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今日は翡翠の神様について書きますね。


ヌナカワヒメの伝説


平安時代の初期にできた「延喜式」という書物に「奴奈川(ぬなかわ)神社」の名前が出てきます。祭神はヌナカワヒメと言われています。


縄文時代から古墳時代にかけて、現在の新潟県付近に「越(こし)」という国がありました。越は質の良いひすいが採れることで有名でした。その越の国に美しく賢い「沼河比売(ヌナカワヒメ)」がいらっしゃいました。


ある時、因幡の白ウザギで有名な出雲国の、大国主命がやってきて、沼河比売に求婚します。


当時、ひすいは豪族たちにとって権威の象徴だったので、越の国のひすいや加工技術目当ての政略結婚だったようです。


求婚に訪れた大国主命に対し、比売はなかなか戸を開かなかった様子が「古事記」上巻に描かれています。最終的に求婚に応じた比売でしたが、結局、大国主命との関係がうまくいかず比売は出雲の国から逃げます。


しかし、大国主命の軍勢に追いつめられ、自害したと伝えられています。


逃げ出した沼河比売の気持ちを想うと、哀しくなりますね😢

 


ヌナカワヒメは一人じゃない?


なお、「奴奈川神社」の祭神である「ヌナカワヒメ」は、固有名詞としての個人ではなく、幾人もの巫女、女王としての女性が「ヌナカワヒメ」という一人の名、一人の女性に集約されたものであろうと言われています。


消えたひすい文化

非常に栄えたひすい文化ですが、奈良時代頃に衰退し、姿を消していきます。いまだにその謎は解明されていません。



ひすいは、近年産地が発見されましたが、主要産地である新潟県小滝川の産地は、昭和29年には新潟県文化財に指定され、昭和30年には国の重要文化財(天然記念物)に指定されており、採掘が禁止されています。


国の宝である翡翠大切にしたいですね😊


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