MKZ_FACTORY です。
カプラオンで間単にパワーアップできるエンジン系のモジュールがいろんなメーカーから販売されています。
当店では、構造が簡単でトラブルが出る内容把握しやすいRECE CHIP を取り扱っております。
去年から今年にかけて、メーカーは公表しませんが、社外のエンジン制御系モジュール(スロットル系も含む)装着が確認された車両は保証打ち切る案内がありました。
ディーラー入庫時はカプラ戻しではなく、必ず取り外しが必須となりますので、詳しくは担当ディーラーで確認&相談されてはいかがでしょうか。
それだけトラブルが多いということだと思います。
他の選択肢としてECUチューニングがありますが、ECUの内部を空けないといけない型もあり、当然空けた形跡が確認された場合は保証対象外になります。
そういうリスクを避けるため、現状復帰できる物を選択して装着しております。
去年から今年にかけて、ツールのアップデートでメルセデス・ベンツのMED17系(W176やW205の1.6 2.0エンジン搭載ECU)が、ECUを空けなくても書き換えができるようになりました。
当店で所有しているツールもこのたびアップデートで可能になりましたので、書き換えた形跡がわかるかどうかは今後検証していきますが、問題なさそうでしたら当店でも視野にいれていこうと思います。
もともとは、他のお店で広告されている、エンジンデチューン についていろいろと調べていました。
W205 C200→C300化 は当初から 可能という認識はありましたが、C200→C300化は、それなりの構造の理解と知識とそれを実現させるための環境がないとできなさそうと理解していましたが、環境が整えば実現できると思っていました。
しかしながら、他のお店はちゃんとできているかということが疑問もありました。
たまたま、他のお店でデチューンしましたという方が見えまして、データー確認しましたら、C200のままで例の3点セット(オーバーブースト、トルクリミッター解除、ペダル曲線変更)だけでした。
まだ、技術的にOBDからECUデーターは書き換えできない時期でしたので、そんなことかと思いました。
当時の技術でC300させようとしたとき、あるところが変わってないといけないのですが、そのままだったので、その店で施行した人は残念でしたとしか言えません。
データーサンプルとして
・A180
・A200(EU仕様、1.6ガソリンエンジンの純正フルパワECU。A180はこれからデチューンされたもの)
・CLA180
・A45(前期)
・C180
・C200
・C300
のECUは当店にあります。(A250・C43・C63はまだ入手していません)
ベースのECUがそもそも3種類もしくは4種類ありますので、それぞれと出力違いと用意すれば、車両がなくてもベンチ上でアップデート&ダウングレードさせることでほとんどのデーターの再現&検証が可能です。
プログラムアップデートでどこかどういう風に変わったのか、などももしかしたら解るかもしれません。
それが、数値でわかれば、メーカーは、ここをこういう風に対策してきているんだというのが解るかもしれませんが、数値による制御部分しかわかりませんので、参考程度ですが。
とんでもなく時間がかかる作業なので、いままで放置してきましたが、これから寒くなり体力的に現場の作業が今までよりできなくなるので、事務的な仕事に移行していくわけですが、確定申告がありますので、今シーズン実現できるかどうかわかりません。
エンジンデチューンが2015年に開発されていたので、早4年経ちますが(笑)
当時の技術では、それなりの環境とリスクがあるように思いましたが今となっては、直接データー書き込めば100%実現できますので、それだけ魅力あるエンジンですので、早く実現できればと思います。
もう一つの、意味合いとして、
・2つのトルクリミッターの意味合い
・ペダル曲線のセッティング
が知りたかったのもあります。
一部ECUではペダル曲線を変更するだけでは意味がなく、それを有効化させることでコーディングデーターが反応するものがありまして、
メーカが、どのようにしてセッティングを作り上げているのかが興味があります。
それと同じ意味合いで、C300 エンジン をどのような形でデチューンさせているか、というのも同じです。
オリジナル という 言葉は、非常に便利なもので、既存している物にいつでも手を加えればオリジナルデーターとなります。
知らない人からすれば凄いですねになりますが、知っている人からすれば「(笑)」になります。
実績という言葉も便利なものでして、競技や大会で実績残して入れば別ですが、一からやろうとしたときは長い年月かけて数をこなすしかありません。一つ2つやったから、それも実績にはなりますが、他のオーナー様を納得させるには不十分です。
これは、オートライト感度調整の数値調整でかなり苦労しました。
一番の難しさは、「LEDライトがついているトンネル」が曲者でして、ある程度の鈍感化させると、昼間のトンネルではオートライト反応しない、という事例がありました。
これは、実際その場所でテストしないとわからないことですし、地域によって環境も異なるため、他で調子良くてもある一定の環境下でダメであれば、製品としてはNGとなります。
同級生に、某メーカーのエンジン開発に携わっている人がいまして、一番の課題は
・いかなる状況でも 排気ガス濃度 (エンジンチェックランプ点灯)をクリアしないといけない
それは、全世界 誰がどのような運転しても ある程度の距離までは絶対にクリアしないといけないということでした。
販売後に不具合がみつかれば、それはリコールという形で修正かければ済む話らしいですが、完成させるかまでがとにかく大変みたいです。
同じく部品の耐久性に問題見つかれば一から設計しなおしですし、一概に制御プログラムだけの問題でもない話です。
ディーゼルの排気ガス不正問題がありましたが、いかに開発が難しいかだと思います。
メーカーですら解決できない問題が、一個人でできるわけなので。
とはいうものの、出来上がったベースからの調整レベルであれば、それほど難しい問題ではないと思います。
メーカーがどのようにしてセッティング調整したかが、何回も繰り返しますが理解する必要があります。
