こんにちわ!東亜電設の中川です。
現在、普及している防犯・監視カメラは大きく分けると2種類あります。
それは、ネットワークカメラとアナログカメラです。
それぞれに長所・短所がありますので、使用目的・使用環境に合った機器選定をすることが、大切です。
今日は従来型のアナログカメラについて書いていきます。
ニュースでよく見かける防犯カメラ映像などで、画像が荒く人物の識別ができないものは
だいたいアナログカメラです。(機器の組み合わせや設定で画像が劣化している場合もある)
公共機関、交通機関、ビル、店舗、マンション、まだまだアナログカメラが稼働している
場所は多いですね。
最近は既存のアナログカメラが経年劣化で故障して、交換・システム更新をするという
案件が増えてきています。業務用と言っても、毎年フル稼働していると、環境にもより
ますが、早くて設置して3年、だいたい5年~10年で機器は故障を起こしたり、寿命
を迎えます。
この寿命に関しては、筐体内にコンピュータを持つネットワークカメラよりも、シンプルな作り
のアナログカメラの方が長持ちで丈夫な印象を現場で感じます。
アナログカメラはNTSCと
いうテレビジョン方式の標準規格に準拠して映像を出力しているので、解像度が41万画素相当(有
効画素数38万画素)以上にできないという制約があります。
よって、アナログカメラは解像度(本質的な映像のクオリティ)は進歩せず、それ以外の要素
(暗闇を明るく映す、逆光を抑える、ノイズを減らす)のみの進歩に留まったのです。
しかし、やっぱり解像度が重要になってくることが多いです。
38万画素だと、かなり撮影ラインとカメラを近づけないと人物やナンバープレートの識別は
できないです。なので、なかなか犯人特定に結びつかない。
これがネットワークカメラだと100万画素は当たり前、最近では300万画素など高精細な機種が
でてきているので犯人特定に限らず、観察、マーケティングなどあらゆる用途で普及が進んでい
ます。
アナログカメラを勧める場面としては、
1、ネットワーク環境にする必要がない閉じた環境
2、人物などを識別する必要がない
3、映像に遅延が発生すると問題になる
4、低予算
こういったところですかね。
来年、2015 年には国内の監視カメラ市場においてネットワークカメラがアナログカメラ
の出荷台数を上回ると予測されていますが、その市場で、できるだけお役に立ちたいなと
思っています。
今日はこの辺で。それではまた!