昨日、鳥専門病院から帰宅後、昼前に強制給餌を行い夕刻を迎えました。
ハルの場合、食欲はあるのですが、食べると嘔吐してしまいます。
しかし、出来れば自分で食べて欲しい。
体調は安定傾向なので、夕方、シードを与えてみました。
24時間ぶりの固形物です。
すごく美味しそうに、ガツガツ、ガツガツ。
でもね、心配なので少し食べさせて、カゴで様子を見ると・・・
5分もせず、嘔吐。。。
ダメだ~
私はすぐ薬局に行って、買ってきたのがミルクポン↓
強制給餌の為のシリンジやカテーテルはストックしていますが、
際限なくという訳には行きません。
強制給餌が長引くと、本来、使い捨てタイプのシリンジですが、
消毒して再使用をするのです。
そこで、必要なのが消毒液のミルクポン。
早速、シリンジを浸して、次の強制給餌に備えます。
ここで強制給餌の話を少し・・・
以前にも記事にしていますが、強制給餌は医療行為ですが治療ではありません。
だから、強制給餌をしたからと言って、病気が治る訳ではないのです。
例えば、慢性疾患が重篤化した場合、強制給餌をしても少しの延命になるだけです。
残酷な言い方をすれば、そういう状態では多くの場合、亡くなります。
酷い言い方と感じると思います。でも、ちゅらはその状態でした。
呼吸困難が進んで、自ら食べることも、強制給餌のペーストも消化できる状態ではなかったのです。
だから、最後の半日は給餌が出来なかったのです。
自分の無力さを痛感するとともに、悔やんでも悔やみきれない思いが今も残っています。
早期に病気を発見して、対処していればと・・・
しかし、怪我が原因で餌を食べれない場合や急性の疾患で急速に体重が減少した場合には
強制給餌は強力な医療行為(アシスト)になります。
今回のハルがそれに当てはまります。
嘔吐が続いた時点で、すぐに強制給餌に切り替えることで、大幅な体重減少を止めることが出来ます。
また、栄養状態も改善できます。
何より、そのうへ直接、餌を投入することで嘔吐を止めることが出来るのです。
もちろん、強制給餌が嘔吐を必ず止める訳ではありません。病状によっては嘔吐が
続く場合もあります。しかし、病院で処方される吐き気止めと合わせることで、止まる可能性は高くなります。
そして、栄養的なダメージが少ないということは早期に体調が改善する可能性も高いのです。
ハルの話に戻ると・・・
2日目(昨日)の午後5時に嘔吐をしましたが、食べさせたシードは少量でしたので、嘔吐も少量でした。
午後8時まで待って、強制給餌をする予定でしたが・・・・
嘔吐から1時間後の午後6時。
ハルが出せ出せコールを始めたのです。
ここ24時間、全然、覇気がなかったハルが出してくれと、暴れています。
なんかね、大丈夫かも知れないと思ったのです。
小鳥は体調不良を隠すと言いますよね、でも、側でずっと見ていると体調の良し悪しは分かります。
昼に飲ませた吐き気止めが効いてきたのかもしれません。
だから、またシードを食べさせてみたのです。
そうすると、猛烈に食べています、なんか涙目になって食べている感じがします。
「自分で食べるって最高~~」って
そして、復活しました (^-^)
何事もなかったように、昨晩も今朝もシードを食べて綺麗な糞をしています。
もちろん、強制給餌は中止していますし、嘔吐もありません。
この2日間何だったんだろ?
でも、正直に言えば少し思い当たることが・・・
実を言うとハルが体調を崩すと同時に、私も体調が悪かったのです。
ここ10年、熱が出たことが無かったのに、発熱したばかりか酷い下痢に見舞われました。
悪寒、めまい、脱力・・・もう、酷かったのです。
幸い何とか食べ物は食べれたので、病院へは行かなかったのですが、明らかに感染症に罹っています。
私がハルにうつしたのか、ハルが私にうつしたのか・・・そういう可能性もあると思います。
鳥飼の人畜共通感染症としてはオウム病が有名ですが、私の症状は少し違います。
でも、その他の細菌系やウイルス系の感染症が共通する可能性はあるのだと思っています。
まあ、兎に角、ハルが元気になってくれればそれでよいのですが。
そんなハルは、本日、正常運転の絶好調です。
普通に放鳥をして様子を見ていますが、飛び回って、豆苗を食べて、呼び鳴きし放題、いつものハルです。
ただ、今回は嘔吐回数が多かったので、油断せず見守っていこうと思います。
皆様、ご心配頂き、ありがとうございました。
次回は強制給餌のシリンジの記事を書いてみたいと思います。
あっ、ミルクポンが無駄になってしまった(笑)