MKZ_FACTORY です。

 

 

毎日、電話やメール等で多数のお問い合わせをいただいておりまして、多忙の毎日です。

 

 

年内の代車のスケジュールがほとんど埋まりましたので、年内の新規作業・修理受付終了いたします。

 

年内に新規で受付できる作業

 

・オイル交換

・一年点検

・コーディング (ディーラー入庫時の戻しや再試行も可)

・期限が12月中の車検受付、整備

・不動車もしくは、走行困難の車両受け入れ(修理は来年度)

 

のみ、可能です。

 

修理受付けできない内容

 

・電話やメールでの修理見積り

・走行に支障のない修理(ドアロック不調やレギュレーター関係)

・オイル漏れや水漏れ修理等一般修理

・タイヤ交換(パンク修理や、スタッドレスタイヤ交換)

・異音修理の診断・原因究明

 

 

 

今年は、作業場所の関係上、スタッドレスタイヤのはめ変え作業もお断りさせていただきます。

 

 

最近現場に集中できる環境化で無くなりつつありまして、予定通り作業が進まないことが多くなってきました。

 

最近、価格だけで車を購入される方も多く、買われた店で修理ができないので相談するところがなくさまよっているユーザー様が年々増えつつあります。

 

部品・用品の持ち込みでの修理依頼や、現車確認しない電話・メールだけの修理見積もりのお問い合わせが絶えません。

 

整備工場主体のお店がほとんど無いのもそうですが、車の構造の複雑化や専門性が強くなり、それなりの診断機や工具が無いと対応できないので、個人では限界があるように思います。

 

この類のトラブルが非常に多く発生しており、当店では一切対応しておりませんので、ご了承くださいませ。

 

 

 

 

 

現場の重整備の仕事が非常に多く残っております。

 

 

最近、なんちゃらPAYの営業や電気の基本料金が安くなるという営業の電話が週に何回もかかってきます。

保険関係もフリーダイアルからかかってくることもありますので、着信番号を一回一回確認してどこの業者かチェックして電話にでるかでないか対応しております。

 

電気の基本料金が安くなるという類の営業の電話も、携帯番号からかかってきますので、番号からでは瞬時に判断できません。

 

その中でも、お客様からの電話もあり、やはりすべての電話を無視するわけにはいきません。

 

 

中には緊急性のある内容もあれば、失礼な言い方ではありますが、緊急性のない内容で一日5~6回かけてくる方も見えます。

 

そのたびに、整備中の手を止めて、手を洗い、電話口向かっておりますので、、一回の電話でもそれなりの時間と作業をいったん打ち切る気持ちの切り替えが必要です。

 

緊急性を除き、できる限りメールでお問い合わせいただけると助かります。

 

 

 

当店は、先客主体というより現場主体のお店ですので、意図的にお客様を迎え入れる環境を整えておりません。(最低限のイスと灰皿がご用意させていただいておりますが、荷物で埋まっていることが多々あります(笑))事務所も、自分の部屋化してお店としての接客機能を果たしておりません。

 

表に、一切広告や宣伝していないのはそのためです。

パッと見、何のお店かわからないようにしてあります。

 

 

 

 

仕事をこなすだけではなく、新たな整備技術を向上するための予習復習や、進化する技術に追いつくための勉強や新車でも対応できるだけの環境整えるのも毎日なにかしらの努力が必要です。そのなかでも生活していく中で最低限の稼ぎも必要です。今の環境下ではとにかく時間が足りません。体力も無限ではありません。

 

 

私個人のわがままではありますが、アポなしのご来店や、緊急性のない電話等での質問や相談はご遠慮いただきまして、メール等でお願いできればと思います。

 

当店を贔屓にしていただいている輸入車ユーザー様を大事にしたいので、同業者からの修理依頼は基本お受けしておりません。

 

 

 

この環境化も年内に少しでも解決したいと思います。

 

