ある日のこと。

森のはずれの道に、ピカピカのしんごうきが立ちました。

リスのチョロ「わあ! なにこれ? 木じゃないね!」

カエルのピョン「ぼくの池にも、こんなのなかったよ!」

キツネのコン「ピカピカして、ちょっとかっこいい!」

しばらく見ていると、信号が**ピカーン!**と光りました。

光の色は――青!

ピョン「わーい! 青だ! ぼくの色!」

チョロ「きっと“行けー!”ってことだ!」

コン「よーし、いってみよう!」

みんなで、ピョンピョン、トコトコ、ワッセワッセ!

道のまんなかまで走り出しました。

クマのおじさん「おっとっと! みんな、あぶないよ〜!」

ピョン「えっ? あぶないの?」

コン「青なのに?」

動物たちは首をかしげました。

そのとき――信号がチカッ!と変わりました。

今度は黄色!

コン「黄色はぼくのしっぽの色! 行くの? 止まるの?」

チョロ「うーん、むずかしいねぇ…」

ピョン「黄色だから、ジャンプしてもいい?」

そこへ、森の先生、フクロウのホー先生が羽ばたいてきました。

フクロウのセリフ

「黄色はね、“もうすぐ赤になるよ”っていう合図じゃよ。

あわてずに気をつけるんじゃ。」

やがて、信号は――になりました。

ホー先生「赤は、“止まれ”の色じゃよ。」

クマの子「ぼく、止まるの得意!」

ピョン「ジャンプもしないで止まる…むずかしい〜!」

チョロ「でも止まるのって、かっこいいかも!」

みんなピタッと止まりました。

森の道が、しんと静かになります。

そして、また青になりました。

「いまだ!」とみんなで手をつないで渡ります。

ピョン「青は進んでいい!」

チョロ「黄色は気をつけて!」

コン「赤は止まる!」

森の動物たちは、ルールを覚えました。

信号もにっこり、森もにっこり。

それから毎日、森の道では――

みんなが信号を見て、じょうずに渡るようになりました。

みんな「しんごうさん、ありがとう!」

ピカピカのしんごうは、

今日も森のみんなを見守っています。