新テーマ<地球のあしあと>
こんにちは、アラフェネです。
いつも当ブログをご購読頂きありがとうございます。
当ブログの新たなテーマ<地球のあしあと>を作成しました。
こちらでは、動物の分類、生息地、生態などの内容を主に載せています。
対象の動物種として、<哺乳類>、<鳥類>、<爬虫類>に分類される動物種をメインに解説しています。
動物種について知りたいことがあれば、参考の一つとして是非ご活用いただければと思います。
今回は、<世界3大珍獣>について解説していきます。
なぜ、世界3大珍獣とは何の動物?
まず、<3大珍獣>という言葉がありますが、これは日本で作られた造語の一つで、具体的な系統、生態が不明で、特徴的な見た目をしている動物を一般に、<珍獣>と私たちは呼んでいますが、生物学的な定義はありません。
主に世界3大珍獣としてよく知られている動物種として、<オカピ>、<コビトカバ>、<ジャイアントパンダ>などが挙げられ、これらの3種に共通する部分として、生息数が非常に少なく、生息圏や活動圏が狭い為、発見が遅れたことがあげられます。
3種は原始的な動物種であるがために、数が非常に少なく、<絶滅危惧種>として指定されています。
ただでさえ、分布が広くない上に、その生息地が破壊されると、必然的に絶滅のリスクが高くなります。
その為、繁殖や個体保護を行う為、世界の動物園、水族館をはじめとした、域外域内保全が進められており、
世界各国の施設が情報交換を行いながら、種を途絶えさせないよう、連携を行っています。
しかし、まだ詳しい生理、生態、習性がわかっていないことも多くある為、日々、調査・研究・試行錯誤が行われています。
その動物種が<珍獣>だとの定義の仕方は人それぞれの感じ方にはなっていきますが、個人的には、まだまだ地球上には発見されていな動物種がいる可能性があり、それがもし他の動物にはない独特な見た目をしていたならば、皆<珍獣>ではないでしょうか?
今回は、その<ジャイアントパンダ>、<オカピ>、<コビトカバ>について簡単に紹介します。
ジャイアントパンダ
ジャイアントパンダ
<哺乳綱ネコ目クマ科パンダ属>に分類され、主に中国の南西部の1300~4000mの標高の高い森林に生息しています。
パンダは、最初に<レッサーパンダ>(小型のパンダ)が発見されましたが、後にレッサーパンダの同じような特徴を持ちながらも、白黒の大型のパンダ<ジャイアントパンダ>が遅れて発見されました。
どちらもパンダと名前がついていますが、<レッサーパンダ>はレッサーパンダ科、<ジャイアントパンダ>はクマ科と分類が分けられています。
最大体長1.5∼1.8m、体重80∼125kg、尾長は10∼15㎝と、ヒグマとほぼ同じような体格をしています。
クマ科は灰色、茶色、黒という単一系の毛色が多いですが、<ジャイアントパンダ>のみ白黒はっきり分かれた特徴的な毛色をしています。
ずんぐりした体格、丸身を帯びた顔と耳が特徴的で、竹を器用につかむための第6指(偽の親指)と呼ばれる骨が存在します。
パンダは食肉目の動物ですが、基本的な食性は竹、笹、果物、野菜の植物食で、野生では魚、小動物を食べることがあります。
しかし、竹類はあいにく、栄養価が低く、草食動物のような特殊な盲腸や直腸を持たない為、一日の大半を食事に費やすことでエネルギーを賄っています。
絶滅の要因として、森林開発や道路整備により、生息地が分断されたために主食である竹がおもに採餌できなかったこと、発情期にオスとメスが出会えなかったことなどがあり、<絶滅危惧Ⅱ類【VU】>に指定されています。
オカピ
<哺乳綱クジラ偶蹄目キリン科オカピ属>に分類され、主にコンゴ北部の熱帯雨林に生息しています。
体長2.5m、体重200∼300kg、体全体が暗赤色をした短毛に覆われ、お尻から足にかけて、白と黒の縞模様があるのが特徴的です。
頭にはオスのみが生える2本の角、広い耳介、長い舌、2本に割れた蹄など、キリンに非常に近い動物で、体系がウマに似ていますが、ウマ科の動物ではありません。
イギリスの探検家<ハリー・ジョンストン>によって発見され、脚の縞模様が美しいものに見えたことから、<森の貴婦人>という名前で知られています。
パレオトラグス
アミメキリン
キリンやオカピの祖先が<パレオトラグス>よばれる絶滅種が有力とされていますが、まさにオカピは<パレオトラグス>の形態とほぼ変わらないまま分化した為に、原始的な動物の一つとして数えられています。
アフリカ大陸の中央部に分布しますが、サバンナの開けた環境ではなく、深い森の奥に単独で生息しています。
警戒心が非常に強く、少しでも周囲の異常を感じると逃げてしまうことや、生息数が限定的で数が非常に少ないために、20世紀にはいるまでは発見されませんでした。(まさにレアだぞッと)
森林伐採による環境破壊、食用、皮目的による狩猟により、生息数は減少しており、コンゴでは保護の対象動物に指定されており、<絶滅危惧IB類【EN】>に指定されています。
日本の動物園では1999年以降、上野恩賜動物園を含めた各動物園で飼育展示、保護繁殖が行われています。
コビトカバ
哺乳綱クジラ偶蹄目カバ科コビトカバ属に分類され、アフリカ大陸北西部沿岸の森林や沼の一部の地域のみに生息しています。
<コビトカバ>の発見当時は、<カバ>が奇形した個体なのではないかという説が20世紀半まで提唱されていました。
しかし、ドイツの動物商により、捕獲され、<コビトカバ>という動物種がようやく認められるようになったとされています。
全長150∼175㎝、体重160∼275kgと、種名にコビトと名前が付くように、一般的な<カバ>よりかは一回り小型です。
植物食で、草、茎、落ち葉、果実などを食べます。
夜行性で、基本的には単独ですが、家族群で行動することもあります。
一般的なカバよりかは陸上での活動が多く、水浴びなどの行動は頻度は多くありませんが、生息地は湿度が高い環境の為、頻繁に浴びる必要はないようです。
現地では食用、トロフィーとして狩猟されたり、開発、水質汚染により数が激減しています。
その為、IUCNの保護評価では<絶滅危惧IB類【EN】>、<ワシントン条約付属書Ⅱ類>に登録されています。
以上が、世界3大珍獣の内容でした。
これらの3種は全て、日本の動物園、水族館で飼育展示され観察をすることができます。
<上野恩賜動物園>では、3種が同時に飼育されている為、おすすめです。
是非、来園し、観察してみてください。
今回の記事は以上となります。
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