 

ご協力よろしくお願いいたします。

 

 

 

MKZ_FACTORY 代表 梶浦 陸男

 

 

 

MKZ_FACTORY です。

 

 

日頃から、当店ご利用いただき誠にありがとうございます。

 

おかげさまで、開業5年目を迎えることができました。

 

 

整備工場を運営していく中で、他では分からない原因不明の修理や重整備も数多くご依頼いただいておりまして非常に感謝しております。

 

 

10月1日現在、長期修理車が複数台あり

 

・VW シャラン  ピストン交換

・アウディ Q5 ピストン交換

・レンジローバー クラシック ヘッドガスケット交換

・VW ゴルフ7 クランクシャフト交換

 

 

を修理中ですが、お預かり期間が4か月以上経過しまっています。

 

 

今までも規制はしてきましたがあまり効果はなく、車検やブレーキパッド交換作業など、走行に支障きたす修理は今まで通り受付してきましたが、今の現状一人での作業に限界がきております。

 

また、当店の工場敷地内も修理待ちで修理車があふれかえり、ご来店いただいても駐車スペースがない状況が続いております。

 

 

また、修理待ちのオーナー様もどんどん増え続け、また待ちの期間も長くなっており、確実な修理日程がご案内できない日々が続いております。

 

長期お預かりのユーザー様に多大なご迷惑おかけしている状況ですので、修理依頼を完全予約制とし、また新規ご利用ユーザー様への修理作業受付を規制することにしました。

 

 

代車を維持するにあたりまして、これ以上増やしても仕事が回らないのと、それなりの修理件数が増えてきましたので、逆に代車を減らし入庫率を下げることで修理入庫回転率を上げ作業効率UPさせる方向で行きたいと思います。

 

 

つきまして、上記の作業が終わるまでの 2019年度末まで、

 

・同業者様の新規修理受付

・新規利用ユーザーの 診断および一般整備受付規制(車検も含む)

 

します。

 

また、当店ご利用の輸入車オーナー様におきましても、代車規制行います。

 

今、ある代車を3台まで減らします。

 

走行不能&走行困難になられたユーザー様は、

 

・自動車任意保険にあるレッカーサービスと、レンタカー特約に加入している方に限り修理受付け

 

し、

 

 

・自動車任意保険のレッカーサービスと代車特約に加入されていないユーザー様で代車が必要な方は当店での修理は受け受けしない方針

 

 

にすることにしました。

 

 

今まで通り、既存のユーザー様でブレーキパッド交換や車検整備のご依頼は引き続き受付します。

 

既存ユーザー様の一般修理診断は行います。

その中で、当店で修理するかどうか期間も含めて要ご相談になります。

 

 

しばらくの間、用品取り付け作業も受付いたしません。

 

 

できる限り、当店HPのお問合せメールでの受付&ご相談 していただきまして、規制期間内はご来店での相談は極力控えていただけるよう、ご協力いただけたらと思います。

 

今後は接客営業ではなく作業中心の形態に代わります。重整備も増えてきましたのでシャッターを閉め作業に集中する時間を作り 通常定休日に加え 不定休という形で、電話応対や接客しない日を臨時で設けます。

 

 

お問合せメールの返信も当日中には返信できかねる場面もでてきますので、当店から1週間以内に返信ない場合は、もう一度メッセージ再送いただけたらと思います。

 

 

新規輸入車オーナー様への修理受付規制は、期間限定ですので落ち着き次第解除いたします。

 

 

ご理解のほどよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

MKZ_FACTORY 代表 梶浦 陸男

 

 

 

 

MKZ_FACTORY です。

 

 

ですよね~

 

https://www.audi.co.jp/content/dam/nemo/jp/service_accessory/info_top/recall/2019/G2917.pdf

 

 

不具合件数 106件という数字は、国土交通省のホットラインの不具合報告件数と近いので、おそらくその数値かなと思います。

 

