門松 61
石ころも露けきものの一つかな 高濱 虚子
お昼は、御餅を食べました。ストーブの上に白餅と蓬餅を並べる
と、蓬餅がはやく膨らんできます。まず、その餅からかたずけにか
かり、小皿に醤油をたらし、そこに七味を少量まきちらし、蓬餅を、
やおら手に持ち、端の方を指で引き千切り、のりにつつんで、件の
醤油にすばやく漬けて口に運ぶ。御餅を食する場合、飲み物はお
茶よりか、ぼくはお水を好む。焼けた御餅の熱さを、真水がやさしく
冷やしてくれる。こうして御餅二個を、ぱくぱくと美味しく頂きました。
今日は、今年一番の冷え込みのようで、車の中の読書もままなら
ぬ感じがする。毛布なんかで、身体を包んでいるのだが、なにせ手
や顔などはむき出しなので、おのずから、ベラボーに寒い。したが
ってストーブ、炬燵、エアコンがある部屋のほうに行きたい誘惑にか
られるが、部屋には、家人や家族がとぐろを巻いているので、気味
が悪くて読書には適しない。やはり寒くても読書に集中できる車の
ほうがよさそうだ。
今夜の食事は、トン汁である。冷えこんだ夜などには最高の食事
である。熱いごんはんに、トン汁。あとは、アジの一夜干しと、白菜
の漬物があれば言うことはない。
さあ、これから寒い車の中で読書である。やれやれ。