第百四十七章149)リスキリング:ベトナム語編132 | tntのブログ

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第百四十七章149)リスキリング:ベトナム語編132

<ベトナム人経営会社の専門業務支援

<更に、留意すべき事項>

・幹部社員と普通社員とパートアルバイト

 社員(又は業務委託先)の区別と役割分

 担と給与又は外注費を明確にすること。

 

・現状の筆者の考え方を披露しましょう。

 

 1)小規模企業においては正社員の雇用

   は非常に厳しい状況です。どうして

   も正社員を雇用する場合、工場や店

   舗等での単純作業を除き、多機能

   高速でできる、又は何か特別な専門

   なことができる従業員でなければ

   なりません。

 

 2)尚、ここで言う「正社員」とは全て

   の社会保険に加入している従業員を

   指します。労災保険と雇用保険に加

   えて、健康保険と厚生年金保険に加

   入している従業員のことです。

   通常、支給給与額の18~20%相当

   の費用がかかります。通常、これに

   加えて、給与から天引きする(源泉)

   所得税のこともあります。

 

   以上の費用は、定期的にまとめて会

   社が支払う費用です。これが小規模

   企業にとっては、とても負担となる

   からです。

 

 その意味は、正社員の場合は、社会保険料

の負担が会社にとって非常に重くなってき

ているからです。

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第百四十六章148)リスキリング:ベトナム語編131

<ベトナム人経営会社の専門業務支援

...採算分岐点売上計算上の注意-

〇実務上の問題点

 全くの個人事業を除き、小規模企業でも

 複数の事業又は複数の部門、複数の店舗

 がある場合には、下記のことに注意する

 必要があります。

 

   それは、本部経費のことです。

 

 本部経費とは、管理部門や間接部門の経

 費の扱いのことです。即ち、各部門で直

 接使う経費は分かり易い。が、経理財務

 人事・総務・法務・経営企画・販促広告

 の場合、どの部門にどのくらい振分けす

 するのか、難しいものです。

 

 実際に筆者の例で言うと、大きく三部門

 に分類できます。そして、ある部門の場

 合は、更に14店舗もあります。

 

 このような場合は、売上や利益に比例し

 てその本部経費を割り当てるしかありま

 せん。若しくは、部署別に独立採算制と

 して経費を厳密に振り返るかのどちらか

 です。一番参考になるのは、有名な京セ

 ラの「アメーバ経営」方式です。

 

 

 

<更に、留意すべき事項>

・幹部社員と普通社員とパートアルバイト

 社員(又は業務委託先)の区別と役割分

 担と給与又は外注費を明確にすること。

 

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第百四十五章147)リスキリング:ベトナム語編130

<ベトナム人経営会社の専門業務支援

.. キャッシュフロー対策と税額計算-

 

*閑話休題2(気づきの続き)

 ...補足

   昨年(2023年度)から開始されたインボ

 イス制度は、今まで優遇?を受けていた

 創業開始後2年以内の企業で年度の基準期

 間の売上又は人件費等が1000万円以下で

 あれば、消費税免除とされた制度を根本か

 変えるものでした。しかし、この制度の導

 入により、小規模事業者やフリーランスと

 呼ばれる個人事業者等は大打撃となりまし

 た。かなりの批判があったので結局猶予期

 間を設けて条件付きですが、

 ①売上の2割に掛る消費税分を収めるか、

 ②支払い消費税から受取り消費税の差額

 を収めるかのどちらかを選択できるように

 なりました。

 

 例えば、売上1200万円、仕入1000万円の

 場合を計算してみましょう。

 ①で計算すると、

  1200万円x10%=120万円  x2割=24万円

 ②で計算すると、

  A=1200万円x10%=120万円..売上消費税

      B=1000万円x10%=100万円..仕入消費税

  AーB=120万円ー100万円 =20万円

 .ということで、自分に有利な計算結果で選択

  するので、この場合は、⓶を選択し20万円と

  するわけです。但し、⓶の方式は非常に複雑

  な計算や手間がかかります。売上はともかく、

  仕入の消費税は原則、インボイス番号のない

  仕入の消費税は認めらないからです。例外も

  ありますが、意外に複雑で面倒です。一方、

  ①はそのような複雑な計算や手間がほとんど

  不必要です。従って、業種にもよりますが、

  ①を選択する場合が多いでしょう。

 