今回の発見の動機は市場からの情報による とのことらしいですが、この発見の動機というものもいろんなパターンがあります。

 

・本国から(ドイツ車はドイツ本社から)

・本国メーカーから

・市場から

・部品メーカーから

・社内から

 

 

変わったものでは、

 

・国土交通省からの指摘

・他社から(架装メーカー等)

・仕入れ先から

 

 

などあります。

 

製造過程のものなのか、メーカーの設計ミスなのか、などで言い方が変わってくるようです。

 

 

市場からというのは、ディーラーがメーカーに不具合訴えているのも含まれていると思いますが、それにしても報告件数少ない気がします。

 

 

DSGの不具合をきっかけで相当数車両手放しているオーナー様や実費修理されている方も多くいるのではないでしょうか。

 

それを踏まえて今回の件は対応が遅すぎるようにも思いますが、対応しているだけ”マシ”という考えなのでしょうか。

 

 

アウディでは、ディーラー以外での中古車購入者(2次ユーザー様)向けに一般修理やリコールの修理のネット受付を行っているようです。

 

アウディ  サービス入庫予約

 

こちらのリンクから、リコールの作業手続きも行えるようなのでご利用されてはいかがでしょうか。

 

 

また、走行不能となった場合におきまして、DSGによるトラブルかどうかの判別が非常に難しいかと思います。

 

簡単な見分け方としまして、Dレンジにシフトした時に、メーターパネル内でシフト表示がD1ではなく D表示 若しくは点滅している場合はDSGが故障しています。

 

A1やA3 TT のオーナー様で、こういった症状が出た場合に今回リコールが発表されましたので、DSGの故障で走行不能になった場合はアウディエマージェンシーアシスタンス を利用していただきまして、ディーラー入庫ができるようです。24時間365日対応しています。

 

 

任意保険のレッカーサービスですと、2次搬送(故障した場所→民間整備工場→ディーラー)はできません。

 

ですが、故障した場所→民間整備工場にいったん入庫した状態でも、そこから Audi Roadside Assistance を利用して民間整備工場からディーラー搬入が今回のケースは利用できるそうです。

 

Audi Roadside Assistanceは、新車購入時もしくは保証期間内の対応ですが、リコールによる不動のトラブルの場合は対応してくれましたので一安心です。

 

 

当初、ディーラーに連絡した時は、「任意保険レッカーを使ってくれ」との対応でしたので(笑)

 

 

ただ、今回の問題点は、とりあえずリコール対象車ではありますが、2次判定 アッパーケースの製造ロットで対象か対象外かの判別がありますが、仮に対象外のアッパーケースだったメカトロでメカトロ故障で不動になった場合どういう対応になるのでしょうか?

 

 

VWも同様の問題抱えていますので、メーカーはしっかり対応していただきたいと願います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

MKZ_FACTORY です。

 

 

明日 30日、 諸事情により 臨時休業閉店します。

 

 

ご迷惑おかけして申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

 

 

MKZ_FACTORY 代表 梶浦 陸男

MKZ_FACTORY です。

 

 

まだ、確実な情報ではありませんが、すでに対策されているであろう純正部品のアッパーハウジングケースは、先月より当店リペアで使用しています。という最中でまさかのリコール発表です。

 

リコールで交換するアッパーケースかどうかはまだわかりません。

 

※追記 リコールで交換するアッパーケースはこの形状とは異なる物でした。

厚みがあるアッパーケースは日本では流通していないモデルの部品ですので、他の国で使用している物か、社外品の可能性があります。

 

写真左が従来のもの。

 

 

 

 

新しいアッパーハウジングケース。4.6~4.7mm らしいです。

 

 

 

残念ながら、アッパーハウジングケースが割れて走行不能になるケースは約半数で、それ以外の原因で走行不能や不具合発生するケースがあります。

 

