病は何処から |   Flying in the sky Sasuke

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   ~アキクサ達と文鳥のシルバのお話です~

抗生物質の投与を中止しました。

 

ちゅらのクチバシに紫色の内出血が出るようになったのは

昨年の12月中旬からでした。

最初は針で刺したような、紫色の点でした。

その点は3~4日で消えたのですが、すぐに1cmほどの線状の

内出血が出てきました、鼻も赤く変色していきました。

クチバシに光を当てると、薄い紫色が地図の様に広がっている部分もあり

とにかく、嫌な感じでした。

 

この症状は明らかに肝臓由来で起こっているものです。

 

その後も内出血は場所を変え出続けました。

普通にブログを書いていましたが、

正直なところ、これはマズイというか、

もしかしたら、ちゅらは死んでしまうのでは?

と思ったのです。

 

でも、一時期に比べると肝臓の肥大は縮小して体調は良さそうなのに、

クチバシの症状(内出血)が進行しているっておかしい!?

もちろん、小鳥は病気を隠すというのは分かっています。

それを勘案しても、やはり全体としてはそれほど悪くないのです。

 

ここからは仮定の話になりますが、

私は薬物性肝炎を疑いました。

人間の話なのですが、抗生物質による副作用で

1番多いのは薬物性肝炎なのです。

 

あくまでも人間のことで言えば、薬物を分解するのは

肝臓です。抗生物質を使うというのは、肝臓に負担をかける

リスクを犯しても退治しなければならない細菌がいるからです。

 

ちなみに以前お話しした感染症の記事はこちらです

 

しかし、標的である細菌を退治した後も

抗生物質を投与し続けると・・・

身体や肝臓には毒でしかないのです。

 

抗生物質というのはヒーローではなく

結構ヤバイ、ダークヒーローです。

悪者以外もやっつけてしまいます。

 

鳥に話を戻すと抗生物質を投与することで、肝臓、そのうや

消化器官にいる善良で味方である菌も大きなダメージを

受けていたはずです。

 

一見、矛盾しているようですが

肉を切らせて骨を断つということなのです。

 

ちゅらを苦しめていた悪い細菌がいる間は人間同様

抗生物質を投与しなければ命の危険があったのです。

 

実を言いますと2ヶ月前にも薬物性肝炎を疑い

投薬を中止したのです。

でも、悪い細菌の殲滅を確信できず4日ほどで

投薬を再開しました。

仮に悪い細菌が残っていると、症状が悪化することを

恐れたためでした。

 

結局、ちゅらへ4ヶ月もの間、抗生物質を投与し続けました。

これほど長期に投与すると、人間の場合、敵である悪い細菌が

抗生物質への耐性を持ったり、副作用で食欲不振

になったり、デメリットの方が多くなる可能性が

あります。ただ、人間は様々な検査や複数の薬があるので

アプローチを変えて治療を続けることが出来ます。

しかし、ちゅらの場合は選択肢が無いため、

病院の指示とは言え薬を飲ませ続けてしまったのです。

 

そして、抗生物質の投与を中止して2週間が経ちました。

 

投与中止後からちゅらの内出血は徐々に薄くなり、今現在

鼻もクチバシも綺麗な状態をキープしています。

換羽については、飛び飛びだったのが断続的に起こり

ほぼ、終わったようです。

強制給餌は中止しました。

 

すべての事柄が、投薬中止後に改善されていきました。

 

抗生物質のおかげで助かったちゅらでしたが、抗生物質のおかげで

随分苦しい思いをさせてしまったと後悔しています。

 

ちなみに、獣医師には相談していません。

獣医師の指示はずっと投与し続けるということでしたので、

関係を崩したくなかったのです。

 

もし、ちゅらの状態に悪い変化や、新たな病気が出たら

また病院へ行きます。

粉状の抗生物質も保管していますので、状況に応じては

投与もします。

 

ちゅらが苦しくなく元気であれば、何だってします。

 

 

目的は抗生物質を中止することではなく、ちゅらが

元気に過ごせるようすることなのですから。

 

さきほど、ちゅらをよく見ると

隙間があった風切羽は生えそろっていました。

いつの間にはというか、苦しみながら終わった換羽は

一層、アキクサインコらしく綺麗でした。

 

 

長文をお読みいただきありがとうございました。