強制給餌のシリンジ |   Flying in the sky Sasuke

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   ~アキクサ達と文鳥のシルバのお話です~

ハルの嘔吐を振り返ると、当日、夜には絶食便が出ています。

もし、強制給餌をしなければ、翌朝の病院まで17時間以上も無給餌状態が続きました。

場合によっては、入院の可能性もあったと思います。

しかし、強制給餌によって栄養分がとれていたため、入院はおろか驚異的な回復をしています。

僅か3日前に絶食便が出ていたなんて、信じられない本日のハルなのです↓

 

 

昨日は放鳥時間を抑えましたが、特に問題もなく引き続き好調なので、

本日から通常の放鳥、温度管理に移行しています。

 

何度もお話ししていますが、強制給餌には過度な期待をしていませんでした。

それでも、急激な体重減少には有効だということも理解しておりました。

 

今回、初めてハルのような症状に対処して、改めて有効性や必要性を認識しましたので

本日はシリンジについて書きたいと思います。

 

ちなみに、強制給餌のやり方については割愛します。

というのも、難しい話になります。

以前は、お勧めしていたのですが・・・・

人によって向き、不向きがありますし、相応のリスクもあります。

当家の話をすれば、家人は獣医師から直接指導を受けましたが、すぐに出来ませんでした。

誤挿入が怖い、可哀そうという感情が先立ち、うまくいかなかったのです。

私は直接の指導を受けていませんが、当時のシルバを助けるため、強い意志で臨み

強制給餌を成功させました。その後、家人は私の指導の下、出来るようになったのです。

検索すれば強制給餌のユーチューブ動画もありますが、万一、強制給餌をする必要が出た場合は

獣医師や熟練者の指導を直接、仰ぐことが最善だと思っています。

 

よって、今回の記事は強制給餌の経験者や万一に備えて、道具(シリンジ、カテーテル)だけでも

揃えたい、知識が欲しいという方向けの記事になります。

ご理解ください。

 

まず、当家で使っているシリンジ(注射器のようなもの)は2.5mlの小さいものになります。

 

 

これは、動物用のシリンジで、使い捨てタイプです。

医療器具なので、未開封の状態ですと何年も保管できます。

 

そして、シリンジに接続するカテーテルが下記になります。

 

 

本来は泌尿器用の物なのです。

鳥専用のカテーテル(医療用)は存在しません。

長さは40cmほどありますので、使用時は適度にカットして使います。

何度もカットして使えそうですが、接続部分は口径が大きくなっている為

余分な部分は捨てるしかありません。

 

ちなみに、カテーテルの外径は2.67mmで8Frと呼ばれています。

これは、医療器具なので人でも動物でも8Frで検索するとヒットします。

Frはフレンチサイズの意味ですが、カテーテルサイズはFrで表記するのが一般的です。

 

シリンジとカテーテルを接続するとこんな感じです↓

 

 

当家で使っているのは上記の小さなシリンジなのですが、はっきり言ってインコには不向きです。

容量が少なく、カテーテルが細く柔らかいため、挿入しづらいのです。

また経験が浅いと器官への誤挿入が発生する可能性もあります。

ただ、鳥への負担が少ないため、鳥には優しいのですが・・・

本来はフィンチ用のサイズです。

 

実際、強制給餌を覚えたのは、文鳥のシルバにおこなう為でした。

結局、このサイズで馴れてしまったので、今更、大きなサイズは必要ないので

使っています。

 

その他、使い捨てシリンジに代わるものとして、金属製のゾンデがあります。

獣医師がそのう検査で使う、先が丸くなっているものです。

毎日、使うのであれば金属製のゾンデでも良いのですが、滅多に使うものではない為

個人的には使い捨てシリンジが良いと思います。

金属製のゾンデのメリットとしては、断然、やり易いの一言に尽きます。

 

使い捨てシリンジの購入方法ですが・・・・

 

当家は鳥専門病院から購入しています。

シリンジは50円

カテーテルは300円です。

 

ネットでもシリンジはたくさん売っていますが、カテーテルがなかなか売ってないんですよね~

ネットで売っているシリンジは容量の大きなものが多く、フードポンプという名前です。

フィンチだと大きすぎて使えないかな・・・

成鳥の強制給餌を想定したものというより、雛の給餌を想定しているようです。

雛の場合は口を大きく開けてくれるので、強制給餌は簡単ですし、カテーテルが太くても

問題ないのですが、成鳥の場合は口を開けないし、あまりにもカテーテルが太いと

鳥への負担が大きくなります。

もちろん、鳥の大きさによって違いますが・・・

 

そうそう、最後にシリンジの品質のことも書いときますね。

 

ネットで売っているフードポンプと呼ばれているシリンジって殆ど医療器具ではないのです。

もちろん、鳥の給餌用ですよ。

でもね、大体は中華製の雑貨の扱いなのです。

ということは衛生面でも信用できません。

消毒すればよいのですが、鳥の内臓?(そのう)に入れる物なので、私は嫌です。

 

一方、当家が鳥専門病院から購入しているシリンジとカテーテルは完全な医療器具なので

使用期限や製造番号が表記されています。

つまり、品質が保証されていますし、当然、そのまま使用できます。

 

中華が悪いと言う訳ではありませんが、ただの雑貨ですので何度か使用していると、

中の黒いゴムが切れて、一緒に給餌をしてしまったなんて話もあります。

そんなことがおこったら、本末転倒です。

だから、シリンジをストックしたいという方は、病院からの購入をお勧めします。

ちなみに、ネット検索をしつこくしていると、アマゾンなんかで医療用の8Frのカテーテルが売っていました。

しかし・・・ちょっと高いかな。

いずれにしても、医療用のシリンジとカテーテルを購入することをお勧めします。

 

以上が、シリンジの記事になります。

参考までに。。