扁桃体は本能的に「いやな感じ」「いい感じ」という信号を発する場所です。
「いい感じ」であれば近づこうとするし、「いやな感じ」なら危険に対処するための瞬時の行動を起こさせるのが、この扁桃体の仕事です。
この恐怖を伴う記憶が扁桃体に焼き付けられるのは、自分を守るためです。
同じ危険を繰り返さないよう、即座に対処を身体に覚えさせようとするのです。
だから、扁桃体の記憶は自分で意識して取り出すことができず、無意識のうちに行動を左右する。
子供時代に受けた虐待や、ショックな事件など「トラウマの記憶」も、ここに刻まれます。
扁桃体にあるのは、言葉にならない記憶です。