恐るべし本当の鳥目 |   Flying in the sky Sasuke

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   ~アキクサ達と文鳥のシルバのお話です~

鳥目とは暗いところが見えづらくなる夜盲症のことを言います。

 

由来としては書いて字のごとく夜になると視力が弱くなる鳥から来ています。

 

でもね、鳥って本当に暗闇では目が見えないの?

 

 

カラスなんかは暗闇でも良く飛んでいますよね。

えっ、知らない?

地域というか、環境(餌場)によりますが、深夜や早朝(午前3~4時)でも鳴きながら飛んでいます。

 

カラスだけではありません。

以前、世田谷の方で見たのですが、深夜に鳩が餌を食べていました。

 

カラスも鳩も昼行性の鳥です。

 

アキクサインコの話をすれば、習性として日の出、日没前後の暗闇でも活動します。

当家のチャチャも、真っ暗な部屋で飛ぶことが出来ます。

 

 

ん~~気になる。

 

ということで少し調べてみました。

 

まず、鳥の視力については・・・・人間より遥かに良い。

 

よく言われているのが猛禽類の鷹です。

人間の7倍前後の視力を持っていて、5キロ程度離れていても獲物のウサギを認識できるそうです。

 

もっと身近なインコの話をすると、鷹には負けますが人間の3~4倍の視力を持っています。

驚愕なのは視力より、視野やピント機能なのです。

まず、両目の視野は330度です。

何もしなくても、前後左右周辺のほとんどが見えているのです。

おまけに180度首を回せるので、死角は無いといっても過言ではありません。

試しに真後ろから愛鳥に指を伸ばしてみてください。

愛鳥の反応を見れば、見えているのは明らかです。

 

そして、ピント機能については、1cm程度からピントが合います。

これは序の口で、鳥は中心窩(ちゅうしんか)というものを左右2つずつ、計4つ持っています。

人間は1つずつ、計2つです。

中心窩というのは高精度な中心視野での視覚に寄与しています。

私もイマイチ理解できないのですが、中心窩のおかげで、ピントのあった画像を

認識できるのです。

例えば、近くにある物を集中してみると、それ以外はボケて見えますよね。

これは、人間が中心窩を左右1つずつしか持っていないので、仕方ないことです。

でも、鳥(インコ、その他)は2つずつの中心窩を持っていますので、近くの物にピントを合わせると

同時に、遠方の物もハッキリ見ることが出来ます。

 

気持ち悪(笑)

 

それだけではありません。

 

人間は赤、青、緑を感知するために3種類の光受容錐体細胞を目に持っていますが、

鳥は4種類の錐体細胞を持っています。

人間にはない、4つ目の光受容錐体細胞は紫外線領域を感知しています。

 

つまり、紫外線を見ることが出来るのです。

 

あらゆる者や物が紫外線を反射しています。

その反射を見ることで、鳥たちの視界は驚きの色が溢れています。

 

また、尿の中のリンは紫外線を反射します。

例えば、遥か上空から猛禽類はネズミの尿を認識できるのです。

獲物の本体ばかりか、足跡まで見ているのです。

 

 

それで、鳥目の話に戻ると、

視力が良い鳥の中でも、例外の者がいます。

それはニワトリ。

 

ニワトリは昼間でも視力が弱く、夜は全く見えません。

 

どうやら、鳥は夜が苦手というのはニワトリから来ているようです。

 

ちなみ、他の視力の良い鳥たち(インコ)も夜は視力が落ちます。

しかし、もともと人間の何倍も視力が有りますので、少しの灯りがあれば

普通に飛ぶことが出来る様です。

 

夜行性の鳥を除き、鳥が夜間に活動しないのは、単に昼行性だからなのです。

 

生活環境に適応したカラスや鳩が深夜に活動するのがその証拠でもありますし、

遮光カバーを掛けたカゴ内で飼い鳥が動けるのも見えているからなのです。

 

 

 

鳥って凄いですよね。

改めの畏怖の念を抱きます。

 

 

おわり