ねえ、きいたことある?
すき、ってきもちには、
色も、かたちも、決まりごとも、ないんだって。
はるとくんは、空を見上げるのがすき。
その空の下で、なおやくんと話すと、
心がポカポカして、なぜだかドキドキするんだ。
さくらちゃんは、本を読むのがすき。
おとなしいななこちゃんと並んで読んでいると、
なんだか時間がゆっくりになるの。
たいちくんは、みき先生のやさしい声がすき。
声を聞いていると、まるで風にだかれているみたいで
ずっとそこにいたくなるんだ。
さきちゃんは、まこちゃんの笑ったときの目がすき。
まるで星がピカッて光るみたい。
一緒にいると、自分の中にも光が生まれるの。
ある日、だれかがいいました。
「え? そんなのへんじゃない?」
「ふつうはこうでしょ?」
「なんか、ちがうよね……」
でも、空は言ったよ。
「だれかをすきになるって、
じぶんの心がひらくってことなんだ。
それって、すばらしいことだよ。」
風がささやいたよ。
「その気もちがほんとうなら、
どんなすきも、きらきらしてる。」
だからね、きいていて。
だれをすきになっても、いいんだよ。
男の子が男の子をすきでも、
女の子が女の子をすきでも、
年がちがっていても、
肌の色がちがっていても、
その「すき」がほんとうなら、
それは世界にたったひとつの宝物。
すきになるって、
相手のことを思うこと。
笑っていてほしいって願うこと。
一緒にいたいって感じること。
それだけで、じゅうぶん。
だから、だいじょうぶ。
こわがらないで。
だれをすきになっても、いいんだよ。
あなたの「すき」は、
あなたのなかで、
ちゃんと輝いてるよ。
