日曜日の午後,締め切りが迫っている公正証書遺言に添える「付言事項」の原稿を書き始めた。別に死期が迫っているわけでもないし,あと10年ぐらいは健康寿命を保って仕事も続けたいと思っているが,あくまでも現時点でのエンディングノートとして家族のために手記を残しておくことは意義があるだろうと思う。高齢になればなるほど認知機能の衰えは進むので,理路整然とモノを考えることができる今だからこそ,承継者に伝えたい内容を簡潔にまとめることができる。原稿用紙2枚弱,文字数としては740文字程度に仕上がった文章を読み返しながら,ふと自分が死んだ後に遺言を開封した遺族が付言事項を読んでどんな顔をするだろうかと想像してしまった。