POE(Power over Ethernet) とは? | 日々防犯・日々防災

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こんにちわ!東亜電設の中川です。


「POE」ってあまり聞きなれない単語ですよね。


ネットワークインフラ関連のお仕事をされている方はご存じかと思いますが、

POE(Power over Ethernet)とはLANケーブルで電力を供給する技術のことです。

このPOEがついてるスイッティングハブがあれば、無線LANアクセスポイントやネットワークカメ

ラなど、通常は電源ケーブルもしくは電源工事が必要な機器でも、LANケーブル1本で通信に加え

て給電も可能にする地味に頼れるやつです。


どんなやつかというと

パナPOE

こんなんです。こちらはPanasonic製のPOEスイッチングハブ


LED表示部
POE表示部


ポート部

POEポート
ここにLANケーブル(UTP)を差し込みます。


1~4までの4つの穴(ポート)が給電機能対応。5番は通信のみ。

この機器は4ポートですが、さら上に8ポートや16ポートのPOEハブもあります。

各メーカーごとに最大給電能力に差があって、例えば、このパナソニックのスイッチング

ハブは装置全体で62W、1ポートあたり15.4Wまで給電が可能。

ネットワークカメラだと、高性能なやつでもだいたい一台10Wくらいなんで、

わりと余裕がありますね。


ネットワークカメラを接続するとこんなんです。
LAN接続様子

接続部

なにしろ、施工側は電源の位置を気にしない済むし、発注側はコストを抑えられるので

重宝してます。


PoEは取説など見てると「100mまで給電できます」って書いてありますが、実際は違います。

100mというのは、LANの規格であるイーサネットの最長伝送距離です。

PoEではイーサネット規格に準拠したLANケーブルを使うので、最長100mは給電できるとうたって

いますが・・・だがしかし!これは長距離伝送で使われる、芯線が1本の銅線「単線」の信号線

を使ったLANケーブルの場合。

芯線の銅線が「よって」ある一般的な「より線」の信号線(UTPケーブル)を使ったLANケーブルの

給電距離は、だいたい60~70m程度といわれるので、注意が必要です。


一般的なよく目にするLANケーブル
LANケーブル


切断して中身を取り出すと電波干渉を受けにくくするため「よって」ある
UTP中身


LANケーブルは各メーカーによって品質に差があり、品質の悪いLANケーブルは、内部の

銅線の質が悪く、電気抵抗が高くなるため、さらに給電できる距離が短くなるので、メ

ーカー選定も重要な要素になってきます。



えーっと、ここまでつらつらとコピペも含めて書いてきましたが、ご覧になってる方で、LANケー

ブルを100mも引っ張るって方はあんまりいらっしゃらないとは思いますが、ちょっとした知識に

どうぞ!



それではこの辺で!