なぜ、デチューン時メーカーはそこを触るのか、逆な考えでC200ベースに考えたとき、 C200からC300作り上げるとき、そこは触らないのか。
理解すればおのずと、壊れないエンジンチューンのヒントが見つかるかもしれません。
ある程度、排気ガス数値や燃費を無視した、出力重視のモンスターエンジン作り上げるときは、また違う考え方が必要になると思います。
当然、私も一からのスタートになりますので、「当店オリジナルデーター開発」とうたっても信頼性と信憑性がありません。
商売としてやる以上は、これが重要な課題です。
ですので、一番の説得は、「メーカーが作ったフルパワーデーターの移植」
から、スタートです。
メーカが作ったものですので、私みたいな素人が作るより、信頼性は当然あります(笑)。
それが、ベストセッティングとは言いませんが、ベンツのオーナー様の多数の意見が、
「壊れないチューニング」
が、ご希望です。
俗に言う 、「デチューン解除」
が、最初取り組みには一番良いかなと思いまして、プロジェクト進めていこうかなと思います。
次のステップで、オーナー様の乗り方にあわしたセッティングチューン になるかと思いますが、それは実績のある他のお店で体験してください。
当店の状況では、おそらく上記の課題でも1年~2年以上はかかるかとも思います。
チューニングショップからデーター引き抜いて、ちょっといじってオリジナルも可能ですが、先ほど言ったようにどのようにしてデーター作り上げたか、理屈を理解していないのでこうしてほしいのリクエストに答えれないので、そのような形はとるつもりはないです。
別の考え方で、チューニングショップがどのようにデーターいじっているか という視点では面白いと思います。
それはあくまで、メーカーの開発ベースが理解できてからの次のステップになると思います。
すでに、MED17 エンジンは新車ラインナップから外れておりますので、古い技術になってしまいますが、いままでの販売台数が多いのと、メーカーが開発したフルパワー仕様を体験したいとう希望が多いので、是非とも実現させたいものです。
・C200 184馬力
・C300 245馬力
ですので。
C200 から C300 + recechip装着で +100馬力 ですが、そんな出ないと思います(笑)
何馬力UPはそういった意味で興味ありません(笑)
乗りやすいか乗りにくいかが重要だと思います。
エンジン本体の部品は違わないのですか?
主要部品はすべて調べつくしておりますので、当店でやる分には問題ありません。
その前にやるれるかどうかがポイントです(笑)。
C300 データーが、発進が遅い、乗りずらい、燃費が悪い となれば、それはメーカー開発が悪いと責任転換できますので(笑)
C200やC250の オーナー様は、おそらく C300ベースからの開発。
W176 A180 のオーナー様は、A200 のデーターからの開発になると思います。
もう一つの課題が、A200は日本に入ってきていないモデルになります。
W205 C180 は、同じ1.6で、エンジン出力的にはA200 と同じになりますが、排気ガスの問題で日本に輸入できない等、うわさもありますので、W205 C180 と W176 A200 との、違いも検証しないといけないため(信頼性と信憑性)、これはもう少し後になると思います。(数年後(笑)
あとは、GLA250 と220の比較もそうですし、GLA や A クラスの 250 と W205 C250 は、どう違うのか。
Cクラスの、7速と9速ATで違いがあるのか。の問題もあります。
仮に似たようなデーターであれば、 GLA300 や A300も 可能ということになります。
ですが、ミッションがDCTとATとで違うので、全く同じというわけにはいかないと思います。
なんにせよ、遊ぶには面白いエンジンですが、時間とお金がありません(笑)
開発するにあたって、どのようにして最新のプログラムにアップデートさせるかです。
エンジンECUチューニングの基本は最新データーでやることが前提です。
実は、そこが一番難しい問題かもしれません。
話はそれてしまいましたが、本題です。
メルセデス・ベンツ MED17系ECU racechip 装着におきまして、エンジンのプログラムバージョンによってチェックランプが高確率で点灯してしまいます。
エンジンのプログラムバージョンに依存する理由は、バージョンによって、
・エンジンコーディングデーター オーバーブーストが許可されている
場合のバージョンは高確率で
・ブースト許容量基準値外
のエラーが入ります。
同じ車種・同じエンジンでも、オーバーブースト非許可のプログラムバージョンがありますので、診断機にて現状のデーター確認が必要です
オーバーブースト許可されているプログラムでは、RACECHIPの調整ダイヤルを絞っても点灯することがあります。
オーバーブースト非許可に設定すれば、装着時のセッティング位置でもエンジンチェックランプ点灯することはほとんどありません。
オーバーブースト非許可なら、RACECHIPの装着する意味あるの?という話もありますが、ブースト計装着されている方ならブーストのかかり方の動きがわかるかと思いますが、常に最大ブーストかかっているわけではありません。
これに関しましては、別途ブログでご説明いたします。
ベンツのコーディングできる店でRACECHIP 扱っている店は当初からこの対策していますが、知らない店は物が悪いとか、だからなんちゃらチップはだめとか言っていますが、メルセデスのMED17 1.6 2.0(AMG除く) エンジンに限っては上記の理由で対策は可能です。
当初お話しましたとおり、一部自動車メーカーはディーラー入庫時の社外品の装着が厳しくなりましたので(当たり前ですが(笑))、今までどおり気軽に現状復帰ができる RACECHIPと、当店の環境下ではメルセデスに限りますがデチューンされたエンジンのフルパワー化も今後視野に入れていきます。
それなりの初期予算がかかりますので、メルセデスのオーナー様で興味ある方はぜひ声をかけてください。
今の当店の現状、そこに予算かける余裕もありませんが、希望数が集まりましたら、早期実現できると思います(笑)