ゴルフ7の初期は、ほとんどがアキュームレーターが破損してアッパーハウジングケース割れてます。

 

 

随時ご紹介していきますが、今回のリコールでアッパーハウジングケース交換しても、今後故障しないわけではありません。

 

※追記 リコールで、アキュームレーターまで交換するかどうかは私は知りません。

交換するのであれば、今後の故障率はかなり低くなります。

 

 

今、お預かりしているAudiA1が、その状態です。

 

理由は、内部油圧リーク。圧力が規定値で安定しない症状で、メーター内に故障マークでますが走行は可能です。

この症状の場合、アッパーハウジングケース、アキュームレーター、ECU交換しても治りません。

 

 

想像以上に、複雑な壊れ方します。

 

 

過去に、アッパーハウジングケースが割れて走行不能になった車でディーラーにて有償でメカトロ交換した場合、どういう対応になるのでしょうか?

 

おそらく全台数交換にはならないと思いますので、今後の対応はかなり混乱すると思われます。

MKZ_FACTORY です。

 

 

8/21 独VW、17万台リコール=変速機部品で耐久性不足

対象車種

 

https://www.volkswagen.co.jp/content/dam/vw-ngw/vw_pkw/importers/jp/after_service/etc/pdf/recall/2019/0821.pdf

 

 

・CC
1.8T
・クロストゥーラン
1.4/103kW
・クロスポロ
1.2/66kW、1.2/77kW
・ゴルフ
1.2/77kW、1.4/103kW、1.4/118kW、1.4/90kW、1.4
・ゴルフヴァリアント
1.2/77kW、1.4/103kW、1.4/118kW、1.4/90kW
・ゴルフカブリオレ
1.4/118kW
・ザ・ビートル
1.2/77kW
・ザ・ビートルカブリオレ
1.2
・ジェッタ
1.4/118kW
・シロッコ
1.4、1.4/118kW
・トゥーラン
1.4/103kW
・パサートヴァリアント
1.4T、1.8T
・パサートセダン
1.4T
・ポロ
1.2/66kW、1.2/77kW、1.4/63kW、Blue GT、Blue GT/110kW、GTI 1.4/132kW、GTI 1.8/141kW

 

基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因 

 

7速DSG型自動変速機のメカトロニクスにおいて、アッパーハウジングのねじ切り 加工が不適切なため、耐久性が不足しているものがある。そのため、アキュムレータ ーの継続的な油圧変化による疲労の蓄積により、アッパーハウジングに亀裂が発生 し、油圧が低下して、最悪の場合、駆動力が伝達されず走行できなくなるおそれがあ る。 

 

改善措置の内容 

 

全車両、アッパーハウジングの製造ロットを確認し、該当する場合はアッパーハウジ ングを対策品に交換する。 

 

自動車使用者及び自動車 分解整備事業者に周知させるための措置 

 

・ 自動車使用者:ダイレクトメール、電話および電子メール等で通知する。  

・自動車分解整備事業者:日整連発行の機関誌に掲載する。 

・ 対策実施済車には、運転者席側ドア開口部のドアロックストライカー付近に 

・ 外-2900のステッカーを貼付する。

 

 

 

 

総台数176068台あるそうですが、該当する製造ロットのみいうことなので、該当しない製造ロットのアッパーハウジングが使われているメカトロが壊れた場合はおそらく有償修理になると思います。

 

 

どうやら、今回のリコールは日本のみの発表みたいです。

 

 

一波乱ありそうな内容ですね。

 

おそらくアウディも同じ構造ですので今後リコール出る可能性なくもないと思いますが、乾式7速使用している車両が少ないのでどうでしょうか?

