最近のインスタグラムに、家事動作の写真を載せました。
良い例、悪い例、みたいな感じです。
姿勢が悪いA(左)B(右)
理想的には、、、(C)
炊事の場面ですね。
いつもこんなこと考えていますー、という記事でした
それを見たピラティスクラスの生徒さんから
「先生、悪い姿勢が下手ですよーー
私なんてもうもっとひどいんですからーー!」
って、褒め言葉か何かわからないお言葉をいただき、二人で大笑い!
いや、分かるんです、おっしゃること。
実際写真撮るときも、腰を丸めても
「あれ〜、あんまり背中丸まっていないな〜・・」
なんて、何度か取り直しはしました。
でも、実は私は結構うまくできたという自負もあったのです
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なぜかというと、、、
理学療法士の学生の頃に
一番褒められたのは「患者さんの真似」でした。
学生時代はペアになって一人が患者さん役、
一人が理学療法士役で身体を見る練習とかするんです。
患者役もそこは理学療法士の学校ですから、
ただ病気の名前だけでなくて、
○○筋は筋力がMMT3、○○関節は可動域がxx度。
△△の皮膚の感覚は中等度低下し、足のXXには痺れがあり、、、
みたいに体の障害が沢山書いてあってそれを真似するんです。
で、患者役の学生は
「可動域がこのくらいだと、歩くときにこのくらいしか上がらないし、
感覚が悪いと体重がしっかり乗せられないから、、、」
などと知識と想像力をフルに働かせて真似をします。
で、私は他の学力は褒められなかったものの、その患者役は何度か褒められたんです
今でも他の方の歩行を再現するとかすると、
結構ウケます。
「似てるー!」って
なので、今回も、
「まあまあ、こういう人いそうだよねー」
なんて思っていたのですが、、、
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上記のように
「そうですかー、結構頑張ったんですけどー」
「いえー、もっとひどいですよー
先生真っ直ぐな姿勢が身についているから、悪い姿勢真似するの下手なんですよー」
なんて笑い話をしていたのです。
”悪い姿勢を真似するのがヘタ”だなんて、ピラティスの先生としてはちょっと嬉しいですね
でも、真面目な話これには実は続きがあり、、、
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「立ち姿勢+手元の作業」というのは
すこぶる難しいのです。
なんと言っても頭の重心が前。
手も前に出して(浮かして)使っている。
さらにものを持ったり、重さがかかったり
押して切ったり肩から指まで動きが半端なく多いんです。
その動きをどこで制御するか??
難しいんです。大変なんです。
大変なので、肩を引き揚げてしまう(写真B)
体を支えるのは腰。
台にもたれるか(写真A)、反り腰で支える(これは写真AでもBでもないパターン)。
立ち仕事で腰が痛くなるのも当然です。
理想的には、、とCの写真を出しましたが、
これにはやっぱりコア(お腹)での支えや、
あと、背中の支え、
足の支えなどが本当に必要になります。
長時間の調理は疲れるのも無理はありません
料理人さんなんて、本当に背中から方の筋肉が
モリっとしていますよねー
では、この理想的な姿勢(C)をピラティスでつくっていくと考えたら??
一つは立位でのロールダウン・ロールアップ。
この、3つのフレーズのどれも大事です。
左:頭を倒して行くときに首から背中で支える
真ん中:お腹で支える
右:膝で支える
これを意識してリバース、
ロールアップして行くと、、、
理想的な立ち姿勢に近づきます
ただし、これで作業をする、キープすると言ったら、
さらに筋力も大事。
背中、首、膝、肩、首なども筋肉の強さが必要です。
でも、できるようになると
フットワークが軽くなり、
台所仕事にスピードが出て、
沢山手が動くようになりますよ!
冗談で「できないんですー」と言わずに、
少しでも良い姿勢に近づくよう、
膝の柔らかさ、背中の強さ、肩の自由度、
上げていきましょう〜