ゆうちゃんのおうちには、

ちょっとわすれんぼうのおばあちゃんがいます。


「ごはんはまだ?」

さっき食べたばかりなのに、また聞いてきます。


「トイレはどこだっけ?」

いつもの場所なのに、わからなくなります。


お母さんはためいきをつきます。

「ふぅ……」


お父さんもつかれた顔をします。

「毎日たいへんだなぁ」


ゆうちゃんは思いました。

「どうしたら、おばあちゃんがにこにこしてくれるかな?」


その日、ゆうちゃんは大きな紙に、

かわいい絵をかきました。


「ごはんはここ!」

「トイレはこっち!」


おばあちゃんがわかりやすいように、

えがおマークをいっぱいつけて、

家じゅうにペタペタはりました。


すると

「まあ! わかりやすい!」

おばあちゃんはにっこり。


お母さんも笑って、

「ゆうちゃん、ありがとう」


お父さんも笑って、

「なんだか心がらくになったよ」


たしかに、毎日はたいへん。

でも、みんなで知恵を出しあえば、

苦労の中にだって、あったかい光がひかるのです。