多頭飼いの弊害 |   Flying in the sky Sasuke

  Flying in the sky Sasuke

   ~アキクサ達と文鳥のシルバのお話です~

アキクサインコのチャチャ姉さんが発情状態になりました。

 

 

未発情状態だと44.5g前後の体重が45g、46gと徐々に増え、現在は47g

直ぐの産卵は無いけど、その気になれば1~2週間で産卵(無精卵)までいくはずです。

春には早いんだけどね~短かったな~

3か月弱の未発情期間でした。

でも、その間、肝臓や腎臓は十分休むことが出来たハズ。

もともと、体は強いので心配はしていません。

 

しかし・・・気性の荒いチャチャ姉さんが発情状態になると、鬼レベル。

ただでさえ、咬みつくのに・・・今は常にやんのか状態。

 

 

↓同じルビノーのハルは常にまったり、優しく、絶対に咬みつかない。

 

 

指には乗らないけど、肩には乗る。

たまに真正面に来ておしゃべりをしてくれる。

たまに文鳥のシルバに怒られている。

自分と同じ女性が大好きで、いつも後を追って困らせる。

 

まあ、悪く言えば、昼行燈。

 

でもね、チャチャが激怒していると颯爽と現れ、チャチャを蹴散らすこともある。

今朝も私の指に激怒していたチャチャを確認するや、速攻、飛んで来てチャチャを追い払った。

何故だか、ハルは怒っているチャチャが嫌いなのです。

そう、鬼レベルのチャチャが唯一、勝てないのがハルなのです。

凄い形相で大きく口を開けチャチャに接近すると、チャチャはギャ!と短く鳴いて逃げる。

このギャ!は、やめてよ、怖いよ等々の意味です。

 

でも基本は仲良しなのでカゴを並べると、一緒の場所にいます。

 

 

片方の姿が見えないと必死の呼び鳴きをするし、

夜はね、週3で1つのカゴで寝ているのです。

 

だからアキクサの2羽は問題ない。

ハルと文鳥のシルバも問題ない

(一緒のカゴにいることもできる)

 

大問題はチャチャと文鳥のシルバの関係。

チャチャの発情が止まっていれば、近くにいることも出来るのですが、

発情が始まるとシルバのすべて、存在さえも許せなくなる。

クチバシの無いシルバが勝てる訳もなく同時放鳥は中止せざるえない。

 

何度かお話ししていますが、「インコ クチバシ 怪我」等で検索すると当ブログにたどり着きます。

シルバの怪我の経験をもとに、様々なことを発信しています。

実際にクチバシの怪我をした愛鳥の相談のようなことも受けています。

アドバイスというとおこがましいのですが、コメントを頂いたり、メッセージを頂いたり、そこに返信しているのです。

怪我の原因はシルバのような事故もありますが、大部分はケンカによるクチバシ損傷です。

そして、本当は助かるハズなのに亡くなる例が多いのです。

 

何故って?

 

飼い主が適切な対応を取れないからです。

 

多頭飼いの飼い主さんへ伺いたいのですが、愛鳥のクチバシが折れたり、脱落するとどうなるか知っていますか?

脱落はもちろん、損傷が著しいと自分で餌を食べることができません。

顔中が血だらけになります。

 

自分で餌を食べれない場合、愛鳥を救うのは強制給餌だけです。

 

強制給餌ができますか?

出来なければ、病院へ入院させるしかありません。

仮に自分で強制給餌が出来ても最低、朝、昼、晩の3回は必要です。

フルタイムで働いている場合は難しいと思います。

入院の場合、1日4000~5000円かかりますので、1か月入院すれば15万円必要です。

ちなみに、鳥専門病院であっても強制給餌以外の対応はできません。

脱落したクチバシや大きく損傷したクチバシはもとに戻らないのです。

ハッキリ言って役に立たないというか、期待できません。

 

 

過去のシルバの強制給餌の話をすれば、

家人には専業主婦をしてもらっているので、基本は家にずっといる。

私も朝、昼の対応は出来る。

夕方以降は子供たちも帰って来るので対応できる。

当初1か月は2名体制で強制給餌を行っていました。

1人が保定、1人がカテーテル挿入で給餌。

その間、シルバの体重減少を止める為、1日4回での給餌に変更しました。

朝からシルバが寝る時間まで常に人間が側に居たのです。

これは自慢ではありませんよ。

 

こういう対応が取れる飼い主さんがどれほどいるのか?

 

シルバは奇跡的に2か月の強制給餌後、自力で餌を食べるようになりました。

でも、もし、食べれるようにならなかったら・・・どうなっていたか分かりません。

 

昼間は鳥だけで留守番しているご家庭に残された選択肢は高額な入院費を払い続けるor安楽死だけです。

もちろん、仕事を辞めて看護が出来るのなら別です。

 

クチバシが損傷して顔中血だらけの愛鳥を想像して見てください。

 

「ケンカしちゃだめだよ」なんて言っても話は通じません。

本気でケンカをする場合、何度でもします。

足の指を1本失っても死ぬことはありませんがクチバシを失うことは大きなリスクです。

 

他種多頭飼いの場合、リスクは更に高くなります。

インコの場合、種子や木の皮を剥いだりするために進化したクチバシです。

クチバシ先は薄くなっているので包丁の様に切断力が高いのです。

しかし、強度自体は低い。

本気で咬みつかれれば簡単に折れてしまいます。

 

だから、喧嘩には気をつけてほしいのです。

喧嘩をする者同士は隔離や時間差放鳥が当たり前です。

カゴ越しだって咬みつき事故は起こります。

飼い主さんを責めているのではないのです。

ロストと同じでクチバシの怪我は防ぐことが出来るのです。

ほんと、大きなお世話なのですが、怪我をしてから情報を求めても遅いのです。

鳥は悪くありません。

 

どの口が言うのか!と言われても構いません。

 

鳥たちを可愛がるだけが飼い主ではありません。

守るのも飼い主の役目です。

いや、守るのが最優先です。