第百五十一章153）ﾘｽｷﾘﾝｸﾞ:ﾍﾞﾄﾅﾑ語編136-2
＜ﾍﾞﾄﾅﾑ人経営会社の専門業務支援㊵＞
〇専門別科目別から基本能力別のリスキリング
基本能力＝①創造力⓶本質力⓶その証明力
のこと。①は既存の知識の組合せ、⓶は、
本来の目的を示す力、③はこれを証明する
力のことです。
①はある知識とある別の知識を融合させた、
新しい知識のことです。⓶はその知識の本
質はある目的から逆算することで示す知識
です。③はその新しい本質的な知識を証明
する体験や発明を意味します。
これを行うには、多くの知識とそれらを融
合して新しい知識に置き換える力が必要で
す。そして、その知識を元にアウトプット
の事例を作ることで、証明します。
①には速読力、速聴力、速記力という力が、
⓶には他分野の知識の無数の組合せと置換え
を行うプログラム
③には実際に多くの体験に基づくための組織
力が必要です。
尚、今述べてきたことは、専門的知識に関す
る分類でした。しかし、実際に転職にせよ、
起業にせよ、貴方の顧客は未経験の専門家に
は仕事を依頼することはありません。
その分野の知識や学歴があるのは当然ですが
未経験では相手にされません。そして本物
かどうかの証拠の提示が必要です。
履歴書や会社概要は、幾らでも作文できるし
それを検証する時間は会社側や顧客側にはあ
りません。
そこで、それを実証する方法としてのアウト
プットが必要です。例えば、著書を含む外部
へ公表した証拠です。それはブログでも構い
ません。クライアントの声を掲載する方法も
良いでしょう。
〇未経験であっても、直ぐに経験するためには
基本的な能力が必要です。それは、記憶力や
行動力であり、それを実証するアウトプット
能力です。専門分野の知力や知見を獲得する
ための能力を身につけましょう。その方法は
その能力を証明するためのノウハウを公開す
ることです。
〇会社や顧客が求めているのは、問題解決能力
であり、それを確実に行うための時間管理能
力と仮定します。そのような能力を身につけ
ましょう。
顧客や会社が求めてるのは、決算書作成能力
ではありません。節税能力、経費節減能力や
売上倍増能力、人材獲得能力、事業目標の適
正な設定能力です。或いは新規取引先獲得能
力です。あなたの学歴や資格は表面的なもの
に過ぎません。
極論を言うと、顧客や会社が求めているのは
正義ではありません。むしろ、合法的な裏技
を専門家に求めています。例えば、脱税は論
外ですが、合法的な節税の方法を知りたいと
いうことです。あなたの有している学歴や資
格ではありません。競合他社と比較して貴方
くらいしか有していないような特殊な差別化
された能力です。
それは、問題解決能力、資金調達能力、粗利
営業利益倍増能力、経費半減化能力、行政機
関との交渉能力、海外情報獲得能力、新規事
業モデル構築提案能力、時短及び目標日程短
縮化能力、補助金給付金獲得能力、外国人材
獲得能力などです。これをリスキリングの目
標とし、それから逆算して何をどのようにリ
スキリングするかを設定します。
〇マイナス要素を減らす能力：
①リスク発生のを減らす
③余分なコストを減らす
④評判の落込みを減らす
⑤客からの不満を減らす
⑥従業員の不満を減らす
⑦地域クレームを減らす
⑧取引先の不満を減らす
〇プラスの要素を増やす能力：
①全体売上を増やす
⓶全体粗利を増やす
③営業利益を増やす
④純利益高を増やす
⑤新規事業を増やす
⑥知財資産を増やす
⑦リピーター増やす
⑧高度人材を増やす
〇履歴書や会社概要に書くべき内容は、
例えば、経理財務系の場合..
①簿記３級の資格と経理経験3年だけでなく、
使用経験のある全ての会計ソフトの名称及び
通常は、顧問税理士に任せきりの業務である、
決算書の作成、税務申告書の作成、法定調書
合計表の作成、年末調整の作成、税務署への
諸届出業務経験を記すべきです。その結果と
して、貴方を雇用すれば、税理士に払う費用
が節約できることを強調すべきです。その金
額まで。そして、キャッシュフロー計算書の
作成、適正資金残高の計算、法人税や消費税
の計算、純利益計算の予測、自社で申請可能
な補助金・給付金・融資申請可能額、新規の
法人口座の開設、事業売却時の自社の現在価
値くらいまでできるとしたら、完璧でしょう。
例えば、労務人事系の場合..
