雲の子を散らし台風生まれけり
ーボードゲームー
北上する台風は
今年も大気を洗うように
留まりがちな 偏西風まで刺激して
海の上に渦を巻く
いったい誰がそう決めたのか
恩恵の前の厳しい試練は
手を抜くなどという優しさは無い
勝ち抜けたものだけが
見られる次のステージは
ゲームなどとは比べものにならない
およそ気の遠くなるような年月
奪い去られる一瞬
目にみえるのは 儚い幻
わたしは 何を敵とし
何と戦っているのだろうか
わかるのはこの戦場には
味方などいないということ
個々が見えない敵と戦っている
おそらくそれは…自己という敵
攻略できなければ
自滅するだけ…
祝杯を挙げるのは
だれでも無い…
ーうたー
人生のボードゲームに試さるる
試すは宇智の中の自己成り