自然に還る | 沢田登美子 詩集

沢田登美子 詩集

育児や介護、日々の暮らしに関する詩をブログに発表しています。



      自然に還る



田舎に住んで

10年以上もたつと

恋しかった

都会の喧騒や

電車やバスに乗って

出かけた京都や奈良

友達に合って悩みや

近況を話しあったりした事が

夢の出来事のように思える

60年都会で暮らし

便利な生活環境のなか

都会生活を満喫していた


それから

不便な夫の田舎に

越してきた最初は

ひどいホームシックにかかり

周りの人とは

顔で笑って心で泣いてと

いう状態だった

けれど10年以上経った今

都会の喧騒や煌びやかさに

何の未練も感じなくなった

四季折々の自然の風景

流れる川・岩場を下る

滝の水音

稲作に励む人々

毎年実る柿やみかんの木

田園風景の良さが

都会のイルミネーションよりも

どれほど素晴らしいか

分かり始めたのだ

心がどんどん自然に

溶け込んでいく

 

純真無垢な子供のように


心が自然に還っていく

 



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