⓶総務人事の経験年数や資格などだけでなく、
使用経験のある労務人事系のソフト名称及び
通常は、顧問社労士に任せきりの業務である、
毎月の給与計算、就業規則・賃金規程の作成、
社会保険関係の届出（労災保険・雇用保険・
健康保険・厚生年金保険）ハローワークへの
インターネット申請、キャリアアップ補助金
申請の手続き、外国人の雇用管理に必要な手
続きや外国語（英語・中国語・ベトナム語等）
能力と、人材獲得のための外部提携先選択の
経験をアピールできれば、同業者やライバル
に負けることはないでしょう。
例えば、販促営業系の場合..
③販売士等の資格や経験年数などだけでなく、
具体的な販売実績と共にそれを成し遂げるの
に身につけたスキルや人脈マップの明示及び
使える情報ツール（顧客の発見・市場調査用）
の知見や使用経験がある、いわゆるマーケテ
ィングツールの利用経験とその活用ノウハウ
を知っている。即ち、売上増や新市場開発に
必要な知見を有していること。ＤＭやセミナ
ー、ＳＮＳ、ＨＰなどの販促ツールの実績等
をアピールできること。
例えば、経営企画系の場合..
④経営関連の資格や経験を有するだけでなく、
事業計画を独力で作成する能力があること、
その実績数値を有すること。その時に考えた
事業戦略・戦術・組織などを克明に解説でき
ること。外部コンサルに頼らない事業政策を
立案できるかどうか？損益計算書や貸借対照
表を理解できるか？自社の現状を分析して
て未来の計画や改善案を出せるかどうか？
組織の再編案、将来の売上/粗利/営業利益
純利益を予測できるか？（1～5年程度まで）
例えば、行政事務系の場合..
⑤外人雇用系資格や経験を有するだけでなく、
在留資格認定証明・資格変更申請・資格更新
申請のための書類が作成できるかどうかなど
が重要です。特に最近様々な申請がオンライ
ンでできるようになってきているので、その
経験があるかどうか？行政系の場合、古物営
業許可申請・車庫証明届・内容証明・債権債
務関係の処理・ビザ申請など多種多様な届出
を行う。筆者の場合、そのための書類作成の
プログラムを自作しています。経営管理ビザ
の申請の際には、事業計画策定能力も必要。
例えば、情報技術系の場合、
⑥情報系の資格や経験を有するだけでなく、
多くのソフトやアプリ、情報言語による
プログラム作成能力が求められます。
自社ＨＰなどは当然とし社内共有ファイ
ルを活かした社内システムの構築や動画
作成、情報ツールとしてのメタビジネス
サイト構築、Chat GPT活用、情報漏洩対
策、ＳＮＳの運用等幅広い対応が求められ
る時代です。特に小規模企業の場合全て自
前で対応できない場合もあるのでどの業者
やどのアプリを選択するか目利きが必要で
しょう。
既に公知（既存の知られている、誰でも有し
ている、探せる）情報だけで勝負するのでは
競合の同業者に勝てないでしょう。自分で自
分の独自能力を証明する資格は自分で創作す
るくらいの力や工夫、アイデアが必要です。
既存の内容でも、小規模企業ではあまり認知
されていないプログラム、ノウハウも掘り下
げて、自分のオリジナルプログラムを創作す
るのです。実は、公知の内容であっても少な
くとも中小企業では分野が違えば埋もれてい
て使われていないノウハウがたくさんありま
す。そこに焦点を向けて、掘り起こしてみて
どうでしょうか？
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第百五十章152）ﾘｽｷﾘﾝｸﾞ:ﾍﾞﾄﾅﾑ語編135
＜ﾍﾞﾄﾅﾑ人経営会社の専門業務支援㊴＞
（補足3）
〇多機能を新資格への置き換え及び経費節減
利益貢献/売上貢献/資金貢献効果への換算
価値に置き換えると..
①経理財務系➡財務管理士:年60～120万円
税理士・簿記１級～3級
②人事労務系➡行務管理士:年30～120万円
社労士・労務管理士
③行政手続系➡社労管理士:年30～120万円
行政書士
④法務手続系➡法務管理士:年60～120万円
司法書士・弁護士・ビジネス実務法務検定
法学検定・個人情報保護士
⑤高速言語系➡教育管理士:年240万円～
外国語・情報言語・貿易
⑥商品開発系➡商品開発士:年240万円～
商品プランナー・マーケティング
ビジネス実務検定
⑦販促事務系➡販促管理士:年30～120万円
小売商販売士１～3級
⑧経営管理系➡経営管理士:年30～120万円
中小企業診断士・経営士・ビジネス数学検定
⑨情報技術系➡情報開発士:年30～120万円
情報処理技術者・ITパスポート
⑩知財研究系➡知財開発士:年30～120万円
弁理士・特許管理士
合計:年間780～1740万円
