できるので普段あまり使わないFGを中心に構成しました。

 

交換後

内部配線漏れがあって電源が入りませんでしたが、挿したら電源が入りひとまず音は出ました。

しばし連続運転中です。コンデンサが安定するのを待ちたいですが大きいELNAを交換しないと何とも・・・。

 

後日ELNAを交換したら、続報いたします。

 

  ELNA到着

GW中ですが、マルツから届きました。

新旧で比較するとこんな感じ。直径は同じで高さは5mmほど高くなっています。

旧の容量は6800µFに対して 片方が5600µF、もう片方が5500µFといった感じでした。

ややヘタってますね。

取り付けるとこんな感じ。

裏に適宜パスコンを施しました。

試聴していますが、とっちらかっている感じですね。

時間がたてば落ち着くと思いますのでしばし音出しして放置してみます。

今まで曖昧になってて慣れていた部分というか心地よく感じでいた部分がクリアになってしまったので、バランスが崩れているように感じているのかもしれません。

まぁ、こういうのをどうするかとか考えるのも面白いわけですが。

 

2022/5/19 追記

二週間ほど経過したので、改めて試聴。

低音がボアボアしていて高音もとっちらかっていたのが、まとまってきました。

声楽なんかも朗々と鳴っています。温かみのあるキャラクターはそんなに変わっていない感じ。

ただ適当でもなんとかなっていたスピーカーのセッティングが、明瞭になったためか

気になってしまい久々にちゃんと設置しなおしたりしました。

サブアンプ殿、ちょっと若返ったんではないのかい??