とある外伝4 | とある作者のブログ

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ーとある高校ー
上条「で?どうだった、昨日のジャッジメント初出勤は?」

高畠「んー、まぁメンバーは悪い感じの人じゃないな。」

土御門「まー、これから大変になるにゃー。」

高畠「そうだな。」

ージャッジメント177支部ー

初春「白井さーん。お茶でも飲みます?」

白井「いえ、いいですわ。いつ通報が来てもおかしくありませんし。」

初春「そ、そうですか…。あっ!高畠さんはどうです?」

高畠「んー、じゃあ頂こうかな。」ニコッ

初春「は、はいっ!今入れますね!」ルンルン

白井(はー、このゆるみ具合…本当にこの高畠さんは役に立つんですの?)

トゥルルル!トゥルルル!

初春「はーい!こちらジャッジメントです!どうかしましたか?はい…はい…了解しました!」

ガチャ

白井「初春!」

初春「はい、いつもの路地裏でスキルアウトの暴行です!被害者は2名、スキルアウトの数は約15人とか…。」

白井「じ、15人…。はぁー、わかりましたわ。行きますわ。」

高畠「俺は行かなくていいのか?」

白井「大丈夫ですの。私ひとりで十分ですわ。では。」シュン

白井はどことなく突っ走る感じで出て行った。

高畠「…。ねえ、初春さんその路地裏ってどこなの?」

初春「ああ、それはですね…。」

ーとある路地裏ー
狭い路地裏にスキルアウト15人が2人の女生徒を追い詰めて、脅していた。

スキルアウト1「なぁ、姉ちゃんよぉ、もっと俺らと遊ぼうぜ?」

スキルアウト2「そうそう、抵抗しなきゃ痛い目にはあわせねえからよぉ。」

女生徒1「いや…」

シュン!そこに白井は現れた。

白井「ジャッジメントですの!大人しくお縄にかかりなさい?」

スキルアウト3「ああ!?なんだこのガキ?ジャッジメントだってよ!ははは!おい!確かこいつテレポーターだよな?まぁ、この人数だったら問題ねえか。」

スキルアウト4「そうだな!とっとと片付けちまおうぜ。」

はぁ、またこういう輩ですの?もういい加減にしてほしいですわ…。と白井はつくづく思うのであった。まぁ、今回も余裕で勝てるであろうと思っていた。

白井「では、いきますわよ!」

そして火蓋は落とされた。

まず、一人目のスキルアウトをテレポートで後ろに回り込み、蹴りを食らわす。

スキルアウト1「うげっ!」
そうしてスキルアウト1は倒れた。
そして次のスキルアウトの背後に回ったが。
スキルアウト2「あめえんだよ!」
と言い、白井の腹に見事なストレートを決めた。
白井「うっ!」
白井の体は地面に叩きつけられた。

白井(なぜ?私の移動先を読まれた?)

スキルアウト3「ほらほらとろいぞ?」

白井「えっ?ぐふっ!」
白井は地面でスキルアウトに踏みつけられた。

白井(や、ヤバいですの…今回は数が多すぎて…。どこへ回避しても別のスキルアウトに叩かれる!)

そう考えてるうちにまたも蹴りが入る。

白井(も、もう駄目ですの…。)
と絶望にくれた瞬間だった。

???「あーあー、見てられねえな。」

白井(だ、誰ですの?)

