爪切り | 戸部ウータン動物病院のブログ

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こんにちは( ᐛ ) 🔆
 
さっそくですがみなさんの大事な愛犬U´•ﻌ•`U愛猫ฅ^•ω•^ฅ爪のお手入れはどうされていますか?
人と同じようにわんちゃんやねこちゃんも定期的に爪を切ってあげないと伸び放題になってしまいます😱
 
わんちゃんはフローリングなどを歩いていてカチャカチャ音がするなと思ったら、
ねこちゃんは普段お爪が出ていないので判断が難しいですが、じゃれたり甘えた時にする足をフミフミしたときに爪が当たるなと思ったら
チェックしてあげると良いですひらめき電球
 
とはいえ、伸びるスピードなどはそれぞれ個体差があります注意
だいたい3週間〜1ヶ月くらいを目安にチェックして伸びていたら切ってあげられると良いですね°・🐠
 
本日はそんな爪の切り方やコツ、どんなもので切ったら良いのかなど、わんちゃんねこちゃん別にご紹介していきます🐕🐈
 
 
わんちゃん編U´•ﻌ•`U
 
わんちゃんには前足に5本後ろ足に4本、合計18本の爪があります。
稀に後ろ足にも5本ずつ爪がある子もいます。
この5本目のお爪は狼爪(ろうそう)と言い本来は歩く時には必要のない爪です。
赤ちゃんの時に取ってしまう子もいますが犬種によっては狼爪があることが標準になってることもあります🐕
 
わんちゃんの爪はねこちゃんと違って硬くてしっかりしているという特徴があります。
爪の奥には血管や神経が通っていて何も考えずにバッツリ切ってしまうと出血するしなにより痛いです!!!!!
爪切りを長いことしないと爪が伸びてしまうのはもちろんのこと、中に通ってる血管もいっしょに伸びてきてしまいます。
いざ短く切ろう思った時には血管も伸びているためにあまり短く切ることができません。
血管の部分は起きている状態で普通に切ってしまうと痛いのでもしも伸び切ってしまった爪を短くしたいと思った時には麻酔をかけての処置が必要になります⚠️
そして爪切りが嫌なことだと覚えてしまうとその後一切切らせてくれなくなったり、手を触るのも難しくなってしまうこともあるので注意しましょう🙀
 
上の絵の赤い部分が血管や神経が流れている部分にあたります。
この手前の部分を切ってあげたいのですが爪の色も白爪の子や黒爪の子などその子その子で色が違います。
白爪の子は血管の部分がみえるのでわかりやすいのですが、黒爪の子は外からみてもわからないので少し難しいです。
 
では、黒爪の子はどう見極めたら良いのか?
ᴾᴼᴵᴺᵀ)お爪を切っていくうちに切った断面が黒っぽく濡れてるような湿っぽい感じになってきます。
湿っぽくなってきたら血管が近いですよのサインなのでストップです!
 
 
とはいえ爪を切る感触や切った時の音、単純に病院が苦手な子などなど爪切りが苦手な子も多いです。
 
ᴾᴼᴵᴺᵀ)前足は目や耳に近い分より音や様子を感じやすいので怖がってしまう子が多いように思います。
ちょっとしたことですが慣れていない子は前足より後ろ足から切ってあげて少しずつ慣れさせてあげましょう🙆‍♀️
 
そしてついつい集中してしまうと自分の切りやすいように手や足を外側にひらいて持ちがちですが無理な姿勢でもつと関節を痛めてしまったりわんちゃんが嫌がってしまう原因にもなります🌀
 
 

 
 
ᴾᴼᴵᴺᵀ)骨格に逆らわず、イメージとしては外側にひらいてもつのではなく脇はしめたままで足の裏が天井を向くような格好で切ってあげると爪の断面もみえやすく切りやすいです💯⭕️
 
 
 
先ほども出てきた親指にあたる狼爪ですがこの爪はほかの4本に比べて奥側についていて少し切りづらい位置にあります。
伸びすぎてしまうと巻き爪💦になったり、肉球などに刺さってしまう⚡️こともあるので切りづらく忘れがちですがしっかり確認し切ってあげるようにしましょう💡
 
