ちゅらの故郷 |   Flying in the sky Sasuke

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   ~アキクサ達と文鳥のシルバのお話です~

前回の記事更新後、思うところがあって、ちゅらの故郷へ行ってきました。

 

 

アキクサインコのちゅらは、その筋では有名なブリーダーさんから迎えたのです。

そのブリーダーさんは個人ですが、インコ類(オカメ、ジャンボ、サザナミ

、ウロコ等々)を400羽以上、飼育しています。

その中で、アキクサインコは20ペアを組んで、雛の販売を行っているのです。

お邪魔した時には、ローズが4羽、ファローが1羽、そして

中でも小さく寂しそうなルチノーが1羽、おりました。

その内ローズとファローの各1羽はほぼ1人餌の

雛で、あとはさし餌真っ最中の雛でした。

 

最初にアキクサの雛たちを見せていただき

驚愕の事実を目の当たりにして、ビックリしてしまいました。

何をビックリしたかと言えば・・・みんな小さいのです。

もちろん、雛なので小さいのは当たり前ですが、

ちゅらと比べると信じられないくらい小さい。

ちゅらは大人だからという訳ではなく、

ちゅらの雛の頃と比べて、小さいのです。

もちろん、雛たちは尾羽が伸びていないので、これから全長としては

大きくなっていくはずですが、ちゅらの雛時代と

比べると、1回り以上小さい。

うすうすは気付いていましたが、実際、初めて

ちゅら以外のアキクサインコを見ると

ちゅらが巨大児だったのを再認識してしまいました。

1年前の4月、初めてアキクサインコのちゅらを

見た印象は、デカ!(笑)

アキクサインコって思ったよりデカイな〜だったのです。

 

そんなことを思いつついろいろな話を伺いました。

話の流れの中で、アキクサインコのルビノーやルチノーの

体質のことになった時、私は単刀直入に質問しました。

ルビノーやルチノーは弱いのですか?

答えは予想通り。

確率的に弱い個体が多いでした。

ルビノー同士でペアを組むと、無精卵の確率が他のペアに比べて高いそうです。

それ以上、深い話にならなかったのですが、弱いと知っていても

生業としている以上は、作らなければならないハズです。

犬だって猫だってそうです。

健康とか寿命が長いよりも、色が綺麗とか希少ということが

優先されてしまいます。

 

需要と供給の狭間で人間に翻弄されるペット達・・・

 

私も加害者の一人です。

ちゅら(ルビノー)を迎えた理由の1つはピンクが綺麗だったのですから。

昨年は何も考えず、ちゅらを迎えたのですが、病気になって

いろいろなことを調べていくと、アキクサインコのルビノーは

若くして亡くなるケースが多いことに気付いたのです。

中には健康で長生きをする個体もあるでしょうが、

ノーマルに比べると、確率が下がるようです。

ノーマルのアキクサインコは一見地味な姿をしていますが

環境変化に強く、元気な個体が多いのは事実なのです。

そんなことも知らず、安易にルビノーを

迎えてしまったのです。

 

断っておきますと

ちゅらを迎えて後悔していると言うことではありません。

きっかけはどうであれ、ちゅらと会えたことに

感謝以外の感情はありません。

ただ、もう少し勉強して、覚悟を持っていれば

ちゅらが必要以上に苦しまなかったと思っています。

 

話を伺いつつアキクサインコの雛達に目をやると

ローズの2羽はクチバシを合わせ

まるで親鳥が餌を与えているような仕草をしています。

止まり木に止まれる、ローズとファローはケージ内を

飛んでいます。

 

そして、小さいルチノーとローズは別のプラケースの中で

じっとしています。

ケースをそっと覗くと、4/4ルビノールチノーと付箋が貼っています。

ブリーダーさん曰く、ルビノーだと思ったのだけど、

羽が生えてきたら、黄色が強いのでルチノーに変えたとのこと。

確かに、翼は黄色が多めに出ていますが、背中の毛はピンクなので

ルビノーのような気が・・・・(笑)

そこら辺は、アバウトというか、販売者の設定なのでこの子はルチノー

です(笑)

 

ちなみに、この記事はブリーダーさんを非難するものではありません。

ペットと呼ばれている動物たちの中で、色や形は良いのだけど、先天的に

体が弱いという事例は、星の数ほどあるはずです。

でも、大きな商取引の中で、需要過多になれば作らざる得ないのです。

話を伺ったブリーダーさんも鳥が大好きで、飼育販売を始めたのですが

生業としている以上は、販売価格が低く、残る可能性も高いアキクサインコのノーマルより

ルビノー、ルチノー、ファロー等々を販売するのは必然だと思います。

需要と供給がある商売ですので仕方ないのです。

むしろ、初心者には親身になってさし餌の方法をレクチャーしてくださり

市場価格より安い値段で販売しているこのブリーダーさんは、優良で信頼できる方です。

 

実のところ、ノーマルのアキクサインコが居れば、お迎えしたいとも

思っていたのですが、ノーマルは需要が無い為、いないとのこと。

実際、他のペットショップを見ても、ノーマルの扱いは少ないのが現状です。

 

ノーマルに比べてルビノーやルチノーが弱い個体が多いということを

知ると、ノーマルを求める。

私は身勝手ですね。

 

目の前にいるルチノーは人気があります。小さいですが綺麗な色をしているので、

きっと誰かが迎えると思います。

でも、寂しそうなルチノーをずっと見ていると、放っておけない気持ちになってしまいました。

私はアキクサ初心者ではありますが、強制給餌や緊急時の対処も

少しはできます。掛かり付つけの鳥専門病院もあります。病弱ではありますが

ちゅらもいます。きっと良い時間を過ごせると信じています。

 

そして、迎えたのです。

 

 

小さく毛も開いていなかったのですが、

1日経ち

 

 

2日経ち

 

 

今日で4日目。歩くばかりか、少しだけ走ることも出来るようになりました。

さすがアキクサインコです (^-^)

 

最初はシリンジで強制給餌を行っていたのですが、

スプーンで食べることもすぐ覚え、元気いっぱいです。

 

それでも、環境に慣れてもらうため、給餌以外1日のほとんどは

プラケースで暮らしています。

本日からはケースの場所をリビングに移し、

周りの音に慣れてもらうようにしました。

今日は朝からずっと、プラケースを観察していますが、

羽ばたき練習をしたり、羽繕いをしたり、リラックスしています。

 

 

まだ、名前はありません。

 

新しい仲間が加わり、一段とにぎやかになりました。

 

 

おわり