ちゅらの病気とシルバの大怪我 |   Flying in the sky Sasuke

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   ~アキクサ達と文鳥のシルバのお話です~

ご無沙汰しております。

 

まずコメントをいただいた

naomiさん、あす玉さん、エリスさん、sumirenadeさん、つばめさん、Cherubimさんに

お詫びいたします。リコメが出来ず、すみませんでした。

そして、メッセージをいただいた方々にも返信できず、申し訳ありませんでした。

 

ちゅらは今現在も入院しております。

 

状況をお話しすると、9/13の早朝

止まり木から落ちてチック症状が出たことが発端でした。

一見すると、左足がマヒをしていましたので骨折を疑いましたが

頭を小刻みに振って(チック症状)歩いていたので、外傷より

病気を疑い、鳥専門病院へすぐ連れて行きました。

 

レントゲンを撮ると、脾臓が9倍にも膨れて、その他の臓器にも

腫脹が認められました。

 

症状は重度の感染症。

 

病名を確定するために検査(結果はまだ)をしていますが、

先生は鳥クラミジア症やBFDを疑っているようです。

 

一旦、回復傾向にあったのですが、4日ほど前に強い痙攣症状が

出てしまいました。

先生の話だと、強い痙攣止めの注射を2度使い、一命をとりとめたとのことでした。

 

今現在は小康状態を保っており、痙攣はないようですが、チックや緑色の尿酸は

継続していますので、予断を許さない状態だと思っています。

 

そして、もう一人の大切な家族であるシルバ(文鳥)についても

お知らせすることがあります。

 

当初は気が狂いそうなほど、おびえ、悲しみ、このままブログを閉じようと思いましたが、

多くの方々にコメントやメッセージをいただいて輝いたシルバでしたので、

お知らせすることで、どなたかのお役に立てるかと思い、文章にすることを決めました。

 

 

 

 

ここから先の文章は、信じられないほど残酷で、悲しく、グロテスクな内容に

なりますので、もしご覧になる場合はご注意ください。

 

 

 

 

 

 

ちゅらが入院して3日目の朝のことでした。

 

その日は午後からちゅらの面会に行く日でした。

いつものようにシルバを放鳥していると

家人が震えるような声で、シルバを挟んじゃったと言ったのです。

 

当家のリビングのドアは風が抜けることがある為、放鳥時には普段から

気を付けていたのですが、魔がさしたというか、気が抜けたというか・・・

大好きな家人を追って飛んで行ったシルバに気付かずドアをすっと閉めたのです。

 

シルバは驚いて、リビングのカーテンレールに戻ってきましたが、

私は捕まえる瞬間に、大変なことになったのが分かりました。

 

そしてシルバをそっと両手で包むと、もう駄目だ!と叫んでいました。

 

泣き崩れる家人はシルバごめんなさい、ごめんなさいと祈るようにずっと叫んでいました。

子供たちも泣き叫び、収拾がつきません。

 

手の隙間からシルバを覗くと、シルバは目を閉じてじっとしています。

まだ息はあったのですが、シルバの上下の嘴は脱落して、嘴があった場所は

血に染まっています。

 

私は病院に電話をかけて、状況を話して

だめなら、安楽死をしていただけますか?と言いました。

そして、家族全員ですぐ病院へ向かいました。

 

40分の道中、悪夢であってくれと何度も何度も思いました。

しかし、小さな箱に入れたシルバの顔は血に染まったままです。

そんな状態のシルバでしたが、ショック状態から落ち着いたのか

自分で立って、のぞき込む私を見ていました。

 

病院に到着して、診察室には私一人で入りました。

状況を確認して結果が出た時点で、家族と一緒におくるつもりだったのです。

 

シルバを診察した先生は、厳しいということを何度も言いました。

詳しく診察していただくと、上下の嘴の脱落に加え、嘴を支えていた骨が

2か所折れて外に出ていました。そして嘴の代わりに、舌が露出しています。

せめて下の嘴だけでも残っていれば、生きていける可能性があるということを

何度が話されていましたが、シルバの嘴は残っていません。

 

もう餌を食べることも、毛繕いをすることもできません。

餌を食べられなければ、生きることはできません。

 

先生は私の判断を待っているようでした。

 

しかし、診察を終わったシルバを見て、とんでもないことを考えていることに

気付いたのです。

 

