
久々です。
今日は旅行記風に長めのブログを。
さて、皆様はタイというと何を想像されますか?
料理?象?タイ舞踊?マッサージ?
いろいろあると思いますが、
私が個人的にタイで見たかったものの一つが首長族。
しかし首長族というのはわかりやすいけど失礼な呼び方で、彼らはカレン族といいます。
歴史的にミャンマーからの難民であったり、なぜこういう首長の衣装を身にまとうようになったかも、奴隷として逃げられないようにするため、とか、首の長い女の人は美人と考えられていたから、とか、諸説いろいろありますが、本当のところは結局誰にもわからないようです。
で、今回ついに念願のカレン族に会いに行ってきました。
実は、チェンマイから北へ行ったところにも彼らの村があり、チェンマイから日帰りで見に行く事も可能なのですが、ミャンマーからの難民ということは、やはりミャンマー国境のあたりに大勢いるんじゃないだろうかという何の下調べもない個人的想像で、彼らの村があるというタイ北西の町メーホーソンを目指す。
で、メーホーソンへ行くには途中でパーイという、ツーリストに人気の村で降りて、そこから行くのが一般的なのですが、パーイに寄ると、うっかりしていると1週間ぐらいたってそうな危険があるので、今回はダイレクトにメーホーソン行きの夜行バスを選ぶ。
普通、タイのバスは、東南アジアではずばぬけて快適なのです。10年ほど前ならハズレでひどいバスにあたる事もあったけど、今や、チェンマイバンコク間のVIPバスなどは、2階建てて、ふかふかシートで、水とおやつは出るし、食事はついてるしの至れり尽くせり。そういう甘いタイのバスに親しんでいた私に、メーホーソン行きは久々にガツーンとやってくれましたね。チェンマイのバスターミナルの一番端っこに申し訳なさそうにたたずむ一台のバス。これじゃないと言ってくれと頼みたくなるようなボロさ加減。しかしやっぱりそれでした。え、ここはベトナム?カンボジア?長距離バスでトイレがついてないのは泣ける。
しかも久々に出たエアコンこれでもか攻撃。経験された方もおられると思うのですが、タイのバスはとにかく寒いんです。夜だろうが、雨だろうが、何のおかまいもなしにエアコン全開。最近さすがにタイ人もエアコン効き過ぎだとようやく気づいたのか、そこまで冷やされる事もなかったのですが、久々の冷蔵庫状態。とりあえず持ってるだけの服を着込んで、あそうそう、念のために靴下も入れといたなと思い、取り出してみると、なんと右足が2足。。とほ。。これが運の悪い事に、5本指ソックスのスニーカータイプ(スニーカーを履いてて靴下があまり見えないようにかかとぎりぎりまでのタイプ)で、かかとが決められてて、左右逆にはく事が出来ない。。。
むー!かなり弱った。。
さて、ここで問題。
あなたならどうしますか?
私が取った行動は、
1、とりあえず左右逆で無理矢理はいてみる。
これは結局かかとがはいらず寒い
2、小指の方に無理矢理親指を突っ込む
親指いたいし、かなり無理がある
で、まともにはく事を断念。
しかしここでひらめきましたね。
裏表逆にすればいいのだと。どうせ夜のバスで人の靴下の裏表をいちいち見ている靴下マニアなどいないだろうと思い、これでようやく解決。皆様もこの回答にたどり着けましたか?もし将来くつした間違えて右足をふたつ持って来てしまったときは片方をひっくり返してはくですよ。
と、言う前に、ちゃんと確かめろよなと思いつつ、ついた宿で歯ブラシはあるのに歯磨き粉忘れたとか、携帯あるのに充電器忘れたとか、我ながらカレン族を前にかなり興奮していた模様。
それはさておき朝6時、無事メーホーソンに到着。これがなんにもないんです。山間のしずかなしずかな町。日本で言うとひなびた名もない温泉町というところでしょうか。多分カレン族がいなければ、ツーリストが来る事などないのだろうなあと思う。
で、宿で一段落して、さっそくバイクを借りてカレン族の村へ!
と、気合いは充分なのですが、どこに村があるのかまったく知らない。ガイドブックも持ってない。
で、宿の人に聞くと、ツーリストインフォメーションで地図もらえるよというので、さっそくツーリストインフォメーションへ。
係の人に聞くと、メーホーソンの近くには、大きく分けて3つの村があるとの事。そのうち2つはバイクでも行けて、残り一つはボートで行けるとの事。せっかくバイク借りたので、じゃバイクで行ける村でおすすめはどっち?と聞くと、一つの村は道はきれいだけど、途中でいくつか川を超える。もう一つの村は、途中までは快適な道だけど、最後数キロが未舗装のガタガタ道で、この時期(雨期)はちょっときつい。という話。どっちもきついんでないの?素直にツアーに参加すればよかったか?と早くもやや後悔しつつ、比較的川越の方が楽だよというので、じゃ川越で、とそっちの村を目指す。