  ただ、注意が必要です。①の方式を採用する

  と売上の2%が自動的に消費税に組込まれる

  からです。中小企業の場合、営業利益は通常

  2~4%レベルです。そうするとここから2%

  差し引く訳ですから、結局、利益は0になる

  か半減することになります。しかも、これで

  も時限措置なので、令和9年以降はどうなる

  のか分かりません。

 

  当社の実例で計算してみたら、

  〇売上1億5千万円の時、純利益250万円。

  〇売上3億円の場合で、  純利益480万円。

    となりました。(消費税と法人税を引いた時)

 

  その理由は、当社の場合の営業利益率は4.0%

  ~5%だからです。(詳しい計算式は後述)

 

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第百四十四章146)リスキリング:ベトナム語編129

<ベトナム人経営会社の専門業務支援

.. キャッシュフロー対策と税額計算-

*閑話休題(気づき)

   筆者は、今年の3月から4月の2ヶ月間に渡り

 自社を含む4社の決算・申告に深く関わりま

 した。そこで実感したのは①インボイス制度

 に伴う消費税の納付額計算と⓶源泉徴収納付

 ③社会保険料の納付の負担の重さです。

 

 特に、①の消費税に関してはどの業界におい

 ても大問題となっております。特に、原価の

 中身が実質的に人件費が大半を占めるサービ

 ス業の場合は非常に深刻です。その理由は売

 上消費税に対応する仕入消費税に係る金額が

 人件費に故に控除できないからです。

 

 特に2割特例に関する消費税の簡易税額計算

 による場合、例えば、宿泊施設の清掃業など

 の場合、仕入というものがほとんどないため、

 2割特例を採用せざるを得ない状況にありま

 す。ところが、2割特例を採用した場合、そ

 の売上金額と利益額によっては負担が増すだ

 けとなり、特例の意味をなさない場合も大い

 にあることが分かってきました。

 

 

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...加筆修正あり..

第百四十三章145)リスキリング:ベトナム語編128b

<ベトナム人経営会社の専門業務支援

..筆者方式のキャシューフロー計算書事例-

*損益分岐点売上計算で解説したように、

 そのために必要な基礎知識は二つだけ

 でした。即ち、固定費率粗利の二つ。

 いろいろな解説書にあるような複雑な

 計算式は不要です。

 

*同様にキャッシュフロー計算においても

 おさえるべきポイントは二つです。

 ①手元資金を幾らにすべきかです。

  これは、例えば毎月の固定費の何ヶ月

  を余裕資金とするかで設定可能です。

  ここでは、例えば、2ヶ月分と仮定

  すると、毎月の固定費250万円の場合

  500万円が推奨手元資金ということに

  なります。

 

 ②減価償却費・売掛金・買掛金・借入金

  とその金利、消費税・源泉税・所得税

  など特に注意すべき科目の内容です。

  ・売掛金と買掛金は後払いのため注意

   支払い及び受取りの時差に注意

  ・借入金は短期と長期、返済方法と金

   利に注意

  ・消費税・源泉税・所得税は、小企業

   の場合、忘れた頃(決算時期)にま

   とめて支払うことになるので注意

  ・減価償却費は正式なキャッシュフロ

   ー計算書を作成する際には必須事項

  

  ③筆者方式のキャッシュフロー計算書

   は下記を参照。

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第百四十二章144)リスキリング:ベトナム語編127

<ベトナム人経営会社の専門業務支援

..筆者方式の損益分岐点売上計算方法事例-

*役員報酬額と従業員ボーナス額を仮に設

 定する。例えば、役員報酬額は最低年間

 300/400/500/600/700/800万円のど

 れかに設定。従業員ボーナスは平均月額

 25万円とし、夏冬ボーナスは最低1ヶ月

 で年間2ヶ月分とする。年収で350万円。

 

◎事前におさえるべき数値

 X:毎月の固定費:家賃/人件費/旅費

    交通費/宣伝広告費/外注費/雑費

    接待交際費/支払手数料/法定福利費

    福利厚生費その他

 

 Y:売上に対する変動費率=原価率

    業種により宣伝広告費支払手数料

    も変動費として扱う場合もあり。

(事例)