 

MKZ_FACTORY です。

 

 

H21 VW ゴルフ6 発進困難 メカトロオイル漏れ 修理ご依頼です。

 

 

結論から申し上げますと、昨年5月に入庫し8月に納車も2日で不具合再発、再入庫。今年1月に完治した事例です。

 

現場を一人で管理しているため、

 

・他のオーナー様の修理管理

・代車の予定

・1ヶ月の工場建物管理費や生活維持費等の利益の確保

・リフトが1機しかないため、リフトの使用作業の段取り

 

等が重なり、予定が大幅に遅くなったのは事実です。誠に申し訳ございませんでした。

 

少しでも修理費用を抑えたいとの事で、並行にて部品仕入れました。それでも注文時2ヶ月~3ヶ月のバックオーダーでしたので、付きっきりで修理していたわけではないのですが、それでも少しお時間かかりすぎました。

 

 

 

入庫時の状況は、メカトロの黒色のカバーからメカトロオイルが噴出していました。

 

たまに前進させる事ができたので、いつもの油圧リークかと思っていました。

 

エラー内容は、

 

 

P189C00:  プレッシャー増加不足による 機能制限

イベントタイプ2:

アクティブ/スタティック

症状:

10878

ステータス:

00001011

 

イベントメモリー記憶

No.:

P17BF00:  ハイドロリックポンプ プレイプロテクション

イベントタイプ2:

パッシブ/スポラディック

症状:

10902

ステータス:

00001000

 

 

想定していた内容です。

 

距離も90000km超えていまして、これから長く乗りたいとの事でメカトロ新品とクラッチ交換することにしました。

 

 

 

上記書いたとおり、費用を少しでも抑えるため正規純正品をドイツ~イギリス経由で輸入しました。入荷はバックオーダー(部品商経由とディーラー経由で入荷時期が異なるとの返答をいただきました。それでも8万円ほど安く仕入れれる)で2~3ヶ月ほどかかりましたが、お値打ちには修理可能です。

 

ちなみに、中国経由ルートも当然把握しています。メカトロの生産はEU産と中国産とあり、中国国内で販売されているVW/アウディグループの部品は中国国内で生産されています。その分の部品が流通しています。

 

中国サイトでメカトロ本体もかなり安く購入できますので、修理工場で中国製メカトロ新品もしくはリビルト品に交換しているところもあるそうですが、当店ですでに何台か中国製リビルトメカトロ品の故障車(メカトロ基盤はルーマニア製でメカトロケースがCN製)が入庫しています。

 

当店でも中国で販売されているリビルト品のメカトロテストしてますが、全く問題がなく正常に動いています。

見た目もそうですが、中身もほぼEU生産品と同じ部品と使ってきている固体もあり、正直見分けがつきません。

 

ただ、純正新品は部品改良されている箇所があり、リビルト品は改良前の部品でしたので、強いて言えばそこが違うくらいです。

 

たまたま品質が悪かったものにあたったんだと思いますが、ユーザーさんがそれを知らないのはどうかと思います。

 

 

当店で乾式7速に関して内部情報公開しているのは、こういったユーザー様の被害を防ぐ目的もありますので、純正品なのか、中国産なのか、リビルト品なのか、ちゃんと説明ができているお店で修理をされるようユーザー様ご自身でお気をつけてください。

 

純正新品から、中国経由部品から、全て分解してある程度できる範囲で検証していますので、全てとは言いませんが構造に関しては把握しているつもりで、乾式7速の修理に取り組んでいます。

 

 

それでも今回の車両の修理に時間がかかってしまい、もう一度修理の取り組み方を勉強しないといけないなと思うしだいです。

 

 

メカトロ&クラッチ交換後の、クラッチ位置のグラフです。

 

 

メカトロ新品ですので、プログラムも当然最新。

 

基本調整&アダプテーション走行作業も実施。

 

クラッチ新品ですので、クラッチがつながってから最大トルクまで13mmのストローク量。

クラッチが摩耗すればここの数値が大きくなります。

 

クラッチミートポイント、クリアランスも中心にあり完璧な数値でした。

 

 

 

普通でしたら、これで完治です。

 

