直近でアキクサインコのチャチャ姉さんが産卵したのは今年の4月。
あれ以来、産卵気配はなく落ち着いています。
発情傾向はあるものの、すぐに産卵(無精卵)をする状態ではありません。
もうすぐ、4歳6か月ですので繁殖は終わってほしいのだけど・・・
本人次第なので、飼い主としては今後も発情抑制に努めるしかありません。
話は変わって、
バードテントやバードハウスなるものが販売されています。
布製で三角形だったり、家型だったり。
使っている鳥飼さんも多いのかな?
またまた話が少し変わって、
本題の飼い鳥を含む鳥の寝床ってご存じですか?
バードテント、巣・・・?
違いますよ。
小鳥の寝床は枝です。
枝に止まって寝るのです。
一部の鳥は木の中の穴で寝る場合もありますが、大部分は立って寝ます。
立って寝る最大の理由は外敵に襲われたとき、すぐ逃げれるためです。
何千、何万年と進化する過程でそうなったのです。
当然、立って寝ることが普通なので、なんの問題もありません。
人間が横になって寝るのと同じです。
そういうことを理解していないと、
ずっと立ってるのは大変だよね、バードテントで休んでねっていう飼い主が現れます。
鳥の体の構造を理解しないばかりか、自分の感覚に置き換え、お節介をしてしまうのです。
ここが難しいところです。
飼い主が寒かったり暑かったり、人間的な常識だったり・・・
優しさと勘違いし、まったく別種の鳥に押し付ける。
鳥にとっての巣は雛を育てる場所です。
寝る場所ではないのです。
つまり、バードテントやつぼ巣、箱巣etcは発情を促進する可能性があるのです。
もちろん、繁殖させる場合は問題ありませんよ。
大部分の獣医師が否定しているのに、休憩場所としてバードテントや巣を入れる飼い主。
悪気はないのでしょうが、鳥を大切に思うのなら正しい知識を学ぶ必要があります。
何度もお話ししていますが、発情過多は鳥の寿命を縮めるだけではありません。
長い時間、多くの痛みを伴い悲惨な最後を迎える可能性があるのです。
だから、当家の鳥カゴはシンプル一択。
アキクサパニック対応でもあるし、狭いカゴでもスサーが出来たり、少しでも動ける環境を提供するためです。
先日の日光浴写真↓
ただし、病鳥や老鳥の場合は違います。
3年前に亡くなったちゅらの自前入院施設(酸素室)↓
止まり木を低くし、尾羽が床に付くようにしています。
そうすることで、支えができ足や体の負担が減るのです。
健康な鳥、少なくともオーストラリア系のアキクサインコ、オカメインコ、セキセイインコにとってバードテントや休憩の為の巣はデメリットしかありません。
ご存じでしたか?
ただ、鳥たちの足の裏はたまに確認する必要があります。
なぜなら、長期間止まり木に止まって生活していると、個体によっては腫れや変色が出る場合があるのです。
あれあれ?矛盾していない?と思われるかも知れませんが、矛盾していません。
自然種の場合、夜間は枝に止まって寝ていますが、日中は様々な場所で過ごします。
地面であったり、石の上であったり、太い枝だったり・・・
だから、足への負担は分散されます。
しかし、飼い鳥の場合、四六時中、カゴに閉じ込めておくと足裏の特定の場所に負担が集中するのです。
体を動かさなければ血行も悪くなります。
(人間だって、同じ場所でずっと寝ていれば床ずれが出来ます)
個体によっては腫れが出る場合もあるので、止まり木に緩衝材を巻いて対応する必要があります。
何度もお話ししているように、長時間放鳥をしている当家ではそういう問題はありません。
日中は走ったり、人間の肩や足に止まったり・・・
自然種同様、様々な場所で多くの時間を過ごすのですから。
結局、たどり着くのは放鳥なのですが・・・
愛鳥の足の裏・・・たまには確認して見てください、腫れが無いか、痛がってないか・・・神経質?
でもね、そこまですることが愛するということだと思います、お願いします。
鳥たちが痛くなく、快適であること、それを提供する義務が飼い主にはあるのです。