No.165.貿易を科学する
最速で貿易事業の達人になる秘訣 -139-
「差」で稼ぐ貿易の法則」 -137【副業から起業編】
<貿易ドリル>No.31
(前章までの内容)
この章では、「差」で稼ぐための貿易の
法則を実践的な例を交えながら解説して
います。
(本章では)
今回から、貿易事業に関わるに当たって
便利な貿易ドリル(実務演習)により
実際の貿易業務の内容を実践に即して
解説します。
【貿易ドリル】31回目
今回から、納期の日数計算と納期のリスク
計算をします。
貿易の場合、下記の要素により納期が
変動します。
輸出地の工場を出荷してから、自社に
届くまでの期間(日数)を納品期間
とします。
①工場渡し条件か、船上渡し条件か
②コンテナか、混載便か
③航路途中で積換えがあるかどうか
④通関検査があるかどうか
①
工場渡し条件か、船上渡し条件か
この場合は、出荷者側の意識が
工場から出荷した時となるので、
船上渡しと比べると、早く連絡が
来るはずですが、工場から港まで
運ばれる日数の計算が必要です。
そこで、工場出荷時の連絡から
スタートして計算する場合は、
船上渡しと比べて1日余分に計算
します。
②
コンテナか、混載便か
この場合は、混載便の方が通常
コンテナ便よりも船への積込みが
遅くなります。
その理由は、混載便は、次の工程
としてバンニングと言って、
コンテナに積込む作業の期間が
必要だからです。
これは、出港前と入港後に発生する
ので、混載の場合は、2日程度は
コンテナ便より時間を要するもの
仮定します。
③
航路途中で積換えがあるかどうか
この場合は、積換えがあると
かなり遅れる場合が多いでしょう。
その理由は、ある港で一旦、
コンテナを下して、別の船に乗せる
ことになるからです。
安い船便を手配するとこのような
ことが発生しやすいので、
この場合は、少なくとも4日間は
余分にかかると見込みます。
④
通関検査があるかどうか
滅多にありませんが、税関検査が
ある場合を想定するかどうかです。
ある想定した場合、最低1日は
余分に見ておくほうが賢明でしょう。
今回は、納期が延びる4点の可能性
のみに注目して納期の計算方法と
そのリスクを検討しました。
しかし、実際は次章からご紹介します
が、もっと様々な要素により、
遅延したり、早くなったりします。
で計算してみて下さい。
次章に続く。