先生の手から抜け出したシルバは、ぴょんと箱の縁に飛び乗ったのです。

嘴のあったところは血に染まっていましたが、出血は止まり、足も、羽も無傷です。

 

安楽死なんて出来る訳がありません。

人間のせいで大ケガをして、人間の都合で殺すなんて間違っています。

それに大切な家族です。

 

私はそのうへの強制給餌の可能性を先生に聞きました。

しかし、先生としてはこれほど酷い状態での経験が無いようでした。

だから強制給餌が出来ても、その先のことは何も説明がなかったのです。

また、素人がそのうへの強制給餌を行うことへの危険性も危惧されていました。

 

それでも、シルバは生きています、生きようとしています。

躊躇する時間はなかったのです。

 

すべてを理解して、強制給餌のやり方を先生に教えてもらいました。

家族全員で説明を受けて、2度3度とやろうとしましたが、

うまくいきません。そうしていると、家人の手の中でシルバは意識を失い目を閉じました。

 

びっくりして、手を広げ名前を呼ぶと、また意識が戻りました。

 

大怪我をした状態で、強制給餌の練習のためにゾンデをそのうに入れられて

大丈夫な訳がありません。もちろん、分かっているのですが強制給餌が出来なければ

シルバは死んでしまいます。

 

結局、その後は練習を中止してシルバと一緒に自宅に戻りました。

 

もちろん、諦めた訳ではなく、助けるために戻ったのです。

 

兎に角、少しでも落ち着かせ体力を温存させて、

夕方に強制給餌(パウダーフード)を行うのです。

 

そして、夕方

家人が保定して私がゾンデをそのうに入れます。

そのうまでの3.5cmほどゾンデを送り込みます。

みんなで声を掛けて、

1度失敗して、2度失敗して、3度目に成功しました。

そのうへ入れた量は1.3cc

命がつながった瞬間でした。

 

その晩から、就寝の時はシルバのカゴを寝室へ移動するようにしました。

大怪我をしているので、強制給餌が成功しても亡くなるかもしれません。

最初の夜は寝ることが出来ませんでした。

最初の夜を越えて、2日目、3日目・・・・

 

病院での説明では1.5ccを1日3回とのことでしたが

体重は落ちていきました。

 

そのうへの投入量(基準)をネットで調べましたが、どこにも載っていません。

大人の文鳥の許容量(そのう)が分からないのです。

強制給餌の間隔や量を細かく分析して、回数を3回から4回へ

最大量を1.7ccへ

 

あの事故から今日で8日目、シルバは生きています。

 

シルバは強制給餌に少しだけ口を開けてくれるようになりました

 

でも、恋ダンスを踊ることがなくなりました。

怒ることもなくなりました。

そして、風を切り裂くように飛ぶこともなくなりました。

 

1日の大半をカゴの中で丸まって過ごしています。

 

家人が毎日、羽を拭いていますが、脂が付いていない為

綿菓子のようにフワフワになってしまいました。

 

でも、給餌の時間になると

凄い勢いで舌で支度中の餌をなめようとします。

一人立ちしたばかりの若鳥のように

優しく飛ぶこともできます。

 

そして、手でそっと包むと、手の中で安心して眠ります。

 

体力的に余裕があると出せ出せコールもします。

 

今のシルバのシルエットはあのシマエナガにそっくりです。

フワフワの羽毛、細いくちばしの代わりに出ているのは舌ですが。

 

長くは続かないかもしれませんが

1日、1日、大切な時間を家族みんなで過ごしています。

あんな怖い目にあっても、シルバは人間大好き、

特に家人が大好きです。

 

シルバが長生きしますように。

ちゅらが治りますように。

 

今はそれを願っています。

 

長文をお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

6年後からの追伸

 

事故から6年が経ちました。

年齢は重ねましたがシルバは元気に暮らしています。

嘴は脱落したままですが、クチバシがないシルバですが自分で餌を食べることが出来ます。

怒ることも、鳴くことも、甘えることも、飛ぶことも・・・・・

すべて完璧にできます。

 

そして、暴君シルバになっています(笑)

 

事故の対処方法を記事にしています↓

https://ameblo.jp/tobe-sasuke/entry-12464707620.html?frm=theme

 

万一、事故やケンカで愛鳥が怪我(クチバシ)をしたら参考にしてください。