扁桃体からの「いい感じ」「いやな感じ」という信号は、新皮質のモニターに送られると同時に視床下部にも即座に伝えられます。
ここから身体へのメッセージが発せられ、
ドキドキしたり、わくわくしたり、手に汗握ったり…身体に生じた変化は、感覚神経を通じて脳に戻り、新皮質がそれをキャッチします。
こうした情報が集まってきて、初めて「この気持ちは何だろう?」ということになります。
不安?期待?それともためらい?・・・
状況と照らし合わせながら、解釈が行われるのです。
「焦ってイライラしつつミスを後悔し、それを指摘した周囲の人を恨んだりする」といった複雑な感情の認識も新皮質ならではのものです。
新皮質は理性、辺緑系は感情と分けて言われることが多いので、理性と感情は別物のように思うかもしれませんが、脳の判断は、理性的に見えても実はすべて情緒ベースなんです。