人様の小鳥 |   Flying in the sky Sasuke

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   ~アキクサ達と文鳥のシルバのお話です~

今日も絶好調なアキクサインコのチャチャ

 

 

凄く小さな個体だったのに、気が付けば安定感抜群の若鳥になりました。

 

何度もお話ししているように、羽なみ(毛並み)、筋肉、クチバシ、鼻、足、すべてがvery good。

唯一の欠点は気が強く、文鳥のシルバにちょっかいを出してしまうことです。

文鳥のシルバはオスなので気性が荒い、でも、そんなシルバより強いチャチャ。

 

 

ところが、同種のハルには優しく頼もしいお姉さんなのです。

 

本題に入りますと、先日から強制給餌の記事を書いているのですが・・・・

またまた、書きます。

 

でも、本日は強制給餌のやり方ではなく、何故、そこまで強制給餌の記事にこだわるのかという話です。

 

それは、ある強制給餌のYouTube動画を見たことが切っ掛けでした。

その動画は鳥飼さんがUPしたものでしたが、見た瞬間、この小鳥は死ぬと思ったのです。

 

確かタイトルは「強制給餌のやり方」みたいなものでした。

 

登場人物は、小鳥(セキセイインコ)と獣医師、撮影者が飼い主さんです。

 

動画では獣医師が自慢げに強制給餌を行っていました。

飼い主さんにレクチャーしながら、こんな感じで行いますと。

 

文章だけだと、問題なさそうですよね。

だって、獣医師が直接行っているのですから・・・

 

でもね、強制給餌の道具はシリンジやフードポンプにカテーテルを接続したものを

使っていないのです!!!

 

使っていたのはこれです↓

 

 

これは、口を開けた健康な雛に粟玉を給餌する道具です。

 

強制給餌では首を伸ばすという初歩的な保定もせず、獣医師は小鳥の口を無理やり開けて

器具を突っ込んで、粟玉を給餌して見せたのです。

 

そもそも、強制給餌は栄養バランスの優れたパウダーフードが主流というか常識です。ただの粟玉を無理矢理食べさせるってどうなの!?

 

ちなみに、その小鳥は重篤な病気と言う訳ではなく、一人餌移行時の体重減少を

気にした飼い主さんが病院へ連れて行ったようでした。

 

とどめに、その動画の翌日だか翌々日だか、飼い主さんは「強制給餌をやってみた」

みたいなタイトルの動画を自分で撮影してUPしていました。

当然、給餌器具を小鳥の口いっぱいに突っ込んでいます。

 

以前にも書きましたが、口を開けない鳥に無理やり器具を突っ込んで、餌を流し込むと

窒息する可能性が高いのです。だから、正規の強制給餌はそのうまでカテーテルを

挿入するのです。

 

人様の小鳥だし、私には関係ない。

死ぬかも知れないけど、私の小鳥ではない。

そんなことを思いましたが、飼い主さんは良かれと思い行っている。

そもそも悪いのは、何の知識もない獣医師。

何ちゃら警察になるつもりは無いけど、公開処刑の様な動画は酷過ぎる。

 

少し悩みましたが、私は動画にコメントを付けたのです。

動画で行っているのは強制給餌ではないこと、危険な行為なので窒息する可能性があること。

そして、無知な獣医師を信用してはいけないこと。

出来る限り、飼い主さんを傷つけないように・・・・

飼い主さんは凄く後悔されていました(その後、動画は削除されました)

ちなみに小鳥は自分で餌を食べるようになったので、その後はニセ強制給餌を

行っていないとのことでした。

 

これも以前に書きましたが、鳥の強制給餌が出来ない獣医師はたくさんいます。

そもそも、鳥は嘴があって、翼があって犬猫とは全く違う構造なのです。

鳥専門病院以外の動物病院は疑ってかかる必要があるのです。

 

鳥を診る自信がないのなら、受けなければ良いのに変なプライドか、売り上げ欲しさか

診れますよって気安く言う獣医師が多すぎるのです。

中には鳥専門病院以上に優秀な動物病院があるのも事実ですが・・・・

 

前回、コメントを頂いたので、改めて私の強制給餌のスタンスというか、基準をお話ししますと、レクチャーを受けていない強制給餌は、お勧めしません。

 

でもね、地方都市だと鳥専門病院はおろか、動物病院さえ近くになかったりします。

 

そして、私事ですが文鳥のシルバの強制給餌は経験ゼロで行いました。

文鳥のシルバは嘴の上下脱落で病院へ行き、家人が強制給餌の指導を獣医師に受けました。

手取り足取り、何度かチャレンジしたのですが、大怪我をしたシルバは痛みの為、気絶してしまったのです。

結局、成功することなく自宅に連れ帰りました。

入院を勧められましたが、ケガの為に亡くなる可能性もあったので、側に置いておきたいという思いと

強制給餌が出来れば、病院でも自宅でも変わりがないということが選択した理由でした。

 

当日の夕方、シルバが餌を食べれなくなって8時間以上が経過していました。

このまま、強制給餌が出来なければ、ケガもあるし、翌朝まで持たないかも知れない。

 

昼間の様子を見ていると、家人では無理だという判断で、レクチャーを受けていない私が、

強制給餌を行い、現在に至っているのです。

その後、家人は私の指導?のもと強制給餌をマスターしました。

 

当家のような特殊な場合もそうですが、強制給餌を教えてくれる動物病院が通える場所に

ないことも考えられます。

最近はフードポンプやシリンジはネットですぐ購入できます。

 

もし、重篤な状況で初めて強制給餌を行う必要があるのならば、参考にしてほしい。

そんなことを考えての記事なのです。

 

そして、最も重要なことを最後にお話しします。

 

たとえ、近くに動物病院が無くてもむやみやたらに強制給餌を行わないでください。

特に一人餌移行時やお迎え時の環境変化は体重が減る可能性があります。

 

羽なみ(毛並み)、クチバシ、鼻、足、糞はどうか?

急速な状態悪化があるのか?

 

ここは難しい判断なのですが、特に異常がないのに体重が5~10%程度減るくらいで

強制給餌は必要ないと思っています(あくまでも成鳥に対しての私見です)

 

ちゅらは強制給餌をたまに行っていましたが、そもそも標準から20%ほど

減少したままが続いていたためでした。

 

相変わらずグダグダの記事になってしまいました。

長文をご覧いただきありがとうございました。

 

 

 

追伸

強制給餌は治療というより、ただの給餌です。

過度の期待はできません。