道頓堀界隈の芝居小屋の変遷 | to-be-physically-activeのブログ

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 道頓堀や心斎橋の周辺は,江戸中期から娯楽の殿堂として栄え,古くは浪花座,中座,角座,朝日座,弁天座の5つの芝居小屋が「道頓堀五座」と呼ばれて隆盛を誇ったそうです。大正時代以降は,松竹系のお芝居や演芸の拠点となり,昭和30年代からは特に松竹新喜劇が評判となり,中座を中心に藤山寛美率いる新喜劇が一世を風靡したのを覚えています。現在は,千日前にあるなんばグランド花月を拠点とする吉本興業が勢いを増した影響で関西の松竹芸能は相対的な地位が低下し,主力のアーティストも東京を拠点とする松竹エンタテインメントに所属する人が多くなりました。道頓堀の大阪松竹座も,歌舞伎の興行を中心に,これまでは旧ジャニーズ事務所に所属する若手の育成の場として機能してきましたが,来年度以降はどのような形で興行が行われるのか未知数です。大阪でお芝居やミュージカルを観劇する機会は少なくありませんが,もっぱら阪急系の梅田芸術劇場や上本町にある近鉄系の新歌舞伎座での観劇が中心です。今回の『わが街,道頓堀 -OSAKA 1970-』で,初めて道頓堀の大阪松竹座を訪れる機会が得られたのは貴重でした。

 お芝居を観た帰りは,松竹座のお隣にある老舗の洋食店・はり重でビーフシチューを食べてきました。大阪のグリル料理は東京に比べて値段も手頃で美味でした。クリスマス・イブ・イブということで,御堂筋のイルミネーションも華やかでした。それにして難波駅周辺の混雑ぶりには閉口しました。