独り言   1月20日-59-59 | はなのブログ

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門松    59
   山越えてみな雲ゆくや西行忌    森 澄雄
 
唐突であるが、李下で冠を正す、という慣用句をご存知であろう
か。すももの木下で手を上げて冠をなおすこと、すなわち、疑いを
受けやすいような行為のたとえ、のことであるが、旨い事をいった
ものだ。もちろん中国の言葉であるが、いやはや味わい深さに感
じ入ることしきりといわざるを得ない。
 ぼくは、広辞苑を二冊所持していることは、いぜんブログに書い
たが、一冊は常時車の中に乗せて、片時も手放さない。と云えば、
なかなか勉強熱心な人であろうと推察なさるかもしれないが、なに
を隠そう、その広辞苑は、勉学に使用するにあらずして、ほとんど
が昼寝の時の枕になるのである。たまさかには、辞書や百科事典
の役割をしないこともないではないが、圧倒的には枕の仕事が多
いようだ。これには岩波書店の編集のみなさんも、あきれかえって
いるかもしれぬが、買った以上、煮て食おうと、はたまた焼いて食
おうと、買ったぼくの自由というものではないだろうか。
 ぼくが枕を広辞苑を使っているのは、まだいいほうではないかと
思慮する。例えば、沢庵の重し代わりに、広辞苑を五冊ほどのせ
ていたら、岩波書店の社員のみなさまは、どう思われるのであろ
うか。あるいは、はなはだ尾籠な話で恐縮であいすいませんが、
こともあろうに、広辞苑を便所の落とし紙に使っている無礼者が
いたら、岩波書店のファンのみなさん、なんとなさるか。