無言 |   Flying in the sky Sasuke

  Flying in the sky Sasuke

   ~アキクサ達と文鳥のシルバのお話です~

 

文鳥のシルバ

「今日は参ったぜ、死ぬかと思った」

 

アキクサインコのハル

「生きてるでしゅね」

 

文鳥のシルバ

「だから、死ぬかと思っただけで死んでない」

 

アキクサインコのハル

「よかったでしゅね」

 

文鳥のシルバ

「よかぁ~ねえよ」

 

アキクサインコのハル

「だって、死なずに生きてるでしゅよ」

 

文鳥のシルバ

「そ、そりゃ、そうだが・・・」

 

ていう会話があったかどうか分からないけど・・・・

 

事の起こりは今日の放鳥時です。

いつものように午前9時から放鳥を開始した3羽の鳥たち。

 

アキクサ達は自由に飛んだり走ったり。

 

文鳥のシルバは私の腕に止まって羽繕い。

 

いつもの光景なので、特に気にせずTVを見ていました。

 

といいつつも、朝一の放鳥は鳥たちの体調を確認するのが日課です。

飛んでいるか、走っているか、鳴いているか、羽繕いをしているかetc

TVを見ながらもチョイチョイ確認をしていると、私の腕に止まっている文鳥のシルバ君の様子がおかしい。

 

シルバは糞をするとき、いきむというか、お尻を少し下げるのです。

そして、糞をした後はセミの様に飛んで行く。

 

ところが、お尻を下げたのに糞をしない。

糞をしないから飛んで行かない。

 

最初はそんなこともあるのかな?と思ったのですが、2度3度と続いたのです。

 

これはおかしい。

 

慌てて保定をしてお尻を確認すると、糞が固まって肛門をふさいでいる。

 

改めて敷き紙を確認すると、2か所で糞をしているけど、朝一の貯め糞はしていない。

 

きっとね、夜間に糞をしたのだけど、切れずに固まってしまったのです。

 

固まった糞を除去すると、大きな貯め糞をすぐにしました。

そして、10分もしなうちに、また大きな貯め糞をしたのです。

 

人間の言葉をしゃべれないから、無言でずっと耐えてきた。

7時間か、10時間か分からないけど、ずっと糞をしようとしたはずです。

消化は進むので、糞はどんどん溜まってお腹が痛かったハズ。

 

何だか泣けてきました。

 

鳥たちの仕草や体重等々、常に気をつけているつもりでしたが、こんなことが起こるなんて想定外でした。

 

ほんと、申し訳ない。

 

 

ちなみに糞がお尻に付着するというのは稀にあります。

特に腸内バランスが崩れて、粘着性を持つと次々付着してしまいます。

シルバの場合、糞に粘着性はありません、固めの糞が切れず偶然肛門に付着したものでした。

だから、糞を除去した後は、問題なく過ごしています。

 

 

 

ハル

「ワタチはいつも快腸でしゅ」

 

 

おわり