しかし行ってみると、川越はたしかに想像より楽。川底がつるつるなので、かなり警戒しつつも、浅いし、合計5、6本ある川をなんなく突破。ついに出会えましたよ、カレン族。

一つ目の村は、個人的に、歌うカレン族の村、と勝手に名前をつけました。なぜか皆独特のギターに似た楽器や、ギターを手に歌っている。皆で集まって歌。恋を語るのも歌。赤ちゃんを泣き止ますのも歌。この歌がとてもいい。やさしくてかなしい、なんともいえない歌なのです。まったく関係ないですが、沖縄民謡をどことなく思わすような。そんな歌です。

で、ある家で、実際首に巻いてるものを半分に切ったものを置いていました。最初にも言いましたが、彼らはミャンマーからの難民なので、タイ人とも呼べず、非常に微妙な立場。観光客へのお土産などが、生活手段の重要な一つ。まあそういう意味で観光客の目を引くものをおいているのでしょう。さっそく手に取っていいかと聞いて、持ってみました。重い。かなり重い。半分でこの重さなら、全部ならどんなに重いか。
その重さに関する話を一つ。
カレン族は本当に首が長いのか?
ワッカを成長に合わして増やして行くと、本当に首がのびるのか?
実はこれは真っ赤な嘘です。
人間の首は伸びません。今回知ったのですが、ある研究者が、実際にカレン族のレントゲン写真を撮ったところ、カレン族の首が伸びているのでなく、首の筋肉が極限まで引き延ばされているのと、あと、悲しいかな、肩の骨(鎖骨?)が、さがっているです。首輪の重さに肩が落ち、見た目にとても長く見えているだけなのです。どちらにしても複雑な話ですが。
それはさておき、話してみると、彼らはのんびりやさん。あ、ちなみに英語が少し話せて、片言のタイ語まじりで、まあ本当に最低限のコミュニケーションしか取れないんですけど。いろいろ複雑な過去があるけど、そのぶんいろいろ複雑な事からはなれてもいるのかななどと個人的思いました。
で、予想以上にカレン族が気に入ったので、じゃあもう一つのオフロードも行ってやろうじゃないの!と走りましたね。小雨まじりの空もなんのその、なんだ坂こんな坂、水たまりを乗り越え、泥をはねまくり、膝から下はぐっしょりになりつつ、ようやくもう一つの村へ。
こっちの村は、比較的大きい村で、道行く人もなんとなく明るい。学校や教会!もあったりして、かなり生活感あふれる感じ。しかし教会ですよ。

ミャンマー、タイともに、おもいっきり仏教国で、カレン族は教会ですよ。このへんは複雑な事情がありそうなのであえて触れず。さっそく学校をのぞいてみると、皆いっせいにハロー!ハロー!と元気いっぱい。こちらはなんとなく人の村を覗き見しているようで、申し訳ない気分もややあったのですが、子供たちは全然気にしてない模様。慣れてるのかな。

一般的な勉強の他に、英語やスペイン語なども勉強しているらしい。まあ観光が彼らの主要産業である以上、語学を勉強するのは当然かもしれないけど、失礼な話、まさかこんな山の中で、カレン族の人たちとチャットできるとは思ってませんでした。しかも案外勉強熱心。まけるなジャパン。ちなみに写真は学校と、通うカレン族の娘達。ちと遠いですが、写真クリックするとすべて大きくなります。

しかし、彼らは明るい。そして貧しいけど、優しくてフレンドリーな、いい人たちでした。
そして、なんとなく癒し系の美人が多いような気がする。
帰りの道で、首長の衣装のまま、バイクに二人乗りして村へ帰ってくる娘さんなどを見ていると。
ああ、なんだかあたりまえなの事なのかな。とどことなくほっとした気分。
しかしある意味、歴史的な話やなんやかんやはすべて置いといて、
この衣装って、ゴルチェも真っ青のものすごくいい出来なのでは?とも思いました。
世界中にいろいろ民族衣装があって、それぞれきれいで特徴はありますが、このカレン族の衣装は、これを見たさに世界中の人がわざわざ飛行機に乗ってやってくるのですから、インパクトの強さでは世界一のデザインとも言えるのかな。などと、いたって普通の事と考えてしまったりして。
でも話してみると、それぐらい普通なんです。
love&peace
メーホーソンはいい町です。きれいな山に囲まれて、ミャンマー建築の寺院や、町の建物も木造が多くて、ゆったりした時間が流れている。

温泉も2つあって、ひとつはのんびりした地元の人も入る普通の温泉、もうひとつは泥質の土壌に湧いた温泉で、全身泥パックでお肌すべすべが楽しめます。料理もおいしい店が多い。手作りのパン屋さんのパンがまいうー。しかしなぜこんな山奥においしい手作りパン屋さんや中華料理屋さんがあるのか?チェンマイほどの都会でも、おいしい中華やパンは難しいのに。それはさておきここは完全に癒しの里。雨期だったからかもしれませんが、しずかで本当にのんびりできるところ。がやがやうるさいツーリストのりにうんざり来た人は、一度足を運んでみたらいかがでしょか?まだ今のところいい感じですよ。