猫混合ワクチン | 戸部ウータン動物病院のブログ

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猫ちゃんにはワクチンで予防することができるウイルス性の病気がいくつかあります。
中には根治療法がなく死亡率が高い伝染病もあります。
仔猫は母親からの免疫力が低下する生後2ヶ月頃から伝染病にかかりやすくなるので、その頃に最初のワクチン接種を受ける必要があります。
 

当院ではWSAVA(世界小動物獣医師会)AAHA(米国動物病院協会)ワクチネーションガイドラインにのっとったワクチン接種を推奨しています。

 

初年度は週齢で初回接種その後16週齢以降まで2〜4週間隔で接種、次に歳の誕生日に接種します。

 

ワクチンの接種を最低限の回数に抑えたい方は、年に1回ワクチンの抗体価を測定し必要があれば接種をお勧めします。

 

完全室内飼いの子回ワクチン抗体価を測定し必要があれば接種してください。

多頭飼育・外出することがある・ペットホテルを利用する子年に接種してください。

 

当院では3種・5種混合ワクチン・猫エイズワクチンを取り扱っております。

 

 


 

 

3種混合ワクチン:5,000円

5種混合ワクチン:6,500円

猫エイズワクチン:6,500円

 

ワクチンプログラムは、ワクチンの副作用、その子の生活環境、年齢などを考慮して決める必要があります。

その子その子違いますので、診察中に詳しくお話してワクチンプログラムを決めていきます。


当院ではワクチン接種部位を右後肢大腿部にしています。(ワクチン反応性肉腫対策として)

 

 

ネコちゃんの混合ワクチンで予防できる感染症

猫伝染性鼻気管炎(コアワクチン)

猫伝染性鼻気管炎は、ネコヘルペスウイルスにより発症する病気です。
症状としては発熱、鼻水、くしゃみ、目ヤニ、食欲不振などがみられ、症状が慢性化する場合もあります。

 

ネコ汎白血球減少症(コアワクチン)
ネコ汎白血球減少症は、ネコパルボウイルスにより発症する病気で、感染力が強く、
子猫が感染し発症した場合に重篤となることが多い病気です。
症状としては白血球の減少、食欲不振、発熱、激しい嘔吐、下痢などがみられ、重篤になると死に至る場合もあります。

 

ネコカリシウイルス感染症(コアワクチン)
ネコカリシウイルス感染症は、くしゃみ、鼻水、咳、発熱といった猫伝染性鼻気管炎とよく似た症状がみられます。
さらに症状が進むと、舌や口の周辺に潰瘍ができます。

 

ネコ白血病ウイルス感染症(コアワクチン)
ネコ白血病ウイルス感染症は、白血病やリンパ腫など血液系の腫瘍を発生させることで知られています。
また、感染したネコちゃんの免疫力を低下させるため、貧血や口内炎などさまざまな症状を引き起こし、
重篤となることが多い病気です。

 

クラミジア感染症(ノンコアワクチン)
クラミジア感染症は、クラミジア菌の感染により発症する病気で、主な症状は持続性の結膜炎です。
その他の症状として、くしゃみ、鼻水、咳などの症状がみられることもあります。

 

ネコエイズ感染症(ノンコアワクチン)

ネコ免疫不全ウイルス感染後症状が進行すると、免疫機能が駄目になってしまい、元気であれば問題ない微生物等で重い症状を出してしまったりします(日和見感染)。症状が進行した結果死に至ります。FIVに感染しているだけ、つまりFIVキャリアであれば、普通の健康な猫となんら変わりなく生活を送る事ができます。貧血や口内炎などさまざまな症状を引き起こし、重篤となることが多い病気です。



★猫白血病ワクチン・猫エイズワクチンと副作用について 
猫の白血病ワクチン・猫エイズワクチンにおいて悪性線維肉腫の発生を誘発するという報告があります

(発生が850~10,000頭に1頭)
ワクチンの中に入っている免疫を高める成分が、何年(数年~十数年)か経ってから腫瘍(ガン)を起こす可能性があるというものです。
現在では白血病ワクチン・猫エイズワクチンだけでなく不活化ワクチンに使用する物質が誘発していると考えられています。
これらはワクチン接種後、肉腫といわれ接種回数が増えることにより発生率が高くなるようです。
白血病ワクチンによって白血病を80%、猫エイズワクチンによって猫エイズを70% という高い確率で予防できます。


副作用と感染の危険性をよく考え、必要がある場合のみ接種することをお勧めします。

 

 

★猫エイズワクチンについて

2008年に国内初の猫エイズワクチンが販売されました。
しかし一時的に販売中止となりましたが、再販されました。

ワクチンメーカーが実施した、接触感染の防御試験(健康な猫を猫エイズに感染している猫と一緒に狭い空間の中で飼育し、一定期間後に感染の有無を調べる試験)では、ワクチンを接種している猫の感染率はゼロ%、ワクチン未接種の猫では、その感染率が50%にのぼったという報告があります。

FIVウイルスの型によりますが、実際の予防率は70%程度ということのようです。

8週齢以上の猫に、初回は2~3週間毎に3回接種します。

その後の追加接種は1年に1回接種します。

 

 

★3年に1回のワクチン接種?

 

近年、コアワクチンの追加接種を3年に1回にする意見が広まってきています。

これは欧州・アメリカではコアワクチン接種は3年に1回、ノンコアワクチン接種は1年に1回となっており、その3年に1回が強調されて広まったものです。

海外のコアワクチンの免疫力はデータ上でも3年に1回接種すれば体内の抗体は維持されています。
ただし、データは海外のもので、ワクチンメーカー、ワクチンの接種率やウイルスの汚染状況の違う日本において、そのまま適応できる保証はありません。

日本のワクチンメーカーにおいても1年ごとの追加接種を推奨している以上、安易に3年に1度でよいと判断するのは危険でしょう。

理想的には免疫力がどのくらい残っているのか毎回検査して、足りない分だけを追加接種できるといいのです。

 

免疫力の検査には5,400円かかります。

(猫カリシ・ヘルペス・パルボ抗体価測定)

 

当院でも抗体価検査を何度か実施しましたが、何頭かは3年間抗体価が持続する結果はでません。


ノンコアワクチンに関しては1年に1回接種が必要なのは日本も海外も変わりません。

日本ではワクチンプログラムにおいて、ガイドラインの統一が未だできていません。

よって先生によっていろいろな意見、やり方がございます。

あくまでも任意の接種です。

 

どうするかの最終判断は担当の先生とよく相談の上、飼い主様が決めることになります。