最低目標純利益額税引き後利益)設定。

 -1)業界の平均値又は最高値を調べる。

        (仮に対売上純利益率を1.75%)

 -2)年間予想売上高1億2千万円の場合。

  ➡年間210万円=1億2千万円.x0.0175

 

最低目標営業利益額を仮設定する。

 -1)税率を調べて逆算する。自社の法人予

     想税率 を仮に25%と予想する。

         法人税額:150万円=600万円x0.25

     消費税率を売上消費税の20%とする。

   (2割特例を採用した場合)

   消費税額:240万円

       =1億2千万円x10%x20%

 -2)純利益210万円とした場合、

   年間600万円の営業利益が必要。

 

④目標粗利額と販管費を仮設定する。

 -1)粗利益率30%と仮定すると、

         年間粗利は3600万円=1億2千万円x0.3

   *原価率=70% (=変動費率)

 -2)販管費は、毎月250万円

   ➡250万円x12月=年間3千万円販管費

 -3)3600万円ー3000万円=600万円

   の営業利益が最低必要。

 ⑤売上に対する固定費比率:25%

 a)

   損益分岐点売上高は、税金を計算しない場合 

 3000万円の固定費÷0.30=1億円

 この場合、営業利益=0円で法人税は0円。

 しかし、消費税は2割特例を適用しても、

 1億円x0.1x0.2=200万円納税必要。

 b)

 従って、消費税を考慮した損益分岐点売上

 (3000万円+200万円)÷0.3=1億667万円

 c)

 目標純利益を計算した損益分岐点売上は、

 1億2千万円

 

*最終的な検証作業:果たして従業員ボーナス

 は支払えるのか? 毎月の販管費3000万円

 の予算への組込み具合いで判明する。

 正社員4名で年間ボーナス2ヶ月分x25万円と

 すると、年間従業員ボーナス予算は200万円。

 役員報酬年間400万円で、販管費に含まれて

 いないとすると3000万円-200万円-400万円

 =年間販管費2400万円➡月間販管費200万円。

 従業員給与25万円x4名=100万円+その他の

 月間販管費100万円の予算(家賃/他販管費)

 

<損益分岐点比率>

損益分岐点売上1億円÷売上予定1億2千万円

 =83.33%

...80%~90%未満:標準➡日本企業平均的数値

 

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第百四十一章143)リスキリング:ベトナム語編126

<ベトナム人経営会社の専門業務支援

-損益分岐点とキャシューフロー補足-

○前回参照先のURLについては実はあまり

 実践的とは言えません。その理由は内容

 が詳し過ぎること、専門的過ぎるからで

 す。筆者は自作でもっと簡明で実践的な

 内容のものにしています。

 

 その違いは、

 1)目標数値から逆算して算出する内容

   としてること。

   損益分岐点計算も必要ですが、それ

   より前に幾らの純利益が欲しいのか

   を前提とすることです。そしてその

   目標を達成した時に、従業員と役員

   に対して幾らの成功報酬(ボーナス)

   を払うかということまで事前に明確

   にすることです。誰のための分岐点

   計算なのかを明確にします。もっと

   突き詰めると、その利益は自社だけ

   のものではなく、取引先や地域など

   の関係者にさえも還元すべきもので

   しょう。

 

 2)小規模企業に不要な要素は一切省略

   していること。前回紹介したURLの

   中にはあまりにも教科書的過ぎて現

   実には必要でない要素や項目が多く

   含まれています。そういうものは不

   要です。また、経理のことをあまり

   知らない経営者や、現場従業員でも

   直観的に分かる内容にすべきです。

   専門家ぶらないで平易で簡明な内容

   まとめた方が賢明です。世の中の専

   門家と言われる人達の大半はそのこ

   とに気が付いていても、自分の立場

   が弱くなるので、場合によっては明

   らかに嘘のような内容が含まれてい

   ます。ですから、私は原則として専

   門家の意見は尊重したり参考にしま

   すが、信用していません。最低3者

   の意見を聞いてから判断します。

   Chat GPTも頻繁に使いますが、あま

   り信用していません。実際に、その

   プロンプトの内容(質問の仕方)で

   全く真逆な結論が出てくることがあ

   ります。

   