この状態で、8月に納車いたしました。

 

 

 

ところが・・・

 

 

しばらく走行してDSGの調子が悪くなったので、再度見てほしいと連絡が・・・

 

 

わずか2日の出来事・・・

 

 

 

再入庫したときのエラーが

 

 

クラッチポイントのグラフが

 

 

 

クラッチ1のミートポイントがズレていました。

 

 

普通はこんなことありえるはずもないと思いましたが、ありえるとすればクラッチのストロークを検知しているのはメカトロなので、もう一度メカトロ本体を新品に交換してみました。

 

 

結果は、同じでした。

 

 

正確に言えば、交換して基本調整後はなんの問題もなく走行できましたが、20kmくらい走りますと、突然ジャダーが発生します。

 

その状態でもう一度基本調整しますと、やはり調整後はスムーズに走りますが、15km~20km後同じようにジャダーが突然発生します。

 

 

どこかにガタがあることに間違いはなさそうなのですが、新品のクラッチは問題あるように思いませんでしたのでもう一度クラッチのクリアランスを確認します。

 

 

2回目のDSG脱着です。

 

シム調整を再度確認します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シム調整は完璧です。

 

クラッチ本体のベアリングも新品も若干ガタあるのは確認していますので、こちらも問題なさそうです。

 

 

試乗してみますと、結果は同じ。

 

メカトロ クラッチ 新品でも症状変わりません。

 

となると、DSGメインシャフトのガタ?なのか、本体の不具合しか考えられませんでしたので、当店で代車で使用しています同じ車両のDSGを乗せ変えてみます。

 

 

 

 

結果は,不具合の出ていたDSGを載せた代車は問題なく走行。

 

代車で使用していたDSGを修理車に付けると、なんと不具合発生。

 

 

 

ここで、DSGに問題に無かったことがわかりました。

 

 

はい。

 

 

結果。

 

 

 

 

 

エンジンとDSGの間にある、フライホイールのガタが原因でした。

 

 

交換後は、全く不具合発生しません。

 

 

フライホイールの異音等の不具合は多く発生事例ありましたが、まさかDSGに影響あるとは予想もしていませんでした。

 

 

このフライホイール、バックオーダー品でほとんど国内にありません。新品価格も¥170000します。

 

 

たまたま同じ品番の中古部品が当店にありましたので良かったです。

 

メカトロオイル漏れは以前から発生していたかと思われますが、ある程度油圧がかかっていれば走行可能です。

フライホイールの不具合が原因で走行困難になったかと思われますので、結果

 

・メカトロ

・クラッチ

・フライホイール

 

交換となりました。

 

純正定価で、65万近い修理費です。

 

 

大変な修理でした。

 

 

 

最近はメーカー交えてDSGの講習会も開催されているようですが、当店は全て一人で検証しています。他店との情報共有はしておりませんので、当店で検証して得た知識や情報はユーザー様に情報公開できればと思います。

 

それでもまだ当店でも解決していない不可解な事例が多く発生しています。

 

あくまで当店での検証結果ですので、ご理解いただけたらと思います。

 

 

 

MKZ_FACTORY です。

 

 

お盆休みを利用しまして、書けるだけブログ書いていこうと思います。

 

 

H25 アウディA6 3.0 Sトロニックオイル交換 & 駆動系オイル交換 実施 いたしました。

 

 

距離は、51000km。2013年モデルということで、Sトロニック(通称0B5)は第2世代にマイナーチェンジしておりまして、オイルクーラー位置や細かい部品が変更されております。またバルブボディーがアップデートされていますので、少しは安心して乗れる世代のSトロニックです。

 

AudiA6 クワトロには、3か所に駆動系オイルが使われており

 

・Sトロニックオイル 75W-80    G052529A2 

・Sトロニックギアオイル(フロントデフも兼用) 75W-85 G052513A2

・リアデフオイル 75W-85 G052145S2  

 

と、純正オイルはそれぞれ別のオイルが設定されています。

 

成分の違いで純正オイル3種類設定がありますが、オイル粘度は比較的近いので、一部のオイルメーカーは同じオイルで兼用されているところもあります。

 

 

汚れという観点では、SトロニックオイルはATオイルと比較してクラッチの数が違うせいか、見た目ではそれほど汚れているように見えません.