 
 
ねこちゃん編ฅ^•ω•^ฅ
 
ねこちゃんの爪もわんちゃんと同様前足に5本後ろ足に4本、合計18本の爪があります。
ねこちゃんの爪の特徴としてはわんちゃんと違って爪が何枚もの層になっています。
ねこちゃんの習性で爪とぎをすることがありますが、これは爪とぎをすることで古い層の爪を剥がし新しい尖った爪にするという役割があります💡
元々はその手を使ってハンティングをするためにねこちゃんの爪はわんちゃんと違って鋭く引っかかれたり当たったりすると痛いです。
お家で飼っているねこちゃんはお互いケガをしない為にも定期的に爪切りをしてあげることはとても大切です😊
わんちゃん同様、赤い部分は血管や神経が通っているので切りすぎには注意が必要です🙀
 
ねこちゃんの爪切りで難しいのは身体能力の高さゆえのおとなしく捕まえていられないことです❌
 
初めは無理して全ての爪を切ろうとせず、1本2本でも切れれば成功だと思って良いと思います🙆‍♀️
どうしても難しい子には
 
🖌洗濯ネットにいれる
🖌バスタオルなどで包んであげる
🖌エリザベスカラーをする
🖌無理せず動物病院でお願いする
 
など、ねこちゃんも飼い主さまもお互い怪我をしないよう工夫してあげることも大切ですひらめき電球
 
ねこちゃんの爪は進化の過程で足音をなるべく出さないためにも普段は収納できるようになっています☝️
なので普通に見ても爪は見えづらいです☺︎
 
 

 
足の健を使って出し入れできる仕組みになっているので、爪切りをする際には爪の付け根の部分を軽く押してあげるとニュンと出てきます🐈🐾
 
 

 
ᴾᴼᴵᴺᵀ)爪を切るときについついギュッと強く持って爪を出してしまいがちですが、ねこちゃんは強く触られたりしつこく触られたりすることが苦手なのでそっと優しく持ってあげることが大切ですひらめき電球
 
ᴾᴼᴵᴺᵀ)猫ちゃんの爪切りはなるべく時間をかけないよう、爪を切っているということを識させないようにしてあげることが大切です。
わんちゃんのように面取りするよう少しずつ切るのではなく、爪の先端の細くなっているところを一度で切ってあげることを心がけてあげましょう☺︎
 
〜爪切りの種類〜
 
たまに人間用の爪切りで代用する方がいますが、小さい時は爪も柔らかく切れなくはないですが基本的にはペット用の爪切りを使用してあげしょうひらめき電球
 
主に爪切りにはギロチンタイプとニッパータイプの爪切りがあります。
動物病院などでは大型犬の子を切ることもあるのでギロチンタイプを使用しているところが多いと思いますウインク
 
 
ギロチンタイプ

 
ニッパータイプ
 
小型犬の子や猫ちゃんのように細く小さい爪の子にはニッパータイプでも良いと思いますがギロチンタイプに比べて少し握力が必要なので、扱いに慣れればギロチンタイプのほうが使いやすいように思います。
 
 
爪切りをしていて血を出してしまったときは?
 
爪を切っていてつい切りすぎて出血してしまうこともあるかと思います🌀🌀
そんなときに、止血剤があると安心です💭😌
 
 
よく病院などでも使用されているのがクイックストップという黄色い粉状の止血剤になります☝️
血が出てしまったら焦らずに切った断面の部分に止血剤をつけてあげましょう。
出血量が多い時にはティッシュやコットンなどで血液を拭き取り止血剤をつけてあげると良いです⭕
 
お家で切っていて止血剤がないという時には小麦粉や片栗粉などをつけて代用するのも有りです⭕
それでも止まらない時は動物病院などに相談してください合格
 
 
「わんちゃんやねこちゃんもそれぞれ苦手なことがあると思います😷
飼い主さまも動物も怪我や無理のないよう、爪切りくらいでと思わず気軽に動物病院を利用してくださいね( ◡̈)ง」