本日も絶好調、アキクサインコのハルの元気な飛翔は天使のポーズ?
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もちろん、チャチャ姉さんも絶好調↓
傍から見れば、チャチャもハルもそっくりに見えるかもしれませんが、一応、飼い主なので大体は分かります。
大人しい方がハル、容赦なく咬みつく方がチャチャ。
文鳥のシルバとほぼ仲良しなのがハル、文鳥のシルバを狙っている獣神がチャチャ。
まあ、それは置いといて・・・
愛鳥が体調不良になった場合、病院へ行きますよね。
診察の結果
トリコモナス、クラミジア、疥癬症、結膜炎、副鼻腔炎、尾脂腺炎、腸炎、そのう炎・・・
BFD、AGY症・・・そしてPBFD等々の病名を告げられることがあります。
ウイルス性の感染症はPCR検査を受けて確定です。
採血をしてPCR検査をするのですが、一度に複数の検査は出来ませんし、高額ですし、
そもそも小鳥から何度も採血するのはリスクが高すぎるので、PCR検査をするのはPBFDやBFDが
殆どだと思います。
その他、細菌性、真菌性の感染症は電子顕微鏡で細菌が確認できれば確定します。
電子顕微鏡では分からず、培養によって確定するものも多いと思います。
小鳥の場合、培養なんてしないかな。
疥癬症はダニによる皮膚感染症なので、確定も容易で良い薬もあります。
厄介なのは、結膜炎、副鼻腔炎、尾脂腺炎、腸炎、そのう炎等々の病気。
上記は症状が病名になっているだけで原因は不明です。
原因が不明といっても、想像はできます。
まず細菌が悪さをしている可能性。
真菌が悪さをしている可能性。
ウイルスが悪さをしている可能性があります。
細菌には抗生剤(抗生物質)、真菌には抗真菌剤、ウイルスには治療薬がありません。
何度もお話ししていますが、ウイルスを直接排除する薬は人間、ペット、家畜等々存在しないので対処療法になります。
ここはね、日本人の方って間違っている人が多い。
ウイルス性感染症を防ぐには、有ればワクチンを打つ、無ければ自己免疫が勝つことを祈るだけ。
その過程で、(人間の場合)高熱が出れば解熱剤、下痢があれば下痢止め、咳が出れば咳止め・・・
症状に対処するので、対処療法といいます。
小鳥の場合、対処療法の薬がほぼ無い。
PBFDではインターフェロンを免疫増強(対処療法)として使うことがありますが、エビデンスがありません。
個人的には無意味だと思っています。
(興味がある方は過去記事「テーマ:PBFD」をご覧ください)
で、何を言いたいかと言えば・・・
副鼻腔炎やそのう炎等々、炎症系の症状がある鳥に対しての投薬は獣医師の経験が頼り。
抗生物質を基本として投薬します。
抗生物質も種類があるので、混合しつつ、抗真菌剤なんかもブレンドするかもしれません。
これってね、一種の賭けです。
だってね、万一、炎症の原因がウイルスであった場合、効かないばかりか、毒でしかない。
真綿で首を絞めるように鳥は弱っていく。
抗生剤を投与すると、体内の善良な常在菌はダメージを受け免疫が低下するのです。
私の話になりますが・・・当家には抗生剤のストックがあります。
必要な時に抗生剤を飲むのです。
そうすると下痢をする。
でも、症状は改善します。
肉を切らせて骨を切るという話です。
人間の場合はまだいい。
様々な検査や治療方法がありますし、抗生剤で弱って死ぬことはない、多分。
ただ、無駄に長期間投与すれば、細菌が耐性を持ってマズいことになる。
小鳥の場合、死活問題。
上記でお話ししたように、悪さをしているのがウイルスである場合はもちろん、見込み違いで
違う抗生物質や抗真菌剤を投与している場合も、肝臓に大きな負担をかけ弱っていくだけ。
だから・・・
愛鳥の体調が悪くて病院へ連れて行くのは当然ですが、獣医師の話をしっかり聞いて
どういう見立てで、どういう薬を出すのか確認するべきだと考えています。
獣医師ってね、神様ではありません。
ただの人間です。
経験値が低い場合はもちろん、ベテランでも小鳥故に見立て違いも多々あります。
あれこれ聞くのは失礼かも?機嫌を損ねるかも?
そんなことは関係ありません。
愛鳥の命がかかっているです。
治療をするのは獣医師ですが、守るのは飼い主なのです。
散々、言っていますが私にとって獣医師は使うものです。
獣医師の提案を受け、判断は私がするのです。
だって、常に鳥たちを見て健康を判断しているのですから。
私見というか、勝手に思っているだけなのですが、
見込み違いによる意味のない投薬で、亡くなる小鳥って凄く多いのでは?
こんなことを書くと獣医師に怒られるかも知れませんが、必要以上に投薬をしている場合が・・・
まあ、薬(抗生剤)を飲まないことが一番ですよね。
当家の鳥たちの話をすれば、約4年前に文鳥のシルバが抗生剤を3日ほど飲んだだけです。
(怪我でしたので、予防的に3日飲んで廃棄しました)
アキクサインコのチャチャやハルは飲んだことはありません。
ハルは2歳1か月の少し弱い個体で、病院へ2度ほど行ったことがありますが吐き気止めを1日飲んだだけです。
状態を見極め薬は処方されても、投薬、休止は飼い主の判断で行います。
だからかどうかは分かりませんが、
当家の3羽は炎症系の病気、いや、すべての病気らしい病気をしたことがないのです。
(ハルは過去3度嘔吐していますが、検査は異常なしです)
ストレスを与えない、放鳥をしまくる、寒暖差を体験してもらう等々を
積極的に行い免疫力を高めているのです、多分、きっと。
おわり
追伸、
ウイルス性感染症の治療は対処療法以外にも、抗ウイルス薬というものがあります。
すべてのウイルスにある訳では無いのですが、主にウイルスの増殖を抑える薬です。
ウイルスを排除出来ませんが有効です。
小鳥対応の抗ウイルス薬は存在しません。