しんしんと 雪がふる ふゆの もり。

木々は しろい ぼうしを かぶり、

よるの もりは しずかに いきを していました。


その もりの おくに、

ちいさな うさぎの ピョン が すんでいました。

ピョンは くいしんぼうで、でも とても やさしいうさぎです。


「もうすぐ クリスマスだね」

ピョンは そらを みあげて つぶやきました。

でも こころは すこし しょんぼり。

「みんなで あつまれる ばしょが あったら いいのにな…」


もりの どうぶつたちは、

それぞれ いそがしく ふゆじたく。

くまの クマじいさんは ねむる じゅんび、

りすの リンは どんぐりを かかえて はしっています。


そのとき

「たすけて……」

ちいさな こえが きこえました。

それは こごえて ふるえる

ちいさな こじか でした。


「だいじょうぶ!」

ピョンは すぐに かけより、

じぶんの マフラーを そっと かけました。

「いっしょに あたたかい ところへ いこう」


その すがたを みていた どうぶつたち。

「ぼくの はちみつを すこし」

「ぼくの まきも つかって」

やさしさが ひとつ、また ひとつ あつまりました。


やがて もりの まんなかに

ちいさな ひかりが ともります。

それは みんなの こころが つくった

クリスマスの あかり


どうぶつたちは えがおで かこみ、

うたを うたい、

あたたかい スープを わけあいました。


こじかは いいました。

「ぼく、はじめて こんなに あったかい クリスマス」

ピョンは そっと ほほえみました。


その よる、そらから

ゆっくりと ゆきが ふり、

もりじゅうが しろく かがやきました。


クリスマスって ね、

プレゼントじゃ ないんだよ。

だれかを おもう きもちが

いちばんの プレゼント。

もりは そのひ、

いちねんで いちばん

あたたかい よるに なりました。

                         メリークリスマス。