少し前に記事にしたのですが・・・・
行きたくなかった鳥の多いペットショップに行ってきました。
理由は息子の熱帯魚関係のグッズを見る為です。
そこのショップは鳥の雛も多いけど、熱帯魚関係も多いのです。
数年ぶりに行ったショップは相変わらず、鳥コーナーが充実していました。
行った以上は見てしまうのです。
セキセイの雛が6~7羽、コザクラの雛が2羽、文鳥の雛が7~8羽etc
以前は大きめのプラケースに多頭で入っていたのですが、今は個別のケースに入っています。
感染症対策かな?
セキセイインコのPBFD陽性率は40%を超えます(ペットショップ、一般家庭合算)
少し前のデータですが、今でもそんなものだと思っています。
おいおいマジか!?ヤベーじゃんと思うかも知れませんが・・・
個人的な見解を言えば、セキセイインコのように安価で供給過多が起こっている鳥はPBFDに対して無防備なのです。
販売する側にとっては代わりはいくらでも入るので、体調が悪い個体にかまってられない。
雛がPBFDに感染、発症すると、特有の症状が出る前に突然死が起こります。
だから、亡くなった場合、究明は行わないし出来ない。
PBFDのPCR検査は安くても6000円、高ければ10000円程度かかる。
BFDは別物なので更に費用が倍かかる。
3000円や4000円で販売されているセキセイインコの雛にそんなお金はかけられない。
だから、出来る限りの対策として個別管理をしているのでは?と思ったのですが、その程度では水平感染を防ぐことは不可能です。
PBFD(サーコウイルス)はウイルスのくせに、普通の環境下で長期間維持できます。
通常、ウイルスは弱い物なので、外気では長時間感染力を維持できないのです。
維持という言い方は変ですが、ウイルスは生き物ではないのです。
だから、抗生物質は効きませんし、殺す薬も存在しません。
以前にもお話ししましたが、人間が罹る風邪もインフルエンザもコロナも直接作用する薬は存在しません。
えっ!薬あるじゃんという方・・・
治す薬はありませんが、対処療法の薬はありますよ。
相手がウイルスなので、直接やっつけることは出来ないけど、発熱や頭痛を緩和したり、ウイルスの増殖を抑える薬がそうです。
ここがウイルス性の感染症の難しいところなのです。
細菌性の感染症は細菌を殺す薬が存在するので、急速に治癒する可能性がありますが、ウイルスは無いし今後も出来ない。
だから、いつまでもコロナが収束しないのです。
ただね、直接戦う手段はあります。
それは、ワクチンを打つこと、もしくは感染すること。
ワクチンを打てば免疫を獲得できるので、罹りにくくなったり、感染しても体の免疫細胞が戦ってくれるのです。
お勧めはしませんが、感染して治癒すると免疫を獲得しますので、ワクチン以上の効果があります。
話が逸れましたが・・・・
ショップで販売されているセキセイインコの多く(4割以上)はPBFD(サーコウイルス)の陽性反応を示すハズです。
ちなみに、調査は抗体検査ではないので、陰転した個体は見過ごされています。
もしかしたら、セキセイインコの総陽性率(陰転済みも含む)は7割や8割に達するのかもしれません。
もう、セキセイインコ飼いの皆さんを恐怖に陥れる発言ですね、すみません。
でもね、私自身、PBFDに関してそれほど恐れていないのです。
だって、陽性率が高い割に発症情報が少ない。
しかし、セキセイインコ飼いさんのPBFD陰転記事は溢れています。
もちろん、発症して亡くなる鳥たちもいますが、陽性だったけど陰転しましたが大多数なのです。
医師によって見解は分かれますが、陰転率は5割とも8割とも言われています。
良くはないけど、キャリア化する個体もいるでしょう。
つまり、勝手に治る、もしくは無症状の確率が高いのです。
ここで避けて通れない、インターフェロン問題。
いや、問題じゃないけど・・・・PBFDの陰転化治療に用いられている有名な薬がインターフェロンです。
簡単に言えば、免疫を強くする可能性がある薬です。
陰転した記事で必ず出てくるインターフェロン。
インターフェロンの評価は獣医師によってそれぞれなのです。
PBFDはウイルス性感染症なので、治療は無意味という獣医師。
インターフェロンは免疫細胞を活性化するので有効だという獣医師。
個人的には・・・う~~ん、当家のアキクサたちがPBFD陽性になってもインターフェロンを使わない。
粉薬もあるようだけど、通院や注射というストレスを鳥に与えることはしない。
何度もお話ししているように、当家の鳥たちは健康診断に行かない。
それなりの知識を蓄えて毎日が健康診断。
万一、大きな病気に罹れば、通院はするけど自前の入院施設で自宅療養を行います。
それにね、以前インターフェロンを徹底的に調べたのです。
海外サイトでは猫用インターフェロンはインコのPBFDの治療に何の効果も無いという論文もありました。
例えば、セキセイインコの陽性率が40%だとして・・・
大部分の飼い主はPBFDのPCR検査をしていないハズです。
つまり、愛鳥がPBFD陽性なのを知らず、一緒に暮らしているのです。
でも、セキセイインコが次々亡くなったという話は聞かない。
考えられるのは、特段なにもしなくても陰転率が高いのです。
あくまでも個人的な見解ですが、インターフェロンが無意味な物ならば、通院や注射といったストレスは鳥本来の免疫力を下げるだけだと思ってしまいます。
もっと尖った言い方をすれば、通院でストレスが溜まり、本来ならば普通に自力で陰転できるものを長引かせる、もしくは悪化する可能性すらあるのでは・・・・
もちろん、仮定の話が多いので、何処かが間違っていれば理屈は成り立たない。
でもね、生き物の免疫力ってそんな弱いものじゃないのです。
明確なエビデンスが存在しないインターフェロンを使って免疫力を高めたと思うより、
注射はしない、入院はしない、兎に角、長時間放鳥でやりたい放題で免疫力が上がると思い込む方が良いのです。
インターフェロン治療をするのは飼い主さんの判断ですが、個人的にはインターフェロンで陰転した訳ではないのでは?
と思っています。
だから、今日も鳥たちはやりたい放題(笑)
午前の放鳥時間は3時間。
本日のトータル放鳥時間は8時間(予定)
先ほどのチャチャ姉さん↑
こっちはそっくりだけどハル↓
チャチャは3歳を越えましたので、PBFDのリスクが低下します。
ハルはもうすぐ2歳ですが、1歳時に比べすべてが良くなりました。
本当はこんな記事ではなかった・・・ので
その2へ続きます。
追伸
当家のアキクサ達はPBFDとは無縁です、検査はしていないので多分ですが・・・
だから、そんなことを言えるんだと言われるかも知れませんが、万一、PBFDに感染してもスタンスは変わりません。
何故なら、恐れるだけではなく、PBFDを徹底的に調べているからなのです。
鳥たちが健康で痛くなく安心して暮らせるためにどうすれば良いか?どの選択肢の確率が高いか?
そんなことを常に思っているのです。