 

トランスミッションギアオイルに関しまして、メーカーは定期的な交換時期は明確にしていませんが、Sトロニックオイルと比べまして汚れ方はひどいです。

特に、レンジセンサー不具合にyる故障が多発していまして、部品自体も2~3回品番改定がされています。

このレンジセンサーは、トランスミッションギアオイルを使用しているケース内にありますので、オイルの劣化によるセンサー故障や誤作動も否定はできません。

オイル交換することによるセンサー延命や、オイル無交換による部品の劣化等の因果関係はわかっていませんが、やはり油脂類も劣化はしますので、やるに越したことは無いと思います。

50000kmでギアオイルはかなり変色していますので、それくらいのスパンで交換お勧めしています。

 

 

リアデフオイルは比較的綺麗です。

汚れ=オイルの劣化 ではありませんが、ベアリングやギアの金属粉等不純物が多く含まれている観点から、定期的な交換が望ましいのではないかと思っています。こちらも、50000kmごとで十分かと思います。

 

駆動系のオイルはメーカーは無交換推奨が多いように思います。

 

”JALOS”という潤滑油協会いう団体がありまして、オイル製造メーカー側・消費者側(現場)での考え方の違いや、オイルの劣化とは何ぞやみたいな事を研究されている機関です。

 

キーワードは、”地球環境破壊”で廃油をいかに減らすかということと、ロングライフオイルの開発が非常に大きく関わっています。

ですが、それが車(エンジン)にとって良いかどうかは別問題と思っています。

 

私自身、まだ講習会には参加したことありませんが、いろんなオイルを取り扱いする上で今後講習会参加検討してみたいと思います。

 

 

当店では、Sトロニックオイル交換前に、一通り車両チェックいたします。

 

・走行テストし、現状のシフトチェンジの感触を知る 走行ログ取得する

・診断機にて、エラーのチェック 測定値 識別データーを保存 

・プログラムのバージョンを確認

 

Sトロニックは比較的アップデートプログラムの更新がありまして、当店に入庫したアウディのSトロニックの半分以上はアップデートされていませんでした。

 

基本、ディーラー入庫時でもこちらから不具合箇所を言わない限り、不具合箇所に該当するECUのアップデートはしない方針と聞いています。

 

今回の車両は、以前にディーラー入庫経験がありましたので、Sトロニックは最新のプログラムバージョンでした。

 

 

診断機にて、プログラムバージョンを確認。

 

部品番号より、プログラム更新情報を確認。

最新になっていることを確認します。

 

 

まずは、リアデフオイルを交換していきます。 規定値は1.7リットルです。

 

 

 

 

 

手前がSトロニックオイル。奥がトランスミッションギアオイル。

 

 

奥のギアオイルのほうが汚れは酷いです。新油はほぼ同じ色しています。

 

 

 

オイルパンの中。マグネットにはそれなりの鉄粉が付着していますが、オイルパンには沈殿していません。

クラッチが2セットしかないので、7速や8速ATと比べてフルードが汚れにくかったり鉄粉が少ないのはこういった理由です。

 

 

 

 

 

オイルストレーナーと、フィルターです。

 

オイルストレーナーはオイルパン内部。

Sトロニックフィルターは外側についています。

 

 

Sトロニックフィルターを交換するためにハウジングキャップを外しますが、ここ数年でフィルターハウジングが破損してオイルが噴出して油圧が低下し、走行困難になるケース多く発生しています。

 

