本当に最後? | TNRアシストのブログ

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猫ボランティアさんからの依頼で手作りの仕掛けで捕獲のアシストをしています。

10月16日、吹田市での捕獲を終え、次は東淀川区に向かいました。


6月から捕獲作戦開始をしている例の公園です。

ここから始まり
ここまで

もう何度、ここへ通ったことでしょうか。

依頼者は、前回と同様のOさんです。


10月8日の捕獲が終了し、私は、この現場のTNRはすべて終了だと思っていました。

しかし、喜ぶにはまだ早く、依頼者Oさんから、新たな猫さんが姿を見せたという情報をいただきました。

今回のターゲットは、後ろ足が悪い白黒の大きな猫さんです。

Oさんから、「ご飯にはあまり興味はないようです。」と伺いました。
障害があるためでしょうか。
それとも公園に現れる前に他で貰っているのでしょうか?


私は、現場へ22時過ぎに到着しました。

今回も単独の捕獲作戦です。

まず、仕掛Aを設置しました。

しばらくすると、ターゲットらしき黒白猫を発見しました。

やはり、足を引きづり痛そうに歩いています。

一刻も早く捕獲をして、治療をしてあげたいです。

まず、オヤツで誘いましたが、黒白猫は、食べ物には興味がないようです。

なんと、少し離れた場所に居た三毛猫に近づいて行きました。

黒白猫は、発情している雄猫だとわかりました。

公園に居た若い雄猫は、黒白猫にビビっています。

黒白猫は、きっと別の場所で発情している雌猫の匂いを嗅いで、発情してしまったのでしょう。

こういう猫は、ご飯よりも子孫繁栄のために雌猫を追いかけるのです。

黒白猫は、障害のためではなく、発情のためにご飯にはあまり興味がないのです。

こうなると、状況は非常に難しくなります。

私は、しばらく様子を見ましたが、黒白猫はどこかへ消えてしまいました。

周囲をくまなく探したところ、黒白猫は、先ほどとは離れた別の場所でジッとしていました。

そして、その視線の先には、必ず雌猫が居るというパターンを繰り返しました。

黒白猫は、自分が潜んでいる近くにやって来た黒猫に喧嘩を仕掛けました。

黒猫は、一目散に逃げて行きましたが、さらにその後を黒白猫が追いかけました。

黒猫は、「ギャアー!」と悲鳴を上げました。

喧嘩に負けたのでしょう。

歩く姿はかなり痛々しいにも関わらず、なんと黒白猫は、すごいスピードで走り出しました( ゚д゚)

そして、また私の視界から姿を消してしまいました。

その上、私がもう諦めようとすると、黒白猫が違う場所に現れます。

かなりの長時間、このようなシーソーゲームが繰り返されました。

そして、やっと最終的に状況が好転しました。

仕掛Bの近くに雌猫が3匹がやって来ました。

黒白猫が移動して現れた場所

私は、作戦を練り、仕掛Bに美味しいご飯を入れました。

まず、ムギワラ猫が仕掛けに入り、ご飯を食べ出しました。

三毛猫は、傍でその様子を見ています。

少し離れた場所にいた黒白猫は、雌猫たちの様子に気付き、こちらへやって来ました。

なんと、三毛猫と友好の挨拶である鼻チューをしました。

その後、黒白猫は、ムギワラ猫がご飯を食べている仕掛Bに入りました。

彼もさすがにお腹が空いたようです。

すぐに、ムギワラ猫が仕掛けから出て行きました。

黒白猫が仕掛けの奥に入り、ご飯を食べ出しました。

すかさず、ロックしました。

今回は、予想以上に時間がかかりました。

しかも、黒白猫がロックに気付いて中で暴れた時、仕掛けが浮いてしまいました( ; ゚Д゚)

さすがに大きな雄猫は、馬力があります。

その後、黒白猫をケージに入れ替え、病院に搬送しました。

貫禄があります。牛みたい。
胴体なのか、首なのか境目がわかりません。
足は事故なのか、奇形なのか指がありません。

猫の世界では、深夜に人間が知る由もない猫さんたちのドラマが繰り広げられているのですね。

私は、何やら不思議な気持ちで帰路につきました。


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