 3)損益分岐点に関しては将来目標利益

   をまず考えましょう。

   同様にキャッシュフローについては

   最低減必要な手元現金資金目標金額

   を設定してから考えることにしまし

   ょう。即ち、まずは目標とか着地点

   を自分が分かるやり方で計算した上

   で設定するのです。

 

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第百四十章142)リスキリング:ベトナム語編125

<ベトナム人経営会社の専門業務支援

-売上計上部門及び現場管理部門への質問-

○この質問内容を提示することで「気づき」

(実質的にどんなに経験豊富な人材でも、

 絶えずリスキリングする時代に入ったこ

 を実感してもらうこと)が必要です。

 

 特に、採算分岐点を意識してもらうこと

 と、キャッシュベースの考え方、投資と

 リターンの関係などを学んで欲しいです。

 

 

 

 

 

 当社にも、とても優秀な人材がいます。

 しかし、優秀であることを本人も周囲も

 知っているがゆえ、リスキリングの伝え

 方には工夫が必要です。その理由はその

 人物のプライドを傷つけないように配慮

 しなければならないからです。一方で、

 そのようなことに関わらず、いつまでも

 無知であっては困ります。

 

 事例として、説明すると...営業や現場管理

 に強いけれど、経営数値に弱い、キャッシ

 ュフローまで考える余裕や知識が薄いとい

 うことです。この場合、管理部門としては

 事業の予測や結果の評価が困難となり、そ

 の事業をどう改革すべきかが困難となりま

 す。小規模企業でありがちな、丼ぶり勘定

 経営となります。

 

 

 

 

 

 特に、当社のようなベンチャー企業であり、

 実質的に創業3年に満たない会社の場合は、

 その当たりの数値化予測が難しいです。

 

 そこで、まずは、下記の質問から入ること

 にします。

 

 1)過去の実績の確認:

   売上・仕入・販管費・粗利・営業利益

   純利益の過去の成果の分析。

   そのために必要な情報の質問を投げか

   けること。今回は省略。

 

 2)今月から予算制度を導入することを伝え、

   そのための予算数字の提示を義務化する。

 

   ➡これまでのやり方では予算数字の内容

    が曖昧であったり、その成果数字内容

    も不明瞭でした。また、部門別、市場

    別、店舗別、個人別の労働生産性など

    のデータの提示やその分析も不十分で

    した。

 

   ➡➡①期間単位を明確にする。

      ・都度単位:緊急時案件限定

       顧客クレーム・当局査察時及び

       事故発生時

      ・毎日単位:現場管理案件

       日報・出勤簿・現金出納帳

       会計ソフト入力期間単位

      ・毎週単位:現場管理案件

      ・毎月単位:5月

      ・四半期単位:5-7,8-10,11-01月

      ・1年単位:残り8ヶ月予算確認

      ・2年単位:中期経営予算用

 

     ②報告数字の内容を明確にする。

      そして、下記のように...

                  a)報告項目を決定する。

      b)報告期限も決定する。

      c)報告担当も決定する。

       .....報告担当とその確認担当も。

      ..その理由も明示すること

      即ち、報告義務の大義名分を熟知

      してもらうこと。その目的とは..

      ・1~3ヶ月資金繰り予算案作成目的

      ・賞与/昇給インセンティブ予算案作成目的

      ・税務(消費税/法人税)対策目的

      ・労基/入管/行政司法査察対策目的

      ・将来予算のための戦略戦術策定目的

      ・組織/役割分担/職務定義見直し目的

      その数値項目は..下記内容でキャッシュベース

      ・売上予定

      ・仕入予定➡粗利予定

      ・経費予定➡営業利益予定

      ・税額予定➡純利益予定

       であり、その詳細分類項目は、

       ○事業部門別:事業部事業会社別

        営業部門か・管理部門か

       ○部門以下の組織別:課・係・班

       ○地域市場別

       ○各店舗別

       ○外注会社別

       ○担当個人別

 

...前提:残念ながら、現場系が長い管理者の場合、

    通常、経営系経理系の知識が無知である

    場合が多いのでその部分を徹底的に理解

    できるようにしなければならない。

    予想される無知の部分を前提として実質

    的なリスキリングを実践を通じて習得し

    てもらうこと。