カラスとウグイス | 沢田登美子 詩集

沢田登美子 詩集

育児や介護、日々の暮らしに関する詩をブログに発表しています。


    カラスとウグイス



今日の空は

白色と灰色が

微妙に入り混じって

日差しは強いのだが

晴れているのだろうか

曇っているのだろうか

と考えてしまう天候である

遠方で一羽の鳥が

羽根を広げて飛び去り

灰色の空の奥へ

消えていった

近くでカラスの

だみ声が聞こえている

<グワー グワー>

遠くでウグイスが

鳴いている

<ホーーホケキョ>

透き通るような

美しい音色で

心を清めてくれる

同じ鳥でも

威圧感のあるカラスと

楚々としたウグイスの声は

愛と憎悪の感情を

人の心に巻き起こす

憎悪はカラス愛はウグイス

はっきり区分けしながら

鳴き声を聞いている

そんな人間の感情も

鳥達から見れば

随分勝手なものだと

思われているのかも

しれない



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