アキクサインコのチャチャの多飲多尿が続いています。
そこで、本日は多飲多尿について考えてみたいと思います。
多尿の場合、飼い主としては下痢という判断をしてしまいますが、鳥の場合、下痢をすることは稀です。水分が多い尿と便が同時に排泄されるため、下痢という判断をしてしまうのです。
当家のチャチャに関しては、明らかな多尿です。
糞の外側に1~2cm以上の尿(透明)が広がります。
酷い場合は殆ど水分のみが排出されます。
問題は、チャチャの多尿が病的なのか、生理的かなのですが・・・
一般的な判断基準としては
体重の20%を超える多飲があるか?
多尿の頻度はどうか?
異常な排尿があるか(例えば、辺り一面水浸しになる等)?
病的もしくは生理的多尿の原因(病気)があるか?
チャチャの場合、生理的多尿に該当する原因があります。
それは発情です。
チャチャは発情をしています。発情期はエストロジェンの影響で血中カルシウムが増加し、多尿が引き起こされます。また、巣(カゴ)を汚したくないので、いわゆる貯め糞をします。
放鳥をすると、最初の1~2回は巨大な糞とともに多尿をします。
もちろん、これだけでは病的な多尿を否定できません。
しかし、病的な場合、糞や尿酸に異常が見られますが、チャチャの尿酸は白色で糞は正常な緑褐色なのです。このことによって病的な可能性は低くなります。
また、多尿についても、日中を中心として発生しますが夕方以降、正常な状態に戻るのです。
病的な場合は常に多くの水分を取るので、いつも多尿となります。
つまり、チャチャの場合は生理的な多尿の可能性が高いのです。
ただ、生理的とはいえ、多飲が続くことで腎臓の病気になる可能性もあります。
チャチャは昨年の12月25日以降、隔離をすることで産卵回避は出来ています。しかし、根本の発情を止めなければなりません。
そこが難しいのですが。
多飲多尿はそれほど珍しくない症状ですが、病的な場合は重篤な状態に移行する可能性が高いと思っています。また、治療効果が表れにくい症状でもあります。
サイトによっては、体重の50%くらいまでは多飲しても大丈夫だと記述がありましたが、それは違います。1日に体重の50%も多飲するというのは明らかに病気です。
記事にしておいて変なのですが、多尿が続く場合は、ネットの記事を信用せず鳥専門病院(鳥をちゃんと診れる動物病院)へ愛鳥を連れていく必要があります。