その瞬間その路地にひとりの男が上から降りてきた。いや、落下してきたという感じだった。

高畠「ったくー、1人で大丈夫?どこがだよ?白井さん。」

白井「高畠さん!まさか、付けて来たんですの?」

高畠「細かいことは後にしましょう。まずは。」

そう言って高畠はスキルアウト全員を見渡した。

高畠「ここからは僕が相手になりましょう。どうぞかかってきてください?」

スキルアウト5「なめた口聞きやがって。おい!皆囲んで潰すぞ!」

スキルアウト全員「おう!」

スキルアウトは全員鉄パイプをもち、高畠を円陣で囲んだ。
そして
スキルアウト全員「おらぁぉぉ!」
と叫び高畠向かって鉄パイプを振り下ろしてきた。

白井「高畠さん!危ない!」

だが高畠は何か長い鎖のようなものを懐から取り出すと、その鎖をものすごいスピードで一回転させ、スキルアウト全員の手から鉄パイプが飛んだ。

白井「なっ!」

スキルアウト全員「なんだと…?」
と白井とスキルアウトが唖然としている瞬間。

高畠「どこ見てるんですか?」

いつの間にか高畠は円陣の中から抜け出し、スキルアウトの1人を見事なかかと落としでノックアウトさせた。

残りのスキルアウト「え、え?」

そう言っているうちに次々とスキルアウトは高畠の拳や足によってノックアウトされた。そう、時間にしてみれば約40秒ほどの早業。白井とは比べものにならなかった。

高畠「もしもし?初春さん?奴ら全員潰したからアンチスキル呼んどいて?じゃっ後でね。」

ピッ。そして高畠は一息ついて。被害者の女生徒に優しく話しかけた。

高畠「大丈夫ですか?お怪我は?」

女生徒1「あっ!大丈夫です!あの、ありがとうございます!」

女生徒2「めっちゃかっこよかったです!」

高畠「とにかく今日はもう帰りな?後はこちらに任せて。」

女生徒1・2「ありがとうございます!」

女生徒達は帰路についた。

高畠「さってと。」
高畠は白井のことを見る。

白井「面目ないですの…。では、支部へ帰りましょう。うっ…。」

白井はフラッとよろめき地べたに座ってしまった。ああ、なんて不甲斐なさだろうと白井は思う。次の瞬間、高畠は白井をおんぶした。

白井「な、ななな何なさってるの!?」

高畠「歩けないんだろ?無理するな。」
そう言って、支部へ戻っていった。

ージャッジメント177支部ー
高畠「只今ー。」

初春「お帰りなさい…。キャア!白井さーん、なんですか?そのおんぶでのご帰宅は?かわいー。」

初春は楽しげに笑う。

白井「う、うるさいですの!ほら、あなたもとっとと降ろしてくださいまし!」
と高畠をポカポカ叩く。

高畠「いててっ、わかったよ。」

そう言って白井を降ろす。

個典「しかし、高畠くんがスキルアウトを全滅させるとはね~。例の炎力相殺で真っ黒焦げかしら?」

高畠「まさか。ははは。」

初春「えっ?じゃあどうやってスキルアウトを倒したんですか?」

白井「それが、この方、能力を一切使わずに、妙な鎖でスキルアウトの鉄パイプをなぎ倒し、素手で倒したんですの。それも目にも止まらぬ速さで…。」

個典「ええっ!すごいじゃない高畠くん!」

高畠「いえ、全然大したことないっすよ。」
そう、本当にさっきの戦いは高畠にとっては朝飯前だったのだ。

白井「しかし…あなたなんでついてきたんですの?あれは私1人で対処すると申しましたのに。私が負ければそれは私の責任で終わること。なのになぜ、ついてきたんですの?」

高畠「そりゃー、ねえ、いくらジャッジメントの強い女の子って言っても、敵が15人もいると聞いたらもしや?って思っちまうよ。万が一に備えて助けられるようにするさ。理由なんてねえよ。それに白井さんはどっか強がりな感じしたし。それに、俺はもう仲間を失いたくないから…。」

初春「優しいんですね~高畠さん。」

白井「そ、それともう一つ!なんで能力を使わなかったんですの?あなたは仮にもレベル5の炎力相殺。普通使うでしょう!?」

高畠「んー、なんかあいつ等を灰の様に燃やしちまうのはなんか気が引けたんだ。だってあいつらだって心を持った人間だろ?まだまだ更正の余地はある。そんな人をまるでもうすべての終わりの灰の様に燃やしちまうのはちょっとな…。」

白井「高畠さん…。」

個典「ほんと、あなたいい人ね。最初は気障な眼帯なんかしてるから、感情もあんまりない、仕事人間かと思っちゃったわ。ごめんね。」

高畠「いえいえ、気にしないでください。」

白井「…。」

初春「ん?どうしたんですかー?白井さーん?」ニヤニヤ

白井「な、なんでもないですの!初春!早く手当てしてくださいな!」

そう言って白井はプイッとそっぽを向いてしまう。

個典「あらあら。」クスっ

高畠「?」

こうして高畠の初バトルは幕を閉じたのだった。



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