月組大劇場公演の初日の幕が開けてとりあえずよかった | to-be-physically-activeのブログ

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 いつもならお芝居を観に出かけるときは旅行気分の開放感にひたりながら自宅を出発するのですが,今回の月組大劇場公演については本当に初日の幕が開けるのだろうかとの懸念を抱きながら家を出ました。普段なら移動中はスマホは電源オフにしているのですが,今回だけは新大阪駅に到着して以降,こまめに宝塚のウェブサイトの情報をチェックしながら公演中止のアナウンスのないことだけを願いながら現地に向かいました。

 そのようなわけで無事に開演のアナウンスとともに劇場内が暗転してお芝居が始まったときは安堵しました。月組はこれまでも他の組と比較してコロナ耐性があり公演中止を免れてきましたが,今回の予定された初日から6日間の休演は5日前後の予防的隔離措置を念頭にした適切な待機期間だったように思います。

 参考までに緊急事態舞台芸術ネットワーク(Japan Performing Arts Solidarity Network)が公開している「舞台芸術公演における新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン(第4版)」(2021年10月21日改定)と「チェックシート」を改めて確認しました。これまでのクラスター発生事例の検証に基づき経験則も参考に極めて詳細に感染対策が明示してあり,観客としてもとても勉強になります。最近のプロ野球球団での集団感染事例などからみても,少しの油断であっというまにクラスターが拡大するので行動制限がないからといって安易に個人レベルの予防対策を緩和するのは現時点では考えものなのかもしれません。

 たまたま初日観劇の機会を得ましたが,月組の『グレート・ギャツビー』(脚本・演出/小池修一郎)はとても良かったです。東京公演のチケットは外れたので,これが最初で最後の舞台観劇になりました。原作の趣きとは違う小池先生の言うところの「日本人のセンチメント」によって描かれるジェイ・ギャツビー,ニック・キャラウェイの生き様になんとなく共感しました。ロマンチシズムに憧れながらも優柔不断な生き方しか選べない日本男子としては少し身につまされる思いがしました。

 思い出に残るシーンはたくさんありますが,この公演で退団が決まっている夏月都さん(ヒルダ役),晴音アキさん(アンナ役)に感謝と涙の別れをしてきました。また久しぶりに舞台に戻ってこられた英真なおきさんの姿をみてホッとしました。輝月ゆうまさんは専科から月組に復帰したのかな,と感じさせるような活躍でフィナーレでも目立っていました。もう一度観たいので配信の機会を逃さないようにしたいと思います。