年式が新しい車両は、ハウジングキャップ&フィルター交換。

2012年以前のモデルの車両は対策品のハウジングキャップがありますが、ハウジングASSY交換推奨しています。

おおよそ2万円(交換工賃込み)です。

 

 

オイルストレーナー交換はいろいろ議論がありまして、ディーラーにてSトロニックオイル交換相談されたオーナー様の多くがストレーナー交換はディーラーでは推奨していないとの話を聞きました。

 

必要ないとの見解ですが、Sトロニックオイル無交換を言ってくるお店も何件か相談を受けています。

 

当店の見解は、

 

Oリングの劣化による油圧リークを防ぐための交換

 

です。

 

 

 

 

 

ストレーナーのOリングの劣化による油圧リーク

 

に関しまして、ZF6速(BMW アウディ ジャガー等)で採用されているミッションですが、このZF6速に使われるストレーナーのOリングの劣化による油圧リークが原因で、シフトショックが発生するケースがあり、メーカーからもある製造期間の車両で不具合が該当する車両は点検もしくはストレーナー交換を支持出している内容です。

 

このストレーナのOリングは部品単体では供給ありませんので、ストレーナー交換となります。

 

オイルストレーナーはミッションにはねじ等で固定されておらず、Oリングの弾力のみで止まっています。構造上抜けることはありません。

上記の理由で、予防整備のためSトロニック搭載車はすべてストレーナー交換を当店では交換しています。

 

 

交換後は、基本調整します。

 

これに関しましても、いろいろと議論はありますが、クラッチ交換やプログラムアップデート後に実施する必須項目で、Sトロニックオイル交換だけでは必須ではない項目ではありますが、学習は自動補正はしませんので定期的にしたほうが良いとの考えで、当店では必ず実施しています。

 

他にアダプテーション走行がありますが、これに関しましては学習条件がありまして、条件から外れると学習ができません。

 

 

アダプテーション走行はトランスミッションフルード温度が90度以内でしか実施できません。

これはメルセデスのDCTも同じで、夏場は特に条件が整わず学習実施が厳しいです。

 

アダプテーション走行は必須項目ではなく、自動初期学習する項目ではありますので、特に忙しいディーラーではよほどの理由が無い限り実施しません。

ある一定の速度条件で走行しないといけないため、地域によってはテスト条件が厳しい地域もあります。

 

 

 

 

秋~冬~春にかけて実施できますので、当店では夜中の車の少ない時間帯にて実施します。

 

今回は、すぐに高温になったため作業見送りました。

 

 

実際Sトロニックオイルは劣化しにくい(鉄粉が多く発生しない)ので50000km毎じゃなくてもいいのではないかという声もありますが、実際オイルはそこまで汚れていないのでオイル自体の劣化はそれほど無いと思います。

 

予防整備の意味合いが強く、Sトロニックのトラブル防止には

 

・定期的な基本調整

・最新のアップデート

・Sトロニック等消耗品の交換

 

ぐらいしかありません。

 

不具合発生は、大体5年から7年目以降で発生しているケースが見受けられます。

 

1年12000km・1ヶ月1000km走行が、平均的な走行距離かと思います。

 

覚えやすさから、5年毎もしくは駆動系のオイル交換推奨距離は50000kmでご案内しています。

 

・Sトロニックオイル

・トランスミッションギアオイル

・リアデフオイル

・オイルストレーナー

・オイルパンパッキン

 

が全車共通で、年式&車種に応じて

 

・オイルフィルタハウジングASSY

 

もしくは、

 

・フィルター&ハウジングキャップ

 

を交換しますと、おおよそ¥89000~¥100000が相場です。

 

 

このたびは、当店をご利用いただき誠にありがとうございました。

 

MKZ_FACTORY です。

 

 

本日、8月4日 日曜日午前中は諸事情で不在にしております。

 

午後2時ごろ戻ります。

 

よろしくお願いいたします。